答えが一つとは限らない【ファスト思考とスロー思考】

こんにちは、コーシローです。

今日は3歳になる息子と二人きりの休みでした。
僕は息子と二人きりの休みは必ず出かけることを日課にしています。

天気がいい日は公園に行くのがいつものルーティーンなのですが、今日は雨。
雨なので、屋内でなにか行けるところはないか、と考えていました。

で、考えついたのが、科学館
僕の地元にはそれなりに大きい科学館があるので、そこに行こうかと。

屋内でもありますし、なにか息子の知的好奇心が芽生えないかと下心も混ぜながら、科学館に行くことにしました。

そして、いざ科学館に行くと、息子は少しだけ進んで、

「…こわい!!」

と騒ぎ出して、一歩も前に進まなくなった。
とうやら息子は科学館の機械から発する音が怖くてしょうがなかったよう。

しかし、入場料は払ったし、ここで帰るのももったいない。
少し無理矢理にでも、息子を中に連れて行くことに。

最初のうちは怖がりながらも少しずつ進んでくれた息子ですが、あっという間にダムは決壊。

「…こーわーいーー!!!」

と大声で泣き叫んでしまいました。
仕方ないので、ここで息子を連れて退館することに。

ここで僕が思ったことは、

『もったいないからといって、無理やり進むべきではなかったな』

です。

サンクコスト効果に惑わされてはいけない

僕が今日感じたことは、サンクコスト効果に惑わされてはいけないということです。

サンクコスト効果とは、『すでに回収が不可能なコスト』を指します

すでに回収が不可能なコストとは、今回の科学館で言うところの入場料です。
僕はせっかく入場料を払ったんだから、と入りたくない息子を、無理やり科学館の奥地へと引きずり込みました。

これ、よく考えたら誰のためなんですかね?

その答えははっきりしていて、

『自分のため』

なんですよね。

僕は入場料を払った手前、その分の見返りがほしいためだけに、嫌がる息子をなかば強制的に引きずり込みました。

それで、どうなったかというと、2つ損をしてしまいました。

  1. 入場料を無駄に払った

  2. 息子をグズらせてしまった

ここでの最適解はただ一つ。
損を一つだけにすることです。

  1. 入場料を無駄に払い、科学館を出る

これだけです。
僕はもったいないからという理由で、本来なら払うべきでないコストを払ってしまった。

サンクコスト効果に、まんまとハマってしまったということです。

そんな合理的には動けない

とはいえ、合理的に動けないのが人間です。

合理的に考えれば、全ての人は幸せになれるはずです。

なぜなら、感情を無視して合理的になれれば、大体の物事は上手くいくから。

たとえば、自分が学生だとして、

・勉強をする
・勉強をしない

この2択を合理的に考えれば、『勉強をする』を選べば間違いありません。
どんな場合でも、学生であれば勉強をした方が自分のためになるんです。
しかし、それが簡単にできないのが、人間です。

なぜ、合理的に動けないのか。
その解決法はなんなのでしょう。

ファスト思考とスロー思考

合理的に動けない理由を考えた時、この本が頭をよぎりました。

橘玲さんが書かれた、『バカが多いのには理由がある』です。

この本では人間には、ファスト思考と、スロー思考の人間がいると書かれています。

そして、表題にもあるバカとは、『ファスト思考の人間』のことです。

ファスト思考とは目の前の欲望を叶えたい人。
たとえば、学生さんは将来の為に勉強しなくてはいけない。
しかし、目先の欲望である、

・スマホをイジる
・テレビを見る
・必要以上に寝てしまう

などに、時間を使ってしまう。
これが著者のいうファスト思考の持ち主です。

ファスト思考は『目の前の欲望を手っ取り早く叶えたい人

そして、スロー思考の人とは、『将来の自分の為に努力ができる人』です。

まぁ、よくある考えの言い方を変えているだけではありますが、こういった概念に名前をつけるのはわりと大事

なぜなら自覚がしやすくなるから。

名前をつけることで、今の自分の考えがファスト思考か、スロー思考かが自覚しやすくなります。

『あ、この考えはファスト思考だな…』

と、自覚することが改善するための第一歩です。

もちろん簡単ではありませんが、このファスト思考を自覚して、徐々にスロー思考に変えていくことが大事なんでしょう。

おわりに

さて、ここまで書いてきましたが、冒頭に上げた僕の悩みはどうすれば改善するのでしょう?

科学館に入りたくない息子に対し、サンクコスト効果を応用するのであれば、引き返すが正解

しかし、ファスト思考、スロー思考を応用するのであれば、スロー思考で息子には科学館で知的好奇心を与えるのが将来の為

…見事に相反するものになってしまいました。

結論。

『答えが一つとは限らない』

です。

おしまい。

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