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『集合』の授業から『自分』を考える。

算数や数学って、日常と乖離して難しく感じることが多いので、日常や遊びとの繋がりを感じてほしくて、「集合(ベン図)」と「あるなしクイズ」や「なぞかけ」を繋げて具体と抽象をいったりきたりして遊んだ。

トップ画は、Mちゃんが考えた問題。

何が【   】に入るか・・・

「消える」と答えたあなた!

Mちゃんは、計画的にお金を使えるので、
お金は消えたりしない。

正解は、「はらう(払う/祓う)」

呪術廻戦!

ほかにもおもしろい問題を子どもたちが山ほどつくった。


さて、

授業をしていて、集合って「自分」と似ているなあと思った。

複数が存在するから、共通点や相違点がみつかり、抽象的な概念が現れる。他者が存在しないなら、そもそも全体が自分で、自分を分ける必要がない。
自分って、自分だけでは自分にならない。

本当の自分とかよく言うけれど、そんなものもない。
自分をベン図で考えるなら、あらゆるグループに含まれる「自分らしさ」が中心に見つかることがあるかもしれないが、そんなものはない自分の集合もありそうだ。
そもそもベン図上にあるあの自分もこの自分もどの自分も全部で自分だ。

そして、ベン図の中にいるひとりひとりが自分だとしたら、自分で自分全体をみることは難しい。さらに、人は変わる(成長する)ので、次々と新たな自分が加わっていく。

自分全体を自分で把握するのは困難だ。もはや神のみぞ知るの世界だろう。
俺個人としては、神を見たことも、感じたこともないので、神に自分のことを聞くこともできない。

本当の自分なんて探したところで、いつまでたっても自分に確信なんてもてやしないだろう。
だって永遠に自分の全てをわかることはないのだから。

できることは、今の自分に納得感や覚悟を持つこと。
そのために、経験したことのフィードバックや振り返りは有効だ。
過去の経験、他者との関わりの中で、自分が感じていることは説得力がある。
だから、俺は老若男女にそういうサポートをしている。


また、覚悟と反対に感じるかもしれないが(これはこれで覚悟がいる)、

子どもたちがなぞかけを楽しんで作っている姿を見ていて、なぞかけをつくるくらいの感覚で人生を楽しみたいと感じた。

人は多面体。様々な面を持ち合わせている。
だから、何をかけて、何ととくか、意図して自分の好きな面を掛け合わせてもいいし、偶然の組み合わせを楽しんでもいい。

その結果、何かしらの自分が現れるでしょう。

あるいは、思い描く【  】があるのであれば、そうなりそうな自分の面を掛け合わせてみてもいい。


「創るの楽しい!」と、次から次に創っては発表する子どもたちが教えてくれたこと。

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