見出し画像

カレーなるトットちゃんと徹子さん

昨年、本当にたくさんのカレー屋を巡った。凝り性なもので、これだ!と思うと徹底的にやる。
カレーだけじゃない。現代アートも、サウナもそうだ。

子供の頃は母親が作る日本の家庭的なカレーが好きだったが、欧風カレーやインドカレーも美味い。味も具も様々で面白い。

カレーはもちろんインド発祥だが、イギリス経由で日本に入ってきた。それがライスとセットだったから、日本ではカレーライスとして普及したのだとか。日本人は異文化を受け入れ、独自に進化させてきた。

最近、映画『窓ぎわのトットちゃん』に感動した。アニメが苦手で滅多に見ないのだけど、見に行って良かった。傑作だ。
主人公トットちゃんは、小学生の頃の黒柳徹子さん。そこで最近、彼女のYouTubeチャンネルを見始めてハマっている。だって彼女は90歳になった今も、映画の中のトットちゃんそのままなのだ。

お嬢様育ちで上品な彼女が、YouTubeで回転寿司屋やファミレス、ファストファッション店などではしゃぐ様子は、純粋な視点と好奇心でいっぱい。

思うままの言動で周りをあたふたさせる様子にはワクワクするし、笑ってしまう。
私たちも子どもの頃には持っていたはずだ。好奇心や素直な心を。

加齢しても華麗なるトットちゃん。それは異文化であるカレーを取り入れ、独自の文化にまでした、かつての日本人の好奇心そのものだ。

今の我々はどうだろう?
好奇心を持って、まわりなど気にせず動けるだろうか?自分と異なる考えを拒否したり、無視していないだろうか?あるいは受け取った情報を鵜呑みにし、自分らしい視点を失っていないだろうか?

トットちゃん「どうしてみんな、私のことを困った子って言うの?」
校長先生「君は、本当は、いい子なんだよ」

映画『窓ぎわのトットちゃん』

現代日本には、トットちゃんと校長先生と、カレーが必要だ。

ところで。徹子さんの特徴的な玉ねぎ頭の中に飴玉が入っているのは有名な話だが、なんとTV出演時にはピンマイクも服につけず髪の毛に隠しているらしい。

「ピンマイクが素敵な衣装を台無しにしてしまうでしょ」
その美意識に頭が下がる。明日はちょっとオシャレしてカレー食べに行こうかな。

サポートありがとうございます! あなたのお役に立てる活動費とさせていただきます。