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YOUはなぜLayoutに参加?一皮二皮めくりながら考える転職理由

こんにちは。なかなか投稿してこなかったnoteを更新します!今回は転職のお話。

改めて自己紹介です。現在、私は(株)ロフトワークLayout Unitに所属し、SHIBUYA QWSという共創施設のコミュニティマネージャーとして働いてます。

2019年6月1日にロフトワークLayout Unit事業部にジョインし、今月から3年目に突入しました。Layout Unitのnote記事で「YOUは何しにレイアウトへ?」記事を書いていこう〜!ということになり、これを機に私もまとめてみようと思いました〜。

社会と芸術のあり方を考えたかった学生時代

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遡ること数十年前。大学では、工芸学科織コースでタペストリーを織ってました。「この作品は社会のどの辺りに役立っているのだろう?」と疑問を持ったのがきっかけで、大学院進学を決めました。

大学院では、社会と芸術のあり方を考察できそうなデザイン専攻ヒーリングアート領域に進み、医療や福祉現場の中で役立つアートやデザインとは何か?を考えました。病院内の壁面にアート作品をいれるプロジェクトに関わったり、福祉施設でものづくりをするワークショップ参加に勤しんでました。

クリニドール


修士論文では、国立大学病院とコラボして小児患者が治療に向き合える心のケアをするぬいぐるみを研究(上の写真)。その後、医療用ぬいぐるみも手がけている15名規模のぬいぐるみデザイン会社へデザイナーの見習いとして入社。この頃は「ものづくりを通して社会課題を解決してみたい」という気持ちにあふれてました。

早くデザイナーとして1人前になりたいと意気込んでいたのですが、見習いの仕事は、お掃除&営業事務の補助&倉庫作業。やってみたかった医療現場で使うぬいぐるみは世の中の需要が少ないため、生産にかけることができない状態。可愛いくてファンシーな縫いぐるみの方が売れていました。

自分のやりたいことと、世の中が欲しいものの間には、相当GAPがありそうと分かり、だんだんと仕事への期待感が萎み、早々に転職を決意。

どんな仕事がしたいか迷走中に教えてもらったコミュニティ

貯めたお金で社会人向けのWebデザイナーコースに半年通いました。勉強した理由は、なんとなくWebができたら転職できそうだからっと安易な気持ち。

修了後ポートフォリオ制作を始め、転職活動スタート!エージェントにも登録し履歴書の準備をする中で、改めてどんな仕事がしたいの?と担当者から質問を受けました。「Webデザイナーになりたかった、ような気がする」っと不思議な回答をした為、エージェントさんもお困り気味...。「もう少しやりたいことを見つけたほうがいいかもね。色んな人と会って自分の価値観を探してきたら?そうしたら会社紹介するね」っと。

「その、、価値観というものは、どこの本や勉強をすると知れるものでしょうか?」
と素直な気持ちで尋ねたところ
「ん〜、、(苦笑)まずは色々な人に出会える場所に行くのが良いかもね。このコミュニティがオススメ。あなたの場合、頭じゃなくて感じる方が大事かもね」

はて?感じる?なんのこっちゃ?
教えてもらったWebサイトを頼りに虎ノ門にあるコミュニティに所属することを決めました。

コミュニティの中で教えてもらった「好き」の重要性

私が所属したのは、2枚目の名刺を持って自分のやりたいことに挑戦するというコンセプトのもと様々な肩書きを持つ”人”と自由に使える”場所”が売りのコミュニティでした。人材派遣会社が運営していたこともあって、求人や働き方情報が勝手に集まってい他ので、転職活動にも活かすことができたのも有難かったです。

オリジナルZINEを作りたい編集者、こだわりの古本を売りたい会社員、ラジオを放送してみたい主婦、イラストレーターになりたい大学生などなど。趣味や好きなことを仕事にしてみたい!チャレンジングな人たちが、交流を楽しんだり、自主企画イベントを開催し楽しんでいました。仕事帰りや週末に楽しむ人たちを眺めて、熱量の高さに圧倒されっぱなしでした。

何がしたいか分からなくなっていた私も、周囲の熱量に触発され「大人の絵本読み聞かせ会」のプロジェクトに参加。イベント用のカバー絵を描かせていただきました。何度かの修正を経てイラストが完成!(下の絵)そのときに主催者の方に一つ質問しました。

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「なんでこんなに熱心に、絵本イベントをやっているんですか?お仕事も大変そうなのに(保険会社の偉い方)、将来起業したいとか動機があるのでしょうか?」

「(笑)本業もそれなりに大変だけど、やりがいがある仕事だから定年まで続けていくつもりだよ。子育てをしている中で、絵本を読んだらめちゃくちゃ良いなって思った。絵本が好き。ただそれだけだよ。」

何だか拍子抜けしてしまう回答。「好き」だからやる。なんで私は、そんな簡単なことを忘れてたんだろう、か?
そもそも私の好きなことってなんだっけ?Webデザイン?ぬいぐるみ?美大で学んだことを生かすこと?

あっ、そうか、こうやって色んな人と会ってお話しすることが好きなんだ。

至極シンプルな答えでしたが、転職活動の中でWebデザイナー職への応募は清く(あっさり)やめました。「色んな人と会える仕事」を条件に求人を探したら、母校のWebデザイナーのスタッフ話がポンと舞い込み、内定もポンと決まりました。

まだ知らない場所で知らない人に出会いたい「そうだ、退職しよう」

初めての転職先は、Webデザイナーの学校スタッフでした。メール1本も打ったことがない、名刺も持ったこともない、だいぶ何にもできなかった私ですが、2社目にしてビジネスの基本の「キ」を叩き込んでもらいました。営業、運営、接客、教材開発、デザイン、Webサイト制作ディレクション、イベント作り、戦略作り、部下の育成などを経験したことで、なんとか店舗営業のリーダー的ポジションも任せてもらえるようになります。

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入社3年目にIターン&Uターン向けの新規教材開発を担当しました。教材ターゲットユーザーの嗜好調査&顧客リスト作りのために、地方で活躍するプレーヤー、自治体、移住雑誌の編集長とお話をする機会が増えました。普段のお仕事では、現役クリエイターやIT企業の方とお話するのが多かったので、地方関係者とお話するのはとにかく新鮮で楽しかったのを覚えています。

地方に移住して自分らしい生き方や生活を楽しんでいる人たちと出会う中で自然と「社会課題を解決してみたい」「この人達と話しているのが好き」というアンテナがムクムクと目を覚ましてきました。

人口減少が起こり過疎化が進んでいる課題、有り余る資源を有効活用したくても人手不足で手が回らない課題。
物々交換をしてご近所づきあいをしている話、ご飯や水が美味しすぎる話などなど。
難しい課題や都内では得られない体験ができることが、魅力的でした。

何だか、まだまだ知らない世界が存在してる。
Webデザイナー育成はニーズもあるし、やりがいもある。だけど、育成だけでは解決できない問題があるし、やり方も他にもっと手法があるはずで私はまだできない。

4年勤務を経て、新たな挑戦するために退職を決めました。

2度目の転職に、なぜLayout Unitを選んだのか?

そもそも退職を決めた時点で、ロフトワークへの転職は決まっていませんでした。別の道を選ぶ予定でしたが、そちらがまぁ、「おじゃん」になった(細かいことは別のnote記事で書きます)ので絶賛、路頭に迷い中でした。

「地方、求人、募集」をキーワードに検索していたら、ロフトワークの地方系アルバイト募集に引っかかりました。前職時代からロフトワークは憧れの会社。アルバイトなら、なんとか受かるだろうと思って応募し、面談を受けてみたらLayout UnitがちょうどSHIBUYA QWSの正社員募集をかけようとしていたタイミングでした。正社員のお話をいただき、Layout Unitへジョインすることに決めました。

決め手① コミュニティ運営が楽しそうだと思った
SHIBUYA QWSのコンセプト「SHIBUYAから世界へ問いかける可能性の交差点」を聞いて単純に楽しそうと思いました。様々な人たちが渋谷の交差点のようにグチャグチャに交差して集まり、そこから社会価値につながるプロジェクトが生まれるっという話は、壮大過ぎて情報処理が追いつきませんでしたが、とにかく楽しそうな未来にワクワクしました。

決め手② 自分の実力を知れる環境が用意されていた
前職では教育体制がしっかりあり、誰かに教えてもらえるのは当たり前の環境でした。また教育業界でのネームバリューがあった会社だった為、一見さんお断りにあうこともありませんでした。人間関係も良好。マネジメントもしっかり。

でも環境がしっかりしていた分、誰かからのサポートなしに自分1人で仕事が回せるのかどうかが不安でした。未経験分野で自分の力試しをチャレンジできるかもしれないと飛び込むことに決めました。

決め手③ 空間からソフト面を考えるスキルが身につけられる、やりたければ地方案件もできる

Layout Unitでは、街づくりという視野で空間や運営をしている点も魅力的でした。
また、運営を言語化するのもTRYしたいことだったので、視座を広げることで運営自体を俯瞰できることに可能性を感じました。
最後に「やりたければ地方案件もできるよ〜」という言葉も転職の決め手でした。

最後に
こうやって改めて、過去の経験から転職理由を深掘る体験は貴重でした。本当は今の仕事まで広げてnoteを書こうと骨子を組んでみていたのですが、思い出を紐解き始めると、過去の”あの”経験が今の仕事に紐づいていたのでは?と考察が膨らみ、切り口を変えて何度か書き直しをしています。また別のテーマで書いてみたいと思います!

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