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その機能は何を実現したいものなのか

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

全然更新してなかったnoteを1年ぶりに更新します。

幸いにも何かサービスをつくろうとしている本当に多くの人たちから色々と相談を受ける機会が多い2021年でした。その時に凄く感じたことを今回は書いてみます。

私が個人的に感じた主観で、必ずしも私が言っていることが正しい訳ではないので、その点はご留意いただきたいです。


その機能は何を実現したいものなのか

いつも長めになりがちなので、シンプルにこのテーマだけで書いてみようかと思います。

本当はもう少しちゃんと細かくあるけど、凄くシンプルにしたらこんな感じ。

  • 何の課題を解決したいか

  • どうやって解決するか

を定義して色々とテストをして問題なければリリースという感じのフローになる。当然、プロトタイプやテストはあるけど、その辺は今回は割愛します。その辺を知りたい人は、プロダクトマネジメントの本を読んでもらえばいいと思います。

で、ここからが特に感じる大事なこと

課題定義

この課題定義でも割とよくある罠に嵌っている人がいると思う。一気に複数の課題が解決できると素晴らしいんだけど、残念ながら多くの場合はそうではない。なのに、馬鹿みたいにあれもこれもやろうとして、結果的にその機能は一番何を解決したいんでしたっけ?という形になってしまっているものを本当に多く見てきた。

これが何故起こるのかというと

プロダクトの意思決定する人(主にPM)が課題をきちんと定義できていない

でしかないと思う。
もちろん、色々な課題を解決することも非常に大事だけど、一番解決をしないといけないものが何か決めきらないといけない。それを決めれないなら責任から逃げている以外の以外の何物でもない。

たまにそれが決まらずに、Howから話してくる人がいるけど、それは手段であって目的ではないということを理解した方がいいと思う。

もっというと、「誰」の「何」を解決するのかきちんと決めることが大事。
この辺は本とか誰かが話しているような記事にも乗ってるので理解している人は多いと思うけど、理解してもやれてないと意味がない。

で、課題がきちんと定義できている場合は次のステップに。

解決策検討

ここは解決したい課題が一つに絞れたという設定での話にします。

ここで一番起きやすい失敗への道は、とにかくいろんなパターンを想定して機能武装をしていってしまうというパターン。

これは自分でも凄い経験があるんだけど、解決したいものに対していろいろなパターンを想定してしまって、機能武装をしてしまって、開発工数は増える、使われない機能は出てくるはと一番終わってるなって思う失敗。

今になって本当に思うのは

  • そもそも解決しようとしている手段が正しいかは分からない

  • 本当に解決したいものに対して1つの解決手段で6-7割は解決できる

  • 6-7割が解決できないなら、それは解決手段か課題定義が間違えている

というのが本当に大事で、解決手段が全く異なる場合があるので小さく1つのものに絞ってやるべき。

当たり前なんだけど、パターンを網羅しにいく必要もなくて、1%しかないパターンに対応する必要はほとんどなくて、役割が違うので悪いと言わないけどフロントやビジネスサイド(特に営業出身の人)の人に聞くと、だいたいこういうパターンも欲しいって言ってくるけど、それはだいたい致命的なものではない。(たまにクリティカルなものはあるけど)

これはこういう人たちが悪いと言っているのではなくて、自分が向き合ってきた経験を語ってくれているだけで、多くの場合はプロダクトの設計や工数を考えて意見をくれているのではないということを理解しないといけない。

いろんなパターン(if)に対応していくと、どんどんと分岐が増えていって、使う人からしても覚えないといけないことが増えて、ただややこしいだけになってしまう。なので、シンプルなもので解決できた6-7割の人にとっては、意味もなく複雑なものになっているだけ。

もちろん最後には解決した方がいいものもあるし、むしろシステムで対応する必要のないものもある。ルールの見直しやオペレーションの整理で解決してしまうものも多分にある。これはやればすぐに出来ることなのに、社内外の調整がめんどくさいからって後回しにしてプロダクトを複雑にしていくところが多い。そうはならないようにしないと、いつかツケを払うことになってしまう。

プロダクトの意思決定する人(主にPM)が勇気を持って絞ることが本当に大事だと思う。


まとめ

いろんなところで言われているような「引き算」をしましょうに近いことを言ってるだけなんだけど、本当にこれをやれてなくて「足し算」ばかりで考えている人が多いなと思う。

  • 本当に解決したい課題は何なのか

  • その解決するための手段でベストだと思う一手は何か

を、きちんと真摯に向き合って考えていけば、自ずと答えはシンプルになっていくので、何かごちゃごちゃしてんなと違和感を感じたら、それはきちんと定義が出来ていないのだと思う。

自分の意志はどこにあるのかを問い続けよう

1つに絞るというのは本当に怖いし、失敗したら決めた人への非難も起きてしまう。ただ絞ってしまうからこそ、スピード感も出るし、方向転換も用意になってくるので、勇気を持って決断していこう。

そうしていけると、こんなに楽しいものはないと感じられると思う。
一歩ずつ、前に進みながら、今ここにない未来を創っていこう。

頑張ろう。

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