大切なのは世間体?それとも子どもの成長?

僕は学生の頃からずっと、周囲の親、つまり子どもを持つ大人に対して疑問を覚えていました。

それが、世間体についてです。

まず、世間体について話す前に僕の思う“世間体”の意味をはっきりさせたいと思います。

【世間体】
地位や名誉、学歴、家柄といった判断基準に基づいた、社会からの個人のみられ方。

ただ、今からお話しすることは僕の考えであって、こんな考え方もあるんだね、という程度で読んでいただければと思っています。

僕自身、幼少期から「教育熱心な地域」「教育熱心でない地域」「教育熱心と熱心でない、の中間くらいの地域」を転々とし、学生生活を送ってきました。本音と建前など持ち合わせていない純粋な子ども時代。

直感的に感じていたことがお父さんお母さんの多くが、子を見ずに世間を見ているということでした。その頃に感じていたことは、大きくなってから確信に変わっていて、僕がアカデミーを開こうと思った理由のひとつでもあります。

ここでひとつ質問をさせてください。

いま、どれほどのお父さんとお母さんが、我が子の興味・関心がどこにあるのかをしっかりと理解できているのでしょうか?

表現を変えます。

いま、どれほどのお父さんとお母さんが、我が子との時間を十分に取り、顔を合わせ、子どもの声を最後まで聞き、何に興味・関心があるかを理解しているのでしょうか?

なんで僕がこの質問をしたかというと、我が子のことを表面上でしか見ておらず、本当に理解しているお父さん、お母さんが少ないと考えているからです。
この表面上というのが、いわゆる世間体につながっていると思います。

「勉強」を例にとって、話してみます。

僕の子ども時代、大人同士がこんな会話をしていることを頻繁に目にしました。

A「〇〇くん、テストの点数は何点だったの?」
B「うちはXX点だったよ」
A「頭いいね〜。どこの塾に通わせているの?うちの子もその塾に通わせたいな」

こういった会話に耳をそば立てていると、決まって子どもの個性に関する話は出てこず、「周りが良いというから自分の子にも良いだろう」という判断に基づいて親が勝手に決めていました。周りが良いというから自分の子にも良いだろう」という判断に基づいて親が勝手に決めていました。

なので、僕の周りには行きたくもない塾に通うことになった友人たちばかり。

とにかくザリガニ釣りやかけっこ、泥遊びなど、体を動かして遊ぶことが大好きだった僕の隣で、「今日、塾に行くの嫌だな」「わざと頭痛いって言って休もうかな」と、友人たちがつぶやくのを毎日のように聞いていました。

いつの時代も、子どもは遊ぶことが大好きなはずです。

つまり僕が言いたいことは、子どもの遊ぶ時間を奪ってまで、親が良いと思うことを強要することは、本当の意味で子どものことを理解しているとは思えないということです。

きっと、お父さんやお母さんも想像すれば子どもの気持ちがわかるはずです。

また「勉強」を例にとると、自分たちが子どもだった時、周り、特に親から「テストの点数が悪いから勉強しなさい」と言われた時にどんな気持ちだったかを。

僕も経験しました。勉強しなさいと言われることがとても嫌いで、いやいや勉強をしていたので、ほとんど身につかず、時間の無駄でした。(僕の場合は、母に気持ちを正直に伝えて以降、一度も「〇〇しなさい」と言われることはありませんでした。)

もちろん、親が良いと思うことを子どもに勧める理由もわかります。むしろ、それ自体に僕は賛成で、ある程度は大人がその子にとってプラスになるであろう方向にサポートしてあげたほうがいいと思っています。

ただ、その時に大切なことは、何度も言うようにその子が興味・関心があるかどうか、ということです。

「良いと言われているから」や「恥ずかしくないから」など世間体を気にして、親が良いと思ったことを勧めたり、あるいは強制したりして、その子は嬉しいでしょうか?
お父さんとお母さんの子どもで良かったと言えるでしょうか?

きっと、多くの親が子どもに願うことは「”幸せな人生”を送ってもらいたい」ということだと思います。

しかし、僕には今も昔も”幸せな人生”というのが、「良い学校に入学して、良い就職先について、お金に余裕のある人生を送ること」というふうに世間的に捉えられているように感じます。

でも、これって本当にその子にとっての幸せですか?

もしかしたら、その子にとっての幸せは、友達が多いことかもしれないし、スポーツをしている時かもしれません。良い学校へ入学することやお金に余裕のある人生を送ることに全く幸せを感じないかもしれません。

子どもの人生を想っているのであれば、世間体を気にする前に、その子が本当に楽しそうにしている瞬間を見つけ、一緒に歩むこと。

これが親として大切な役目だと僕は信じています。もちろん、これはお父さんお母さんだけではなくて、その子の周りにいる大人の役目でもあります。

なので、僕はお父さんやお母さんと一緒に、その子にとっての本当の幸せを見つけていきたいです。


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kotakobayashi

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