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【旅をしない音楽家は不幸だ】ノマドライフを実現する方法〜ノマドビザとは?

こんにちは。
音楽家育成塾のこうたろうです。

21世紀になり
インターネットの発達とともにブームになったノマドライフ。

ノマド(nomad)は元々英語で「遊牧民」の意味
特定のオフィスだけではなく様々な場所で仕事をする
新しいワークスタイルを指す言葉として定着しました。

モーツァルトはこんな言葉を残しています。

旅をしない音楽家は不幸だ。

モーツァルト

インターネットがない時代から音楽家はノマドライフが可能な職種です。

音楽家はとにかく旅をするのが好き。
言語の壁がないからです。

筆者も北欧やドイツなどで音楽活動をしてきましたが
演奏中言葉は必要ありません。

というわけで本日は近年流行りのノマド生活について
各国のノマドビザというものがありますので
価格や滞在条件などをシェアしていきます。

最後に西洋音楽と上手に融合した
ジャズやタンゴの聖地で演奏家として収益を得るための
現地事情もお届けします。

各国ノマドライフ事情

現在世界各国のブームとなっているのが
長期滞在可能なデジタルノマドビザという存在です。

自国の労働市場を圧迫しないこと
フルリモートにて収入を得ることを条件に発給される
長期滞在用のビザです。

各国政府も自国の雇用に影響することなく
生活費などのお金を落としていってくれるので
海外で長期生活をしたいノマドワーカーとは
まさにwinwin の関係になります。

ちなみに世界では30カ国以上が対応中
日本での対応はまだ。

ポルトガル

  • 最大滞在可能月数:60

  • 初期費用:163USD

  • 課税の有無:なし

ポルトガルは日本とも遠くて近い存在。
ボタンや、カッパ、コップ、カルタ、ジョーロなど
日常で使うものもポルトガル語由来のものがおおく
日本語だと思っていた天ぷらもポルトガル語が由来なんです。

スペインと近く
移民規制が強く移住のハードルが高いスペインの代わりに
ポルトガルに住むヨーロッパの人たちも多いそうです。

国民性も温和な人が多く
治安もいい国で
気候も暖かいので住みやすく人気の国。

また、なんといっても美味しい料理にワイン
物価がヨーロッパの中でも比較的安く
過ごしやすい国です。

ファドなどの音楽文化がありますが
ジャズやクラシック音楽が特に盛んというわけではないため
演奏家としてのノマドライフは難しいところがあります。

言語はポルトガル語で
世界でブラジルとポルトガルの2カ国で話されています。

メキシコ

  • 最大滞在可能月数:48

  • 初期費用:45USD

  • 課税の有無:あり

メキシコは日系企業が多い国。
中南米スペイン語圏です。

メキシコといえばタコスなどの伝統料理が
2010年ユネスコの世界無形文化遺産に登録されるような美食の国。
ちなみに食文化で無形文化遺産として登録されているのは7カ国8種類。

  • フランスの美食術

  • 地中海料理

  • メキシコの伝統料理

  • トルコのケシケキの伝統

  • 日本では和食

  • 韓国のキムジャン: キムチの製造と分配

  • トルコのトルココーヒーの文化と伝統

  • グルジアのクヴェヴリ

メキシコといえば他にも蒸留酒メスカルが有名です。

メスカル・アハルは女性だけで作ったメスカルとして人気になりました。
『メスカルっていったって蒸留酒だからなんとなく想像がつくな〜』と思うでしょう?
美食(音楽家になるのと同じ)になるのであれば
メスカルは一度体験しておかないといけません。

他にグサーノといって芋虫のことですが
中に入っているものがあります。

芋虫はメキシコでは炒め物などかなり日常的に食べられている
貴重なタンパク源。
メスカルに入っているグサーノがグラスに入った人は
幸運が訪れると言われています。

メスカルって良いウイスキーより高いじゃん・・・
って思いますよね。
価格だけの価値は必ずあるので
是非騙されたと思って一度体験してみてください。

メキシコの料理がどれだけ美味しいかが想像できるはず。

20歳未満は絶対ダメですよ!

メキシコは現地の人でも警戒するべき場所があったりと
決して治安はよくありません。
そのあたりのリスクはしっかり管理してください。

ノルウェー

  • 最大滞在可能月数:48

  • 初期費用:630USD

  • 課税の有無:180日までは非課税

ノルウェーは北欧の国。
北欧は基本的に物価も高く、各種税金も非常に高いです。
それは社会福祉が充実したいため。

かなりの先進国ですので非常に住みやすいと思います。


ノルウェーには世界最北地と言われるロングイェールビーンがります。
ノルウェー領スヴァールバル諸島にある街で
かなりの体力がないといけない場所。

ちなみに世界最南端の街は個人noteの方で紹介しています。

スペイン

  • 最大滞在可能月数:24

  • 初期費用:90USD

  • 課税の有無:なし

スペインは移住のハードルがとても高い国ですので
最大2年(延長などあり)ノマドビザで住めるのは嬉しいですね。

美味しい食事にワイン
牛肉にチーズ
また意外ですがIPA(インディアン・ペール・エール)も有名なんです。

現在は日本で輸入されていませんが
La Sagra IPAというビールはとんでもなく美味しいので
スペインに行く方は是非試してみてはいかがでしょうか。

もし日本で販売されているところがあれば
是非コメント欄で教えてください。

ドイツ

  • 最大滞在可能月数:36

  • 初期費用:100USD

  • 課税の有無:あり

ドイツは音楽大国であり
日本との繋がりも深いため
音楽留学の定番ともなっています。

日本の音大ともパートナー留学の学校も多く
日本人もたくさん住んでいます。
特にデュッセルドルフなどはちょっと探せばどこかで日本人に出会えます。

他には確かベルリン限定だったと思うのですが
アーティストビザというものもあります。

ノマドライフとしては物価も高く
個人的な感覚としては差別意識が強い国というイメージがあります。

ただ、音楽、オーディオ、カメラ含めて
世界の主要文化の発祥はほとんどがドイツ。

世界トップブランドレンジファインダーが生まれたライカもドイツ。
世界一流のピアノもドイツに集中しています。
アルゼンチンタンゴで使われているバンドネオンだってドイツが発祥です。

文化を学ぶ、新しい創造性を手にいれる場所としては素晴らしい場所です。

イタリア

  • 最大滞在可能月数:24

  • 初期費用:57USD

  • 課税の有無:あり

イタリアは近年移民の受け入れに力をいれており
田舎町だと永住できるビザを積極的に発給するなど
受け入れ姿勢の整った国です。

イタリア系移民が多いアルゼンチンでは
イタリアの永住ビザを持っている人がたくさんいます。

そのため近年かなり多民族国家になっているのかもしれません。

中南米3カ国

メキシコほどの大きな国ではないですが
中南米では他にコスタリカとエクアドル、ドミニカがあります。

いずれも24ヶ月ほどで初期費用が500ドル前後となります。

エクアドルでは一番安いお肉が牛肉。
チアシードやキヌアなどの日本では高級健康食材と言われるものも
超格安で手に入ります。
移動手段も格安のため初期費用をかけてでも
滞在期間によってはお得に感じるかもしれません。

中南米はほぼすべてのエリアでスペイン語になります。
スペイン語ができるとかなり広いエリアの人や地域と交流できますので
本当は第一外国語にしてもいいほど?!

Kotaro Studioではスペイン語ネイティブの先生によるレッスンがあります。
是非聴き流して耳を慣れさせてください。

チェコ

  • 最大滞在可能月数:12

  • 初期費用:163USD

  • 課税の有無:あり

チェコもノマドビザがあります。
チェコといえば音楽文化。
オーケストラのレベルも高く
気候や湿度の関係から西洋の楽器がとんでもなく良い響きで鳴ります。

西洋音楽を知るにはドイツやチェコなどの楽器の響きが素晴らしい地域で
オーケストラを聴いてほしいと思います。

チェコのシェンゲン協定国ですので
ドイツ、ポーランド、スロバキア、オーストリアなどの
隣接する国へ移動するのも自由ですし
位置的にも他の地域に移動しやすい場所です。


画像引用:EU MAG

オーストラリア

最大滞在可能月数:12
初期費用:347USD
課税の有無:あり

オーストラリアはマイクロフォンだと RODE
映像の世界だとあのブラックマジックデザインがある国。

メディアクリエーターからはかなり親近感のある国だと思います。

英語圏で食品の安全にも力を入れており
使える食品添加物はかなり少なく
添加物の種類もかなり明確に表示されており
日本だと調味料などでまとめられるような表示も
しっかり明記。

番号表示が義務付けられており政府のサイトで照会することも可能。

日本は世界有数の食品添加物大国。
化学薬品だけでお弁当を作ることも可能(ちょっと極端に書いてます)

牛肉もグラスフェッド(放牧育成)されているものが多く
食べ物の安全やオーガニックに興味のある方には聖地のような場所です。

他にも

他には台湾、キプロス、セイシェル、クロアチア、ブラジル、ルーマニア、ドバイ、ジョージア、ジャマイカなどがあります。

音楽家の人脈作り

世界各地にノマドライフのチャンスがある現代です。

ネットインフラが整っている先進国などでは
ほとんどすべてがネットで完結します。

しかし、アーティストビザ含めその他のビザを利用して世界を転々としながら仕事をするためには現地のサポートは必ず必要になります。

ライブハウスの紹介や共演ミュージシャンの紹介などなど。
現地では一般の観光客には不要だけど
速やかに仕事をするために必要な
様々なマニアックな情報が必要になります。

それにノマドビザであっても
現地のミュージシャンたちをセッションしたりしたいですよね。

一つは音大や芸大にいって人脈を作るということ。

音大や芸大というのは実に様々な人が行き交います。

とんでもないお金持ちのお嬢様がいたり
とんでもない人脈を持つ人がいたり

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

筆者が後悔していることの一つに
20代で築いてきた人脈をほぼすべて切ってしまったこと。

みなさんは同じ誤ちをしないように
人脈作りはしっかり構築してください。




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