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暮らしの延長にあって続けられる。今のわが家にフィットする防災。

防災に関するあれこれを見聞きする機会が増えるこの時期。

船員という職業柄、年の2/3は夫が不在のわが家。いざという時は一人で娘たちを守らないと…!と肩に力が入りがちだけれど、完璧を目指すのは到底無理。

それなら、暮らしにフィットした続けられる防災を優先しようと考え方をシフトしました。

そんな今のわが家の防災事情はこんな感じです。


防災リュックと防災食

一次持ち出し用防災リュック

その昔、通販で一式セットになっている防災リュックを購入したものの、買ったことで安心してそのまま放置。ここ1~2年でようやく中身を見直して、今の自分たちが本当に使うモノにアップデートしてきました。

参考にさせてもらったのが、整理収納アドバイザーMisaさんの著書『おしゃれ防災アイデア帖』👇。Misaさんのラインナップがとてもしっくりきたので、ほぼこちらに倣う内容に。

出典:『おしゃれ防災アイデア帖』p.22-23

小1、小4の娘がいるわが家は、ここに避難先での緊張が和らぎそうなお絵描きアイテムをプラスしています。現在の防災リュックの重量は約4㎏。これなら、子どもたちの手を引いての避難でも、リュックが「お荷物」にならずに済みそうです。

防災食

防災リュックと同じく、過去に通販で一式購入した防災食。3月と9月に設定しているチェックのタイミングで、賞味期限間近のものを食べてみると、正直微妙なお味でした…。ニオイに敏感な次女は香りだけで拒否する始末。

被災時に長期保存食だけで過ごすのは厳しいと感じて、入れ替えのタイミングで、一部をふだんから食べ慣れている、賞味期限が長めの食品にチェンジすることに。今はフリーズドライやレトルト食品が充実しているから、家族の好みにも合わせやすそうです。

すぐに全部とはいかないけれど、徐々にストレスなく食べられるラインナップに整えていきたいところ。

食品や日用品のストックと同じ場所に保管。
バンカーズボックスにまとめています。
自然と目にする場所に置いてチェックしやすく。

部屋づくりの工夫

自宅を最高の避難場所にすべく、まずは基本から。

①棚の上段に重いものを入れない+食器棚には耐震ラッチを取りつける。
➁電化製品の下に転倒を防ぐ耐震ジェルマットを敷く。
③家具はできるだけ背の低いものにして、出入り口をふさぐ向きに置かない。

その上でこんなことも意識しています。

高い位置に飾るのは軽くて割れにくいもの

暮らしに潤いを与えてくれる観葉植物やインテリア雑貨。わが家でもいくつかお気に入りを飾っています。

直置きするとどかして掃除をしなくてはいけないから、吊り下げタイプを中心にした結果、地震の時も倒れる心配がなくて一石二鳥。

万が一落ちてきた場合のことも考えて、軽い素材で割れにくいものをチョイスしています。例えば、陶器ではなくスチールの鉢、紙や木のオーナメント、フロントパネルがプラスチック製のポスターフレームなどなど。

こうすれば、インテリアを楽しみながら減災も叶います。

ハンギングプランターは、IKEAのカシュウエップレ
揺れた時にガラスを割らないよう、窓のない場所に。
ポスターフレームのパネルもプラスチック製なら安心。
(左)キッチンに飾っているのは、
kitoの木製オーナメント。
(右)リビングの一角には紙でできた
フレンステッド・モビールを。

寝室には何も置かない

一日のうち多くの時間を過ごす寝室。夜間に地震が起きた場合、暗い上に寝起きでとっさの判断が難しく、日中よりも厳しい状況になるはず。

せめて避難経路にモノが散乱したり、家具が倒れこんだりして寝室に閉じ込められる…なんてことがないように、寝室には寝具だけと決めています。この部屋だけは潔く壁の飾りもなし。

ぬいぐるみだけは例外…。
直置きできるマニフレックスの
三つ折りマットレスを使っています。

さらに、寝室の続きにあるファミリークローゼットに、懐中電灯、ヘルメット、スリッパをすぐ手に取れるところに収納して、なるべく冷静に動けるような環境づくりを。

充電式の家電はいつも満タンに

コードレス掃除機は、停電時にも割れたガラスなどを吸って安全を確保してくれるお役立ち家電。

わが家で使っているのは、マキタのコードレス。冷蔵庫横を定位置に決め、使い終わったらここに戻して充電するをワンセットにしておけば、充電切れになる心配がありません。

リビングへのアクセス抜群なこの場所が使いやすい◎。
家族も使ったらちゃんと戻してくれます。

ちょっとした「もしも」への備え

ふだんのバッグにも+αの備えを

外出時は小荷物派だけれど、車や電車で移動する時は、フットワークに影響が出ない程度に最低限の備えをプラス。たったこれだけでも安心感が違います。

(右上)緊急連絡先一覧表
カードケースに入れて濡れ防止。
(左上)モンベルのライトペーパーポーチ
丈夫な素材で重さはわずか10g!
鏡やリップ、ばんそうこうetc…を入れているこちらに
連絡先一覧とホイッスルもインして持ち運び。
(右下)ホイッスル
(左下)モバイルバッテリー

ガソリンのメーターが半分になったら給油

遠くのスーパーに買い物に行く、荷物を運ぶ、車内で充電する…など、災害後も車があればできることはたくさん。車をちゃんと「動く状態」にしておくために、メーターが半分になったら給油するのがマイルールです。

防災は重くなりがちなテーマだからこそ、特別なものにし過ぎず、日常に落とし込むのが大切な気がしています。

そうしてふだんから意識しつつ、3月と9月は防災グッズを見直したり、知識をアップデートしたりする強化月間に。これが今のわたしにはちょうどいいバランスです。

*最近発売されたFRaUの防災手帖にも、ためになる情報がいっぱい👇。

*防災ってどう考えたらいい?から分かる、Voicyの対談もおすすめ👇。

*イラストがたくさんで読みやすく、すぐに実践できるアイデアが豊富なこちらも何度も読み返しているお気に入りです👇。

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