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自分を消していこう

その人にとって自分が存在しなくなること。
介護のゴールは存在を徐々に消していって完全にいなくなること。かも。

介護の基本的な考え方に自立支援がある。
介護での自立とは、その人自身が自分の意思によって物事を決断し日常生活を送ること。その支援のために介護者は存在する。

自立を目標とし支援するということは、すなわち自分の存在をその人から切り離していく行為なのだ。

しかしながら熱心な介護者ほど過度な介入をするものである。いつしか利用者さんの舞台に立ち主役の座を奪ってしまう人がいる。
食事・入浴・トイレ。あらゆる日常の場面において主人公が入れ替わってしまう。
そうかと思えば、自立を放棄し介護者に全権を委ねるような利用者さんもいる。食事・入浴・トイレ。自分でできるのに生活のすべてに介助者の侵入を許す人。

とはいうものの介護施設に通う高齢者は、日を追うごとに体調や状況が悪くなる場合が多い。自立のゴールテープを切ることは難しい。

その時は並走しよう。自分も人間的成長を支援してもらおう。
一方的な関わり方をしていては信頼関係は築けない。

介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。