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好きで好きで仕方のない紙の話

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思いを記す、言葉と紙。大学で研究していたロクタペーパーや、仕事で感じた紙もの雑貨のことなど。不定期に更新します。
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ご祝儀袋は 和紙業界の希望の星です

ご祝儀袋は 和紙業界の希望の星です

雑貨小売店のステーショナリー部門の担当になって何度も思うこと。
「ご祝儀袋、ほんま強い!!」

大抵の人は、ノート1冊に500円以上使わない。
5枚組み860円のレターセットを手に取って、「たかっ!」と言って棚に戻す。

雑貨店の中での紙ものの価値は、
わたしが思っていたよりずっと低かった。
特に和紙のレターセットや一筆箋は 肩身が狭くて、
かわいいイラストの紙ものの10分の1も売れない。

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好きな世界をどこまでも

好きな世界をどこまでも

紙がすき。
それだけです。

Instagramを始めました。
手元にある紙ものや文房具を1つずつ
載せていきます。

本当は、手書きの説明を書き込みたい。
追い追いね、やっていこう。

やりながら、100点に近づけていく。
好きな世界を広げていくためには、
完璧じゃなくてもやってみることも
必要なのかもって最近思う。

23/555 #エッセイ #紙もの #雑貨店

言葉に詰まってしまうのは

言葉に詰まってしまうのは

「明日は、備中和紙について書きます」
と記してから、1ヶ月が経ってしまった。
(わたしの時間感覚どないなっとんや。)

備中和紙について知っていることや
工房で見聞きしたことを思い返して、
その中の何をどう伝えたらいいのか
わからなくて、何も書けなかった。

これは備中和紙に限らず、わたしがこれまで
触れてきた全ての和紙について言えるのだけど、
思うことがありすぎて
伝えたい要素が多すぎて
しかも

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本気を出すときが来た

本気を出すときが来た

社会人2年目、平成最後の夏よりも
20代前半最後の夏が怖い。

24歳、確実に若さを失っていて
おまけに結婚を考えていた彼氏にも振られた。
自分の行く末を想像して、今に立ち返って、
このままではダメだと強く思った。

かつて抱いていた夢の多くを、まだ叶えられていないこと。
今 思い描く夢に到達するまで、途方もない距離があること。
このままのペースでは、到底たどり着けないと気づいてしまった。

「本

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売りたいもの、売れるもの

売りたいもの、売れるもの

大学を卒業し、岡山の雑貨店で働き始めてから、1年半が経った。

「なんでもない毎日に、小さな何かをもたらしてくれるものを集めています」というコンセプトのお店には、素敵なものがたくさんある。
毎月、お給料の3割くらいは自分のお店で使ってしまうくらい、良いものが集まったお店だ。

だけどだけど、どうしたって、
私が「売りたいもの」と、お店で「売れるもの」は完全には一致しない。
もともと紙もの好きだった

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それでもやっぱり旅に出たい

それでもやっぱり旅に出たい

何度も、
不安が押し寄せたり、わくわくで溢れたりを
繰り返している。

「これ、私はめっちゃわくわくする!」というただそれだけの理由で、しようとしていること。
それに、どれだけの価値があるんだろう。

そんなことより、今ある仕事を、
今 必要としてくれている人たちを、
大切にするべきなんじゃないか。
という思いでいっぱいになる瞬間がある。

それ以上に、
私の人生なんだから、私のしたいことをさせて

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