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和歌・愛の花

「朝夕に花待つころは
 思ひ寝の夢のうちにぞ咲きはじめける」
 崇徳院・千載和歌集



あなたの心の中にある愛の花。
つぼみの状態から
いつひらくのかと
朝も夕も待ち遠しく思っていた。

あなたを想いながら
毎晩眠りにつくうちに、
いつの間にか愛の花が咲きはじめたみたい。

わたしを見つめるあなたの目が違う。
わたしにかける言葉の優しさが違う。

以前とは違うあなた。

あなたの心の中の愛の花が、
わたしに向かってやわらかく咲きだした。

まるで
夢の中の幻の花みたいだけれど、
確かにあなたはわたしを愛し始めたみたい。

わたしの想いが
水のようにあなたの心を潤し
陽射しとなってあなたの心をあたためて、
愛の花がひらいた。

これからはふたりで
美しい愛の花を咲かせましょう。



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