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不登校の子に向けた卒業式

中2の5月から不登校気味になり、中3の5月から学校へ行かない選択をして、自宅学習をしていた息子。

この度、中学校を無事に卒業しました。

なんだかんだあっという間にすぎた3年間。
3年のうち、3分の2は不登校期間でしたが、無事に卒業式を終えました。

さて、不登校組の卒業式。
どんな感じだったかというと…

今は不登校が多いからか、息子が通う中学校では、午後からの枠で校長室での卒業式が実施されていました。

選択肢としては以下の4つでした。

1.午前中にある卒業式に出席する
2.午後から校長室で卒業証書を受け取る
3.午後から保護者のみが卒業証書を受け取る
4.別日で設定して受け取る

息子の友人に2人不登校の子がいますが、その子達はみんな卒業式へ出席だったようです。

息子から聞くと、ここは親の判断が大きいところがあったらしく、2人は親から出なさいと言われて出たような感じでした。

我が家は息子が2の校長室で受け取りを選んだので、卒業式には出席せず、午後から指定された時間に学校へ向かいました。

校長室でサッと受け取って終わり。
そう思っていたのですが…

校長室に入ると、まぁビックリ。笑

校長先生、教頭先生、主任の先生、担任、たまたま居合わせた2年のときの担任。

5人もいる。

さらに、校長室で何人かと一緒に受け取るのかと思っていたら、完全個別でした。

息子と一瞬固まりました。笑
めっちゃ人いる。

校長室での受け取りは、主任の先生が簡単に司会進行をし、卒業証書受け取りのところだけ切り取って卒業式を行うような感じでした。

ちゃんと起立、礼、着席もありましたよ。

卒業証書を受け取った後は校長先生、教頭先生から息子に一言ずつあり、わたしへの労いの言葉もありました。

時間的には5分ほど。
でも、完全個別の卒業式でした。

卒業証書を受け取るときも、教頭先生が『お母さん!近くで写真を撮ってください』と言ってくださり、ほぼ目の前で写真を撮ることが出来ました。

卒業式に出ていたら、我が子を必死に探し、保護者席から小さく見える我が子を撮るしか出来ないけど、目の前で証書を受け取っている我が子を写真に収められる。

完全個別の良いところが、ここにありました。

普段、写真を撮らせてくれないので、否応が無しに撮れるこの状況。
個人的には大満足でした。笑

その後は、学校に残っていた荷物、通知表などを担任から受け取り、合格発表後の動きを確認して帰宅。

中学校への滞在時間は30分程度でした。

卒業式に出て欲しい思いは、正直ありました。

ですが、いざこうやって個別に受け取りに来たら、時間が短いので息子の負担にならないなと感じました。

さらにはわたし自身も、式典独特の空気感がないので疲れが少ない。
※HSP気質なので、本来は式典など苦手です。

あっけなく終わった感じはありましたが、これはこれで良かったのかもしれないなと思える卒業式でした。

校長室に入ったとき、先生たちもそこそこいて、さらに司会進行まであって驚きましたが、小さな卒業式のような雰囲気で、個別にここまで対応してもらえたことはありがたいな。

わたし達が到着する前にも誰か受け取りに来ていて、わたし達が終わったあとも誰か受け取りに来ていたので、校長室で受け取りを選んでいる子が多いのかもしれないという印象でした。

個別に受け取りってどんな感じだろう。
サッと受け取って終わりかな。
あっけない感じかな。

そう思っていた卒業式でしたが、5分ほどですが小さな卒業式を開いてもらったことで、記憶に残る卒業式になった気がします。

息子は、というと。
晴れ晴れとした顔をしていました。

中学校の雰囲気がどうも苦手で、結局馴染めなかった息子。

早く高校生になりたかった息子。

卒業式にあまり思い入れはないと言っていましたが、未来へ進めるという点が大きいのか、すごく晴れ晴れとした顔をしていたのが印象的でした。

ここでとりあえず一旦、不登校のことは終わりになるのかなと思います。

読んでくださり、ありがとうございました。




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