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故人に思いを馳せることの意味

今回初めて『精霊流し』に行ってきました。

地域によって合っているところがあるようで、わたしは今回初参加。

結論としては、想像以上によかったです。

そんな精霊流しについて、語ってみたいと思います。

今日も読んでくださる方がいたら泣いて喜びます!
※喜ぶのは本当です。

精霊流しに参加してみて

精霊流しとは

そもそも精霊流しとはなにか。
ちょっと調べてみました。

精霊流しはお盆の送り火の一種で、長崎県など一部地域で行われている風習です。

小さなお葬式より引用

精霊流し(しょうろうながし)とは、主に長崎県や佐賀県で実施されているお盆の行事です。故人の精霊をあの世へ送り出すために、藁や木で作った船にお供え物を乗せて川や海に流します。

小さなお葬式より引用


お盆。

13日にご先祖様があの世から帰ってきて、15日にお戻りになる。

その際、あの世に送り出すために船や灯籠を流すそうです。

今年、ご縁があって精霊流しというものを知り、せっかくなので参加してみることにしました。

まさにあの世へのお見送り

お参りが終わり、船を流す時間。
そこそこ周りも暗くなり始めました。

関係者の方たちが火を灯し、ひとつひとつお坊さんが読み上げて流していく。

なかでも印象的な光景がありました。

それは、自分の家の船が流れていく様をずっと追いかける方が多くいたこと。

皆さんの故人の方への思い、気持ちが伝わってくるような、そんな雰囲気でした。

正直最初は流れていく雰囲気が見られたらいいかな、ぐらいの気持ちで行きました。

ですが、お坊さんたちがお経をあげるなか、ひとつひとつ流されていく船。

川に流れていきながら、ふんわりと見える灯火。

気がつけば自分の船を必死で探し、必死で追いかけていました。

母方の先祖供養と父方の先祖供養を願い、船をお願いしましたが、船を見つけて、追いかけて、流れていく様を見送る。

まさにご先祖様があの世に帰っていくような、そんな雰囲気。

流れていった頃には、なんとも言えない不思議な気持ちになっている自分がいました。

この一瞬だけでも、蘇る記憶

わたしの祖父母は祖父が60代前半、祖母が60代後半で亡くなり、母方の祖母は40代で亡くなっているので、わたしが生まれる前でした。

母方の祖父は行方不明なので分かりませんが、みんな比較的早くに亡くなっていて、祖父母の記憶が少ないです。

その中でもいくつか記憶にあること。

祖父の家には菊の花がたくさんあって、よく賞を取っていたこと。

風邪をひいてしまい祖母に預けられたとき、祖母が作ってくれたお粥が母が作るお粥と違って衝撃だったこと。

祖父のお葬式に手紙を読んだこと。
でも、内容はもう覚えていないんです。

祖母が入院していた期間になかなか会いに行けず、あまり会えないまま亡くなってしまったこと。
正直、これは今も後悔しています。

もう20年以上前の話で、本当に覚えていることが少ない。

母方に関しては、生まれる前に亡くなっていて会えていないのだから記憶すらない。

一緒に住む予定だったのに、同居する年に亡くなってしまった曾祖母の記憶が少しあるぐらい。

でも、流れてくる自分の船を見ることで、その一瞬だけは亡くなった祖父母のことを思い返すことができました。

母方の祖母、曾祖母のことも写真で見たことがある顔を思い浮かべたり。

不思議ですね。

名前が書いてある船。
その船を見るだけで、一瞬だけでも記憶が蘇る。

故人に思いを馳せる。

まさにこういうことだなと思いました。

なんだかまとまりない文章だな。
ちょっと感情に浸っています。

終わりに

いつもはお見送りに父方のお寺に行くことが我が家の習慣でした。

母方のお墓はちょっと遠い場所にあるので、毎年お盆前に行くことが習慣でしたが、こういう形だったら父方も母方もお見送りができる。

なかなか仕事で時間が合わず、行けないときもありましたが、今年はお寺にお参りにも行けた。

母方のお墓参りも行けた。

そして精霊流しという形で、しっかりお見送りもできた。

なんとなく、スッキリした気持ちでお盆が過ぎていったような気がしています。

皆さんもお墓参りやお寺さんへのお参りに行かれましたか?

西日本でも特に佐賀や長崎が多いようですが、読んでくださった方の中に精霊流しがある地域の方もいるのかな。

また来年、記憶の中で会えたらいいな。


今日も読んでくださり、ありがとうございました!
今日も1日頑張った!
自分を褒め称えて寝ましょう♡


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