見出し画像

映画『散歩時間〜その日を待ちながら〜』の主題歌を作詞しました。

映画『散歩時間〜その日を待ちながら〜』が、12月9日(金)より新宿シネマカリテほかで全国順次公開となりました。

▼映画『散歩時間~その日を待ちながら~』オフィシャルサイト

コロナ禍に生きる多様な人々の暮らしや想いを丁寧にすくいとる群像劇です。
監督は若手俳優や群像劇の演出に定評のある戸田彬弘さん、主演をつとめる前原滉さんと大友花恋さんほか、個性豊かな俳優の方々が作品を彩ります。

同じ空の下、世代によってどのような感情を抱え、今を生きているのだろうか。本作では10代から40代まで世代も職業も異なる人々が過ごした、2020年の「しし座流星群」が降った一夜を映す。何気ない日常風景には、しんどかったことも、いいことも切り取られる。そこに重ねられたロマンチックな現象は光となり、肩を重ねる主人公たちを見て「未来はきっといいことになる」と願わずにはいられない。希望を忘れない、私たちが懸命に生きる”現代”を記録した新しい作品となった。

公式webサイトより

わたしは、この映画に主題歌の作詞というかたちで関わりました。
実は、主題歌を作曲されたのはPoetic Mica Dropsの茂野雅道さんなのです。
予告編にも主題歌が使われているので、雰囲気を感じていただけたら。

「ひとりあそび」
作曲:茂野雅道
作詞:草間小鳥子
ゆらゆら かげぼうし ひとつ
おわらない かくれんぼ もう いいかい
いいよ
まちがい さがし
さかさま あっち こっち
どこに いるの
こわれた 時計 うたう tick tack tick tack
……

主題歌の歌詞では、ひとりで過ごす時間が増え、否が応でも現実や自分自身について想いを巡らさざるを得ない状況と葛藤、それでもいつか見つけることのできる生き方や出会うべき人への希望を描きました。

コロナ禍でかくあるべきか、正解のない問いのなかで、わたしたちは価値観の違いについて見つめ直すことを試されているように感じます。

平穏な日常では見つけることのできなかった他人との距離感を迷いながらはかる日々を超え、誰とともに、どんなふうに生きてゆくのか、その人なりの道筋を見出せる時が訪れることを願います。

Story
舞台は2020年11月17日。婚約をしたものの、コロナの影響で結婚式をすることができなかった20代の亮介(前原滉)とゆかり(大友花恋)。引っ越しの整理もままならない二人だが、都会から離れた町に住む真紀子(柳ゆり菜)の自宅で友人たちがお祝いパーティーを開いてくれることになり、稲田(中島歩)や圭吾(篠田諒)、そして真紀子の知り合いのインフルエンサーちひろ(めがね)らが集まる。しかし、自分の意見に合わせるばかりで、本音を話さない夫に不安を募らせていたゆかりは、彼の隠し事を知ってしまい、祝いの席に不穏な空気が漂ってしまう。
同じ空の下、様々な人物がやり切れない想いを抱えて毎日を過ごしている。急増するデリバリー案件に答えながら演劇ワークショップが中止になる日々を送る30代の若手俳優の片岡(アベラヒデノブ)、帰省できず里帰り出産のわが子を抱くこともできない40代のタクシードライバーの淡路(高橋努)、そして、学校イベントのほとんどが中止となり、長年の恋心さえも伝えられずにいる中学3年生の光輝(山時聡真)と鈴(佐々木悠華)。
この日は、しし座流星群がピークを迎える日── 恋人や親友、我が子との間でさえも曖昧になっていく他者との繋がりに、それぞれが葛藤を抱えながらも、たしかな一歩を踏み出そうとする彼らの空に、流れ星が降り注ぐ。

公式webサイトより

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?