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「男はつらいよ夏祭り」に行ってきました!

本日(8月4日)は、こちらのイベントに参加してきました!

ポイントは、『男はつらいよ』の「鑑賞会」ではなく、「夏祭り」であること。
寅さんゆかりの柴又名物の草だんごを食べ、ビール片手に『男はつらいよ』シリーズ第1作を鑑賞して、みんなで語り合おう!という会でした。

”応援上映”っぽく、タイトルが出たらみんなで拍手をしたり、お気に入りの登場人物に声をかける人がいたり……と、自由な雰囲気が楽しかったです!
作品内の「登場人物一同が感極まって拍手をする」という場面では、イベント会場内でも自然と拍手がわき起こり、寅さんたちがいる葛飾柴又と、青山の会場とが時空を超えて繋がったかのような、すてきな瞬間でした。

シリーズ48作のすべては観ていないものの、以前から『男はつらいよ』ファンの私は、イベント前にこんな投稿をしました。

今回改めて感じたのは、寅さんを演じる渥美清さんの声の魅力。
艶があって耳に心地良く、おかしみのなかに、ほんの少し切なさも感じ取れて、「いつまでも聞いていたい……」と感じました。

そして新たな発見は、『男はつらいよ』は、誰かと一緒に観ることで何倍にも魅力が増す作品だということ。
家で一人で観ていても、声を出して笑ったり、ほろりと泣けたりするんですが、不思議なことに、今日のイベントのようにみんなでドッと笑ったり、切なさを共有したりすると、より一層寅さんワールドに入り込めるんですよね。
シリーズ第1作には、なんと名優・志村喬がゲスト出演していまして、私は志村喬の長台詞シーンを観る度に泣いてしまうのですが(長台詞の半分ぐらいは志村喬の顔は映らず、丸まった背中と後頭部が映しだされていて、そこで毎回やらてしまう)、今日の上映中は自分史上最大に泣いてしまいました。

大仰な事件が起こるわけでもなく、度肝を抜くようなアクションや「衝撃のラストシーン!!」なんかもありません。
それでも、市井の人々の悲喜こもごもが胸に迫ってきて、涙と笑いがあふれてくる。
それが『男はつらいよ』です。
未見の方はぜひ一度はご覧になってみてください。

シリーズ48作もあると「どれから見ればいいの?」と思う方もいらっしゃると思います。
私としてはスタンダートに第1作目から観るのが良いのではないかと……。
上に「一度はご覧になってください」と書きましたが、1作目、2作目と続けて観ていただけると、より嬉しいです。
というのも、私はシリーズ2作目の『続・男はつらいよ』が特に好きなのです。

『続・男はつらいよ』に登場するミヤコ蝶々の役柄が好きなんですよね。
『男はつらいよ』は、下町を舞台にした人情喜劇ではありますが、決して「現実離れした、優しい世界」というわけではありません。
寅さんの生い立ちが少々複雑だったりと、人生の厳しさ、世の中の理不尽さも描かれています。
そのなかでもミヤコ蝶々の役柄は、「綺麗事では生きられなかった人物」の象徴のような存在です。
ぜひシリーズ第2作で、「人生のほろ苦さ」と「切なさの向こう側にある温もり」を体感していただければと思います。

そうそう。
前田吟演じる博のカッコ良さも、シリーズ序盤の見どころのひとつです。
なかなかのイケメンですし、誠実で不器用なところがいじらしく、萌えが止まりません。
博は寅さんの妹・さくらと結婚し、二人の息子の満男はシリーズ27作目から吉岡秀隆が演じています。
そして満男が恋する相手・泉を演じるのは後藤久美子。

以前、前田吟がテレビ東京のアド街ック天国の「柴又」の回に出演していて、『男はつらいよ』の撮影中のエピソードとしてこんな話をしていました。
「撮影中は控え室代わりに、柴又の団子屋さん『高木屋』の部屋を借りていて、みんなそこで休憩するんだけど、後藤久美子ちゃんに付いて来たジャン・アレジと私の二人きりになっちゃったことがあってねえ。話も通じないし気まずくて……」
確か、「二人でこたつに入ったまま無言だった」と言っていたと思います。
想像すると笑えますね。

今年は『男はつらいよ』50周年イベントがまだまだ予定されていて、12月25日には4Kデジタル修復版ブルーレイ全巻ボックスが発売、12月27日には新作『男はつらいよ お帰り寅さん』が公開とのことです!
令和元年は寅さんがアツい!

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