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仕事の断わり方に悩んでいる人の相談に乗ってみた

先日、知人からの相談に乗りました。
私たちはお互いフリーランス。
「仕事が手一杯の状態のなか、新しい依頼もいくつか来ている。どれかを断らなくてはと思うんだけど、今まで自分から断ることはしないで何とかやってきたし、一度断ると、その相手から二度と依頼が来なくなるんじゃないかと心配で……」
とのこと。
新規案件を依頼してきているクライアントのなかには、自分を尊重してくれていないと感じる相手も含まれているそうで、
「その依頼を断ればいんだよね……」
と言ってはいるものの、ふんぎりが付かない様子。

私からは、
「『あなたが不愉快だから、新規の仕事は断わります』なんて言ったら、相手は腹を立てるだろうけれど、忙しいのは事実なんだし『スケジュールの調整が付かない』と伝えたら?」
と言ってみましたが、
「そうなんだけどね……」
という反応。

実はこの知人は少し前にスキルを認められて、ある賞をもらっているのです。
「賞のおかげか仕事の依頼はたくさんあって、ありがたいんだよね。でも、本当に断わっていいのかなぁ」
と迷い続けているのをふむふむと聞くうちに、私の口からぽろっとこんな言葉が出ました。
「賞ももらって能力を認められたんだし、そういう自分にふさわしい仕事だけすれば?」
これがストンと腹落ちしたみたいで、
「そうだね。わかった」
ということで、相談は終了となったのでした。

今回、私は知人に仕事を断ることを勧めましたが、「やらせてもらえる仕事は、何でもやります!」という姿勢がふさしい時期というのも、あると思います。
ただ、状況や自分のスキルが変化すれば、取るべき姿勢も変わっていくのは当然のこと。
組織に所属していれば、「今の自分にふさわしい場所」は基本的に組織の側が決めてくれるけれど(「勝手に決められる」という言い方もできますが……)、フリーランスの場合、そういう仕組みはありません。

クライアント側からは原則として、「これまでと変わらない条件で、これまでと変わらないクオリティーの仕事をしてくれる」という現状維持を望まれると思うので、自分自身が意識していなければ、ポジションを見直すきっかけがないまま、どんどん時間が過ぎ去っていくはず。
例えば、「会社員の人たちから異動の話を聞く時期には、自分も見直しをする」といった風に、フリーランスの人も、セルフチェックをするタイミングを決めておくといいかもしれません。

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#エッセイ #コラム #日記 #フリーランス #仕事術
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中川千英子(脚本家)

脚本家。石川県金沢市出身/清泉女子大学文学部卒。芦沢俊郎シナリオ研究塾にて作劇を学ぶ。【主な作品】映画「きょうのキラ君」、ドラマ「ホテルコンシェルジュ」 、NHK朝ドラノベライズ「マッサン」「べっぴんさん」。2019年以降、映画「10万分の1」公開!新作落語も書いています。

コメント2件

【状況や自分のスキルが変化すれば、取るべき姿勢も変わっていくのは当然のこと。】

なるほど〜私は断るのが苦手なのでどうしても「どうすれば断れるか?」に目がいきがちですが、その前に「この依頼は今の自分に適切か?」というそもそも論があるんですね。勉強になりました。ありがとうございます。
山田太郎@図解書きさん
クライアントの視点から考えても、「不満や疑問を抱えながら、渋々引き受ける人」よりも、「納得した上で引き受けてくれる人」の方に頼みたいと思うんですよね。
「断わるべきは断る」という姿勢は、お互いのためになると思います。
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