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クラブ別戦力評価#27 大宮アルディージャ

記事編集日:2023年2月12日

みなさん、こんにちは。
2023シーズン開幕に先立ちまして、昨年も行いました戦力評価を行っていきたいと思います。
すでに、2023年に入り、ついにJリーグも開幕しました。
「クラブ別戦力評価」の第27は、大宮アルディージャ編です。
評価軸としては、「GK」から「FW」の各ポジション、そして「その他」として監督などのスタッフや継続性を「SS」「S」「A」「B」「C」「D」「E」の7段階評価をしていきたいと思います。

移籍市場

ここまでの、移籍市場の動きを振り返っていきましょう。
画像は、Jリーグ公式の移籍情報ページのキャプチャになります。

<考察>

 全体的な印象としてはなんとか戦力の維持ができているといった状況では無いでしょうか。

 期限付き移籍加入中であった武田選手が復帰。他にも矢島選手が山口、小野選手と西村選手が山形、菊地選手が愛媛へと移籍しました。
 特に衝撃的であったのは矢島選手の移籍かもしれません。

 一方で、期限付き移籍加入中で加入後瞬く間に主力となった岡庭選手は期限付き移籍加入期間延長、袴田選手は完全移籍への移行という形でそれぞれ今季も大宮でプレーすることになったというのは非常にポジティブな情報であると言えます。

 他にも、西村選手が退団したセンターバックには甲府からアカデミー出身でもある浦上選手、菊地選手の起用頻度もあった最前線には柏からアンジェロッティ選手を獲得するなどなんとか戦力値の維持はできているといった印象を受けるオフシーズンとなりました。

評価

GK

最初にGKです。

 既存戦力の相次ぐ負傷により緊急獲得を断行した去年の大宮ですが、その緊急獲得で加入した志村選手が結局25試合に先発出場するなど主力になりました。

 2021シーズンに飛躍を遂げた上田選手が契約満了に伴い退団となりましたが、志村選手、若林選手、南選手の他のメンバーが全員残留していることに加え、Vファーレン長崎に期限付き移籍していた笠原選手が復帰しています。

 笠原選手は、昨年は長崎で7試合の出場にとどまったものの、2018年から2020年にかけては大宮で不動の守護神であった時期もあり実績十分な選手です。

 J1レベルの選手の加入はなく、全体を通じて戦力増加というよりは、戦力値の維持を測ったGKは、戦力の維持に成功したといえるでしょう。
 全体的な評価は『C』評価としました。

DF

次に、DFです。

 センターバックに目を向けると、西村選手と田代選手が退団しました。
 田代選手に関しては出場機会も多くなくそこまで痛手では無い印象ですが、西村選手に関しては、昨年も25試合に先発しており痛手であると思います。
 
 ヴァンフォーレ甲府で天皇杯制覇に大きく貢献したアカデミー出身の浦上選手を獲得しており戦力の維持には成功しているのでは無いでしょうか。
 加えて、FC東京から期限付き移籍で加入した大森選手は、昨季プレーしたJ2の琉球で主力であった時期もあり、J2のレベルをわかっているDFが2人獲得できたというのは大きなポジティブ要素であると思います。
 他にも、ボランチがメインでありながらセンターバック起用もあったベテランの栗本選手らも残留しています。

 右サイドバックに関しては、夏に期限付き移籍で加入し瞬く間に主力となった岡庭選手が期限付き移籍加入期間を延長し残留しておりどんな補強よりも大きな影響を与えるかもしれません。
 
 一方、左サイドバックで最も出場機会の多かった小野選手は山形へ移籍していますが、袴田選手がサイドバックでもプレーできることから大きな心配は不必要でしょう。

 昨季の失点数は64と非常に多かった印象ですが、相馬監督が就任してシーズン終盤になるにつれわずかではありますが、失点数が減少しており今季はその守備がさらに固くなることを期待したいです。
 評価は、『C』としました。
 昨季の成績だけ見ればもっと低い評価でも良いのかと思いましたが、獲得選手がJ2上位のレベルであることや、現有戦力を回すことで十分に戦えることを踏まえてこの評価にしました。

MF

次にMFです。

 MFに関しては、矢島選手、期限付き移籍で加入していた武田選手。最前線での起用もあった菊地選手の3選手が主な退団です。

 退団の影響が少なかったボランチには、昨年の小島選手、栗本選手、大橋選手などに加え、ヴァンフォーレ甲府へ期限付き移籍していた石川選手も復帰しており、戦力値、戦力層共にUPしているのでは無いかと思います。

 右サイドハーフで最も多くの出場機会を掴んでいた武田選手が退団していますが、J2屈指のドリブラーである柴山選手がいること。スピードスターの室井選手がサイドに入るかもしれないことを踏まえれば戦力UPとは言えませんが、維持はできているといえるでしょう。

 左サイドに関しても室井選手が起用される可能性もありますが、昨季は負傷により大きく出遅れた泉澤選手や若手の山崎選手がいることを見れば、十分に「J2で戦える」陣容と言えそうです。

 一方で、ボランチとは裏腹にサイドハーフに関しては選手層に関しては疑問の残る選手構成で、アンジェロッティ選手をサイドで起用する可能性もありますが、MFで総合的に考えれば「プラマイ0」と言えそうです。

 このようなことを踏まえ、評価は『C』としました。

FW

次にFWです。

 FWに関しては、高田選手の期限付き移籍はあったとは言え、全体的に最も多くの選手を残留させることに成功したポジションとなりました。

 中野選手、河田選手、富山選手といった選手を残留させております。メンバーだけ見ても、J2でも上位といえるメンバーかもしれません。
 
 一方で、昨年の大宮の得点数は48で、決して多いとは言えない数字でした。今回の移籍市場ではその課題解決のために、柏レイソルからアンジェロッティ選手を期限付き移籍で獲得しています。
 柏ではあまり出場機会のなかった選手で、フルで試合に出るとどうなるかはわかりませんが、昨季の得点数48とJ1昇格の水準には遠く及ばなかった得点力解決の起爆剤になるかもしれません。

 FWは在籍メンバーの質などを見ても、他のポジションよりは高い評価になると考え、『A』評価にしました。

その他

最後にその他です。

 昨季途中就任した相馬監督が引き続き指揮を取るということで、「継続性」という観点ではポジティブな要素かもしれません。

 一方で、戦力値の維持は補強のよりできているものの、退団選手が多かったのもまた事実であり、キャンプを通して戦術の浸透をしているといえるでしょう。

 評価は、平均的である『B』にしました。

フォーメーション

フォーメーションは、昨年に引き続き4-4-2を予想しています。

 GKに関しては、昨季緊急獲得から主力になった志村選手と2年ぶりに復帰した笠原選手、ベテランの南選手の争いになりそうです。
 笠原選手は、2018年からの3シーズンは主力を務めていた経験もあり、実績面では上でここはほとんど横一線だとは思いますが、実績などを踏まえ笠原選手を選びました

 右サイドバックは、昨夏期限付き移籍で加入し、瞬く間に主力になった岡庭選手が主力になるでしょう。
 控えには、貫選手や茂木選手あたりが入ってきそうです。

 左サイドバックは、一番手であった小野選手が山形へ移籍してしまいましたが、昨季はセンターバックを務める機会が多かった袴田選手をこちらに回すことが濃厚と言えます。
 また、大卒ルーキーの鈴木選手もこのポジションですので、鈴木選手のパフォーマンスが良く、主力になりそうであれば袴田選手のCB起用もありそうです。

 そんな、袴田選手を左に回したCB陣は、西村選手が退団しているものの、昨季も多くの出場機会を掴んだ新里選手とヴァンフォーレ甲府から加入した浦上選手の組み合わせを考えています。
 若手で期限付き移籍で加入した大森選手は琉球で主力であった時期もあり、大森選手と栗本選手あたりが控えになってきそうです。

 ボランチに関しては、小島選手、大山選手など既存戦力が軒並み残留しております。
 また、ヴァンフォーレ甲府に期限付き移籍していた石川選手も復帰しており、熾烈なポジション争いが繰り広げられそうです。
 昨季の出場試合数などをベースに、小島選手と石川選手の組み合わせを予想hしています。

 右サイドハーフは、昨季も武田選手との併用という形で出場機会を掴んでいた柴山選手。左は、昨季は負傷によりスタートダッシュに失敗した影響で山口へ移籍した矢島選手の後塵を拝した泉澤選手の組み合わせを考えています。

 最前線は、中野選手、富山選手、矢島選手、河田選手といった既存の選手に加えて、アンジェロッティ選手を加えており、ボランチ同様熾烈な争いが繰り広げられます。
 期待値も込めて、中野選手とアンジェロッティ選手の組み合わせにしていますが、先述した5名のほぼほぼ横一線の争いとなりそうです。

まとめ

これまでの評価をまとめます。

目標

 現実的な目標は、「J2トップハーフ」になるでしょう。
 かつては、J1で長いことプレーしていたチームでしたが、近年は著しく低迷しており一時はJ3降格がちらつくほどのパフォーマンス。
 正直、いきなり「J1昇格」といえる状態かと言えばそうではなく、このようにしました。

最後に

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