見出し画像

クラブ別戦力評価#33 ジュビロ磐田

記事編集日:2023年2月23日

みなさん、こんにちは。
Jリーグ開幕のタイミングに合わせて、昨年も行いました戦力評価を行っていきたいと思います。
すでに、2023年に入り、ついにJリーグも開幕し数試合が行われています。
「クラブ別戦力評価」の第33回は、ジュビロ磐田編です。
評価軸としては、「GK」から「FW」の各ポジション、そして「その他」として監督などのスタッフや継続性を「SS」「S」「A」「B」「C」「D」「E」の7段階評価をしていきたいと思います。

移籍市場

ここまでの、移籍市場の動きを振り返っていきましょう。
画像は、Jリーグ公式の移籍情報ページのキャプチャになります。

<考察>

 監督には日本代表のコーチを務めていた森内氏を招聘しました。
 加えて、昨年発覚したファビアン・ゴンザレス選手を獲得する際の取引に違反があった事件の影響に伴い、「補強禁止」などの重い処分が課せられており、静かなオフシーズンになりました。

 「新規獲得」というのが禁止されている以上、既存戦力をどの程度慰留できるかが鍵でした。
 大井選手、コシェレフ選手の「契約満了」の他、大宮に期限付き移籍していた袴田選手が完全移籍に移行。出場機会に恵まれていなかった黒川選手が町田へ移籍となっており、主力メンバーは軒並み残留させることに成功しました。

 獲得に目を向けると、大卒ルーキーとして期待のかかっていた師岡選手はこのFIFAの制裁により、ジュビロへの入団が叶わないものとなってしまい、鹿島アントラーズに入団しました。
 
 昨年も期限付き移籍で加入していた杉本健勇選手を完全移籍に移行(買取りオプションが付いていたと思われる)しましたが、ほかの他チームからの選手の獲得はできない決まりで、期限付き移籍で放出していた選手を復帰
 後藤選手の昇格に留まっています。

評価

GK

GKです。

 コシェレフ選手が契約満了という形で退団しました。
 コシェレフ選手に関しては、昨年のJ1では3試合に先発していましたが、J1からJ2に降格してしまったことにより外国人枠が減少しているので、「放出やむなし」かなとは思います。

 ほかのGK陣は軒並み残留しています。

 シーズン半ばまで主力であった三浦選手とその後ポジションを獲得した梶川選手が基本的にはポジション争いを繰り広げそうで、それをベテランの八田選手が支えると言った形でしょうか。

 梶川選手は、マリノス時代にACLでの出場も経験しているなど、実績・実力十分な選手で、評価は『S』としました。

DF

次にDFです。

 DFに関しては、ベテランでチームの精神的支柱でもあった大井選手が契約満了により退団しています。
 ほかの選手に関しては残留しています。

 センターバックに関しては、東京五輪ブラジル代表のグラッサ選手が残留し、主軸の伊藤選手、山本選手も残留。
 加えて、期限付き移籍先の琉球・栃木でそれぞれ出場機会を掴んでいた中川選手、鈴木選手を復帰させており、人数・質共に大きな問題はないと思います。

 サイドバックに関しては、メンバーの入れ替えはありません。
 昨年は3バックでしたので、多少システム変更もありますが、高野選手、小川選手、松原選手といった面々が残留しています。

 一方で、システム・監督も変わるため一概には言えませんが、昨年の失点数57というのはJ1で最も多い数字であり、守備に関しての再構築は必要不可欠で、評価は『B』としました。

MF

次にMFです。

 MFに関しては、なかなか出場機会を得ることができなかった黒川選手がFC町田ゼルビアへ完全移籍しましたが、そのほかの選手は残留しています。
 加えて、北九州に期限付き移籍していた藤川選手、針谷選手を復帰させています。

 全体的にメンバーの入れ替えが異様に少ないため、大きく戦力値が変わるということはなく、J1で戦っていた昨年のメンバーを残せたということを踏まえても、評価は『A』としました。

FW

次にFWです。

 昨年、浦和レッズより期限付き移籍で加入し、「エースストライカー」としての期待感もあった杉本選手の2022シーズンはPKの1得点で終わりました。しかし、補強ができない中、新たなストライカーの獲得にも動けない磐田は杉本選手を完全移籍に切り替えました。

 ユースから後藤選手を昇格させていますが、ジュビロの補強禁止の原因となってしまったファビアン・ゴンザレスは5月半ばまで出場停止ですので、人数的な変動はとりあえずないと言えます。

 昨年の得点数32はJ1で下から3番目の値であり、「得点力」というのは課題でした。
 昨年のJ2の順位を見ても、上位にいるチームは1試合平均で2得点程度を記録しており得点力を改善したいところでしたが、新たな補強がないといったところは懸念点で、評価は低くせざるを得ず、評価は『D』としました。

その他

最後に「その他」です。

 日本代表ではオフェンス面でのコーチを任されていたようで、ジュビロの課題でもある「得点力不足」解消が期待されます。
 一方で、守備も課題であったことは間違いなく、幸か不幸かメンバーの入れ替えが起こり得なかった今期は「継続性」では優位に立てます

 一方で、監督を外部から新たに招聘し、一から戦術を組み立てるという観点ではどの程度「継続性」の優位性を発揮できるかは見ものです。

 このようなことを踏まえ、評価は平均値の『B』としました。

フォーメーション

フォーメーションは、開幕戦のメンバーを参考にして決めました。

また、FWのファビアン・ゴンザレス選手は5/11までFIFAからの制裁により出場停止ですので、入れていません。

 GKは、昨年も出場機会を掴んでいた梶川選手と三浦選手が中心となるポジション争いになりそうです。
 開幕戦では、梶川選手がスタメンでしたので、このフォーメーションでは梶川選手を入れています。

 センターバックに関しては、レンタルバックしてきた中川選手、鈴木選手も実力がある選手でJ2経験もある選手ですが、伊藤選手、山本選手、グラッサ選手の壁はなかなかに高いものがあり、メインは後述した3人となりそうです。

 右サイドバックには、昨年、右のウイングバックとしての出場機会が多かった鈴木選手が起用されています。
 開幕戦でもこの起用で、今後もこの起用方針が続きそうです。

 左サイドバックに関しては、開幕戦で本職がMFの松本選手が起用されました。が、「専門性」や経験などを考えると、松原選手がシーズンを通して考えれば主力になる可能性が高いかなと考えました。

 ボランチには、キャプテンマークを巻く山本選手を軸としながら構成していくことになりそうです。
 開幕戦で、コンビを組んだのは針谷選手でしたが、針谷選手、遠藤選手あたりを中心にポジション争いが繰り広げられそうです。

 トップ下のポジションは、山田選手、大森選手が中心となってポジション争いが起きそうですが、開幕戦では山田選手が起用されましたので山田選手を入れています。

 右ウイングの金子選手は、開幕スタメンを掴んだジャーメイン選手とのポジション争いになりそうです。
 ジャーメイン選手は、真ん中もできる選手で、右ウイングだけの器用ではないかなと考えました。

 左ウイングは、開幕戦の通り大津選手を入れています。
 なかなか、この牙城を崩すのは難しそうです。

 課題である「得点力」を解決するために大事な最前線のポジションですが、開幕戦では杉本健勇選手が入りました。
 しかし、途中出場した後藤選手がいきなり2得点を上げる大活躍を見せており、このパフォーマンスを見せられると、いきなり主力となってもおかしくなく、期待感も込めてこうしています

まとめ

これまでの評価をまとめます。

目標

 現実的な目標は、「J1昇格プレーオフ圏内」になるでしょう。
 多くの選手の残留に成功しましたが、補強がなく退団選手もいるために昨年からの上積みという観点では厳しい印象を抱きますので、まずは昇格プレーオフ圏内を目指したいところです。

最後に

 記事を見つけてくださりありがとうございました。
 よろしければ、フォロー・Likeもお願いします。
 コメントでご意見、感想もお聞かせください。



この記事が参加している募集

スキしてみて

よろしければサポートお願いします!より、質の高いnoteをかけるよう、日々精進します!