【短編小説】No.13 色即是空なら是好日で
「久しぶりだな」
「おぉ!久しぶり!」
「何見てるんだ?」
「これだよこれ」
「またそれかよ。お前その行列見るの好きだな」
「面白いじゃん。ほら見て。あいつなんかすごい大きなエサ担いでるよ」
「欲張りすぎだろ」
「待ってるみんなのために一生懸命運んでるんだよ。いじらしいじゃないか。あ、あっちはほら。協力して運んでる。なにを運んでるんだろう?」
「わかんねぇけど、甘いものだろ」
「だな!あいつら甘いもの好きだもんな!」
「砂糖とか一発でいかれるよな」
「本当本当。それでね、たま