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会社をクビになりかけたガチクズ27歳・女性が脱クズした話(退職未遂エントリ)

noteでははじめましてですね、こんにちは!
コウダプロの未来開発室に所属している関段(せきだん)と申します。

さて。

2023年5月初日をもって、関段はコウダプロを退職しまs未遂しました!

🤔?

はい。
退職はしませんでしたが、正しくは「育成枠」へと戻りました。

※育成枠とは
コウダプロに存在する3つの採用コースの中から、(主に)20代の方が入社の際に選ぶ採用コースのこと。
給与が一律月額205,000円であったり、賞与の対象外であったりする。
コウダプロに本当にマッチしているのか?などを把握する期間でもあるため、一般的には試用期間みたいなものかもしれない。
ただし、決まった期間はなく、対象の個人の基本的なビジネススキルの会得や人間性の問題・内面の課題などが解決されたと認められたときに「育成枠突破」となるので、世間一般的にいう試用期間とはかなり異なる。


-はじまり-

なぜ退職未遂することになったのか?


ズバリ、自身がとんでもない

クズ

だったからに他なりません。


もともとわたしは、クズを自称していました。
なぜなら、あまりにも仕事(外)とプライベート(内)の自身が乖離していたからです。
外では、多少は真面目っぽく映っていることが多かったです。

しかし、内での自分は、

と に か く 怠け者で、
と に か く 口だけで、
と に か く 言い訳ばかりして、
と に か く 自分に甘い人間でした。

自身の変えたかったところを挙げると枚挙に暇がないのですが、ほんの少しだけ下に挙げておきます。

・お家での家事や料理や掃除がとことん苦手/嫌い
・欲望に忠実(欲にいつも負ける)すぎて、やるべきことをほったらかす
・やりたいことがたくさんあるのに、その環境を整えようとしない
・食材を腐らすのが得意
・極度の面倒くさがり
・お風呂に数日入れない(入らない?)、歯磨きもできない(しない?)
・汚い言葉を呼吸するように頻繁に使う
・三日坊主と友達(大抵土日を挟むと終わる)
・お金にだらしない
・なりたい自分像があるのに、それに近づく努力をしない
・感謝は言葉で伝えるのみのことが多い
・準備を始めるのが遅く、遅刻かギリギリ常習犯
・我慢できず、自制心がなく、自律ができていない
・悪い意味で他人の影響を受けがち
・自分が大好きだけど、自分を大切にできていないところが大嫌い

などなどなど……キリがない。

そんな自称クズだったわたしが、今現在どう変わろうとしているのか。
長くなりますが、お付き合いいただけますと幸いです。

そして、同じように
「自身を変えたい」
と思っている方の今後の糧になれば、嬉しいです!




自称クズ、コウダプロに入社したものの問題や課題だらけ


2020年10月にコウダプロに入社したわたしは、
入社して早々体調不良でお休みをいただきました。

この体調不良は、大学生のころから続いていたもので、
朝起きると曜日など関係なく突然「あ、今日はダメだ」とベッドから動けない状態になっていたものでした。
しかし、今思えばこれもただ単に甘えだったような気がします。
退職未遂になったあとは一度も出ていない状態なので……。

閑話休題。

とにかく、初めから会社に迷惑をかけてばかりだったのです。
紛れもなくクズでした。

そんなわたしの内なるクズを見抜いた社長や先輩社員より、ご指導ご鞭撻の場を設けられることになります。


忘れもしない、
2020年12月25日。


奇しくもクリスマスだったことから、のちに社内では
「暗黒のクリスマス」
と呼ばれるように……。

当時の先輩社員から、
わたしが会社の役に立てていない、かつ、業務に身が入っていない状態を指摘され
「給料泥棒」と言われたことを覚えています。
うん、正論だと思います。

その場は最終的に叱咤激励を受けての解散となりましたが、
帰り道で「これからどうしよう……」と考えていました。

会社を辞めることも考えましたが、逃げると逃げ癖がつくことは分かっていましたし
「ここで変わらなきゃこの先も変われない」
と感じていたので、結局は勤めつづけることを選びました。

……また、何よりクズだったので、
転職先を見つけるという「面倒くささ」のほうがまさったことも理由のひとつでした。


その後、少しずつ会社にも慣れ、職場の人間関係なども含めて仕事が楽しくなってきていた矢先に、
自身のクズさが新たな種を蒔き、萌芽したのです。


2021年2月。
またも例の体調不良で数日お休みをいただくことになります。
(当時は)原因不明で、おそらく社長も上司も、手を焼いたことと思います。

そのお休み明けの話し合いにて「どうしたらこれが解決するか」の流れで、
自身のクズさに焦点が当たり、急遽3月の丸々1ヶ月間を

「(関段の)クズ期間」

にすると社長より宣言があり、その期間は
「業務は一応やるが心のなかや態度ではとことんクズになること」を求められました。

つまり、
「中途半端なクズはクズを極めた際に、クズが嫌になって、クズではなくなるだろう」
……という社長の願いです。

クズ期間中は、
当時の枯れてはいなかったほんの少しの良心により、
「クズでいてはいけない……!」とわりと早々に思うようになりました。

しかし、したかった訳ではないのですが(言い訳)
仕事中に居眠りをしてしまったり(クズポイント1)
プライベートではクズ反抗への反動のせいか家がいつもより大荒れしたり(クズポイント2)しました。

クズ期間の結果としては、外では多少クズではなくなっていった……かもしれません。

しかしわたしの内なるクズの根はあまりにも深すぎました。。


-戒め-

自他共に認めるクズ、社長に借金をし、無事に完済する


そして、クズ期間から時は経ち、2021年12月。
わたしは、お金へのだらしなさから、ショッピングローンや消費者金融からの借金などを複数抱え、首が回らなくなりそうになっていました。

その状態をとある事象から会社に察知され、
なんと、社長個人よりお金をお借りし、それらを一括返済することになります。
社長からお借りしたお金に関しては

  • 毎月のお給料から5~6万円

  • 賞与から半額

  • 決算賞与からほぼ全額

を返済することに決定しました。
総額にして、1,315,000円。


当時、本当にとてもありがたく、感謝しました。
同時に、コウダプロに一生何かしらで恩を返していくと決めました。


返済期間中は「返済中だから」と会社のみなさんにたくさんのことをしていただきました。

例えば、
お取引先さまなどから会社に頂いたお土産をひとつ多くもらったり、
飲み会などで料理が余ってしまった際はそれを頂いたり、
お昼ごはんをご一緒することがあればお支払いしていただいたり。。。

わたし自身も節約をしたり不用品を売ったりしましたが、それだけでは絶対に完済はできなかったと思います。


また、返済中というのは関係ないのですが、コウダプロでは普段より以下のようなことを会社・社長にしていただいています。

  • 勉強会費・書籍費・資格受験費などの会社負担(仕事に繋がるようなことに限る)

  • デバイスやサービスの購入検討(業務上必要な場合)

  • 社員の健康を考えた椅子などの購入検討

  • 災害時の備蓄のご心配・備蓄用品を買うお金が足りない場合は貸し出しの対応(先述したとある事象はこれに起因します)

……などなど。


本当に、感謝しかないのです。
ないんですよ……。。


さて、完済の日が近づくにつれて、社内ではその話が持ち上がることが多くなりました。
次第にみなさんからの応援も増えていきました。

そして、2023年3月24日
わたしは無事に完済の日を迎えることになります。
みなさんの応援があったからこそ、この日を迎えられたのだと思います。


その日は「借金完済記念式典」「借金完済記念パーティー」を開催していただきました。

お金をあるべき場所に戻しただけで、お祝いなんてされるような立場ではない、、、とも思いましたが、
みなさんの温かさが本当に、本当に嬉しかったです。


式典の中で「完済証明書」「金運だるま」を授与していただき、
まさかそんなものを頂けると思っていなかったので、びっくりしました。

「完済証明書」と「金運だるま」
金運だるまには、みなさんからのメッセージが


パーティーでは、ケーキも頂きました。

完済お祝いのケーキ

そんな感じで、完済できたことをみなさんが祝ってくださって、本当に幸せでした。

「ああ…これからももっと会社に貢献できるようがんばろう」

と思っていました。


でも、そんな風にしていただいたのに、


わたしはまだ、クズだったのです。


自他共に認めるクズ、完済したのに感謝の気持ちを忘れる


完済からひと月も経たないある日。

わたしはとある縁でお会いした占い師の方に、こう言われます。

「どうしても自分というキャラをつくってしまって
このキャラでいこうっていうのがあると思うんだけど、
自分は自分らしくていいのよ」

笑ってる顔がすごく我慢しているように見えるの。
いいのよ、もっとあなたらしく普通の顔でいて。
大丈夫!もっと自信もって。」

この言葉を聞いているとき、脳裏に浮かんでいたのは会社での自分についてでした。


確かに、求められるキャラを無理につくっていたり、
笑って誤魔化したり、自虐することで笑いを取ろうとしていたりした節があったなぁと気づいてしまったのです。

そして気づいてしまったら、考えずにはいられなくなってしまいました。
思考はそんなところから広がり、次々と侵食していきました。


すると、本来なら感謝の気持ちで十二分に満たされているのに、
重箱の隅をつつくようにそれらは会社への不満として次々と湧き上がってきました。
その影響を、モロに受けてしまったのです。


あとから言わせれば、単純に「弱い」としか言いようがありません。


支配されたわたしは、(当時は得体も知れぬ)漠然としたしんどさに襲われ、
会社で仕事をしていてもずっと思考がぐるぐる……と。

このままではだめだと思い、
ついに、その状態を上司に打ち明けることにしました。

上司は優しくいろいろとお話を聞いてくださいました。
ただ、上司の意見としては、
「感謝の気持が足りないなって、思いました」と。

もちろん、そんなことはわかっていました。
だってそんな、正常であれば会社には本当に感謝しかないんです。


それなのに外から影響を受けて自分の都合のいいように解釈し、
それに感化されて、会社への不満を言う。
しかもタチが悪いのは、それに被害者ぶったうえで自分で選択をしていること。



クズです。
クズとしか、言いようがない。



それから、翌週の月曜日に例の体調不良と先述の漠然としたしんどさでお休みをいただきましたが、
思考していくうちに、占い師の方に言われた「あなたらしく」という言葉の真意を間違っていたことに気づくことになります。(詳細は後述)

そして、当たり前ですがその間に上司から社長・人事にも先週のわたしとの話し合いについてご報告がいくこととなります。

また、当時担当していた業務の〆切が一刻を争うほど差し迫っていたのですが、
わたしはそれよりも自分の体調を優先し、関係者各位に多大なご迷惑をおかけしました。
本当に情けないですし、当時の自分に嫌気が差します。

翌日、朝のうちに回復が見込めず、火曜日もお休みをいただき「今日中になんとか立て直すぞ!」と決めた矢先、

上司より

「話し合いの場を設けたので、どうにか本日出てこれませんか?」

というメッセージをいただきました。

正直、多少は察しました。

そこから、数日お風呂に入れていなかったこともあり、身なりを整えなければ……と
重たい身体を無理やり引きずってお風呂に入り、なんとか会社へ向かいました。

会社に着いて、社長に
「おはようございます」と挨拶したものの、明らかに雰囲気が違うのは誰の目にもわかったことでしょう。

でも、ここで社長を責めるのはお門違いです。
それほどまでのことをすでにこのクズはやらかしています。

そして始まる話し合い。

開口一番、社長より

「関段さぁ、、会社で演じてるんだろ?
そしてそれが本来の自分じゃなくてしんどいんだろ?
ってことは、うちの会社にあっていないんじゃないか?」

との言葉をいただき、頭が真っ白になったことを覚えています。

それに対して
「……あっていないんでしょうか?」
と答えたことも覚えています。

その時のわたしには、「あっています」と堂々と言える力は残されていなかったです。

たくさんやり取りをしました。
漠然としたしんどさに支配されてはいましたが、会社や会社のみなさんのことは変わらず大好きです。
お役に立ちたいと、貢献したいと、その気持ちは当時だって持ちつづけていました。
持ちつづけている気でいました。
ここで働きたい、コウダプロに恩返しをしたい。
それを伝えました。


しかし、わたしは見落としている。


そんな気持ちがあるなら「弱さ」には負けない、
ということ。
他人の影響を悪い意味で受けない、ということ。
感謝の気持ちが足りないと思われるような思考・行動にはならない、ということ。
自分を甘やかしたり優先したりして仲間を見捨てることはしない、ということ。
仲間が闘っているときに自分だけの世界に閉じこもらない、ということ。



全部、「言葉と行動が相反あいはんしている」ということ。



話し合いの中で、

「感謝の気持ちの欠如」

「自分にとことん甘い」

ということが明示されました。


社長の決意は固く、意見は一貫していました。

「うちの会社にいてもらうのはみんなに迷惑だから、辞めてくれ」。


上司に

「関段さんの勝ち筋が見えてこないです」

と言われました。


正直、わたしもそう思いました。

でも、ここで働きたい。
みんなに拒絶されても、ここがいい。

逃げるのは簡単。


でも、壁から逃げたら、その壁はさらに大きくなってやってくる。


知ってるんだよ、そんなこと……!!




…………わたしは、、、。


自他共に認めるクズ、過去の自分と決別すると誓った


覚悟を決めた。


「ここで変わらなきゃ、一生変われない。

わたしはここで変わります。変えます。
そしてみなさんに、会社に貢献します。

だから、ここで働かせてください」


「ここで変わらなきゃ、変われない」。
2年前にも感じたこと。


あの時、わたしは壁を乗り越えたのではなく、逃げたのでもなく、
ずっと同じ壁の前に立ち尽くしていたんだ。

ずいぶんと長いこと、立ってたんだなぁ……







「……関段、お前育成枠からやり直せって言われたらどうする?」

「やります」

もう、迷いはなかった。


「わかった。じゃあそれでやってくれ」


そのあとのことは、正直あんまり覚えていない。
いや、覚えてはいるのだが、言葉が見つからない。


悔しいな






………………あ。
ひとつだけあった。



クズ、やめた





-いまと、これから-

公称脱クズ、毎日戦闘中


占い師の方に言われた「あなたらしく」の真意は、
正直、今の自分のことなのかもしれないなと思っています。

わたしは木登りがすきな子どもでした。
ひとりで絵を描くのもすきだけど、同じくらい友人たちと外を駆け回るのもたぶん、すきでした。

そんな風に、誰かのために自分がやるべきことを溌剌はつらつと、楽しそうに元気に、ちゃんとできている自分が好きです。
ふわふわとした柔和なんていうようなイメージではなくて、
パッと明るい向日葵のように、目にささっちゃう太陽のようなイメージの、カンジ。。

すこし理想が高くて、完璧主義になりそうなこともあるのですが、
そこはもう身体が大人なんだし、思考も大人になって、完璧を追い求めなくても大丈夫なのだと少しずつ気づいていきたい。

……結局は、自分勝手な考えかもしれないけど、、

みなさんの役に立てている、貢献できている姿が理想のわたしだから。

わたしはそれに向かってやっていくだけ。


話し合いの翌日から、わたしは別人になることを心がけています。
今までの自分がやっていた、自分の嫌な行動とほぼ真反対のことをやっています。

例えば、

  • 会社へ始業ギリギリに着いていたのを、余裕を持って行く

  • 帰宅したらまずはお風呂に入る

  • 毎月の予算を立てて、ちゃんとお金の管理をする

  • 汚い言葉を使わないようにする(使ったら罰金)

……とかとか。


ふふ。
こんな小さなことも、できていなかったのです。
笑っちゃいますよね。(笑)


また、実際に育成枠に戻ってよかったと心から思っています。

というのも、
入社した際にもちろん育成枠からスタートしたのですが、
わたしの当時の突破基準は、

「提案された事業に対して自分から”やる”と言う」

だったからです。


もちろんそれは表面的で、本質的には「一歩踏み出す勇気を出す」ということだと思うのですが、
なんせ口だけは達者でしたから

”やる”と言えてしまって、

ひと月ほどで突破してしまっていたのです。

だから、育成枠に戻って本当によかった。。
むしろ宇宙さまから見れば、予定調和だったのだと思います。

今は毎日が自分の甘えとの闘いです。
気を抜けば夜更かししそうになるし、後回しにしたくなるし、継続することも投げ出したくなる。

でも、理想のわたしはそんなのに負けていないので、
「じゃあわたしもそうするしかないよなぁ!?」と思い、やっている。

これはある種、別の意味で演じているのかもしれません。
でも、この「演じる」は全く苦しいものではないです。
だってたぶん、
それが

「なりたい自分になっていた本当の素のわたし」

だと思うので。


わたしはもう、
甘えにも弱さにも、自分を惑わすナニモノにも負けない


負けてやるもんか。



わたしの闘いは、これからも続く。





余談:戦闘力が爆上がりするハロプロ曲


最後に、わたしの大好きなハロー!プロジェクトに所属するグループの戦闘力が爆上がりする曲を紹介して筆を置こうと思います。

いつも(ガチで)これらの曲を聴いて、自分を奮い立たせています。

どうか、
最後までお付き合いいただいたあなたの「戦闘力」が上がることを願って。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!


モーニング娘。'16『セクシーキャットの演説』

「本気で挑めば勝てるのよ 本気で挑めばいいんでしょ」

モーニング娘。'16『セクシーキャットの演説』より


アンジュルム『Survive~生きてく為に夢を見んだ』

「なんだってできるでしょ? やれるでしょ? 未来はその手の中にある」

アンジュルム『Survive~生きてく為に夢を見んだ』より


Juice=Juice『Borderline』

「今日ここで小さく 舵を切れたら 大きい未来が動くはず」

Juice=Juice『Borderline』より


こぶしファクトリー『明日テンキになあれ』

「もう一回 もう一回 立ち上がればいい 拳握りしめてゆけ」

こぶしファクトリー『明日テンキになあれ』より


BEYOOOOONS『伸びしろ~Beyond the World~』

「綺麗に小さくまとまるな 自由に変幻自在に水のように 飽き飽きしてた自分自身を飛び超えて」

BEYOOOOONS『伸びしろ~Beyond the World~』より


【私信】
ハロプロのアイドルたち、いつもありがとう。


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