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映画『舟を編む』を観て

こんにちは。高校5年生です。

久しぶりに映画を観ました。作品名は『舟を編む』です。

2013年4月に公開された映画で、原作は三浦しをんさんの『舟を編む』です。主人公は松田龍平さん演じる真締光也。「マジメ」という名字にぴったりな性格で、たくさんの辞書に囲まれた下宿部屋で生活しているサラリーマンです。

あらすじは先程貼ったリンクから見ていただくとして、早速、感想を書いていきます。公開から10年近く経っているのでネタバレは気にしませんが、気になる方はご注意くださいませ。

まず私の心が高ぶったのは、「好きです」と真締さんが言い、「私も」と返されたシーンです。「おお!!」となりました。竹ちゃん(おばあちゃん)は早くから気づいていたんでしょうね。2人で出かけることを提案していて、「ナイスアシスト!」と思いました。

『大渡海』を作る過程では、語釈を編集の人が書いていることに驚きました。てっきり、言葉のプロに頼んでいるのかと……。語釈を担当するということは、編集者は言葉のプロでなければなりませんよね。出版社内で部署異動がありましたが、誰もが来てすぐできる仕事ではないですよね。

あと、1995年の時点で「電子辞書が台頭していて……」みたいなことを言っていたのにびっくりしました。「あ、電子辞書あるんだ!でも、パソコンの画質めちゃくちゃ悪いなぁ……」と。電子辞書そのものは劇中に登場しませんでしたが、きっと私が想像している電子辞書とはかけ離れた機械なのでしょう。

セリフでは、西岡さんが言っていた「頭でっかちなだけじゃ生きてる辞書は作れない」が刺さりました。確かに言葉は生き物なんですよね。使われなくなったら死も同然です。生きている言葉を集めるのが辞書に求められている役割ですから、作り手が生きている言葉を吸収しないといけないのです。小学生の頃、辞書を読み物として読むのが楽しかったことを思い出しました。

印象的だったキャストは、宮崎あおいさんです。多分何かの作品でお見かけしたことがあるのですが、あまり知らない俳優さんだったので「こんなかわいくて綺麗な人がいるんだ!」と感激しました。板前さんの格好で厨房に立っている姿は凛として美しかったです。今はドラマとか映画とか出ていらっしゃらないのでしょうか?他の作品に出ているところもいつか見てみたいですね。

『大渡海』は完成までに13年を要しました。「そんなに経ったら新しい言葉が次から次へと出てきて、収拾がつかなくなるのでは……?」と心配しましたが、辞書ができた瞬間にも編集者の方々は次の辞書作成に向けて用例採集を続けられているんでしょうね。用例採集、私もやってみたくなりました。新しい言葉を見つけていく作業、絶対に楽しいですよね。

“ぬめり感”という言葉は、この作品で初めて聞きました。指に吸いつくような感覚、分かります。辞書をめくるのは気持ち良いですが、あれがまさか計算された気持ち良さだったとは。

最後にツッコミを入れたくなったシーン。西岡さんの見た目が、2008年に急に変わっていたところです。大渡海を作り始めた頃は言葉遣いは若者っぽいものの、見た目はそれなりに新人っぽかったですよね。しかし2008年の西岡さんは長髪を茶色に染め、若い女性に軽く話しかけていて、「え、チャラくなってる」と思いました。

これが鑑賞中に私が抱いた感想です。ずっと気になっていた作品だったので、学生時代に観られて良かったです。

以上、「映画『舟を編む』を観て」でした。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
次の投稿でまたお会いしましょう!

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