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人間が何かにハマるきっかけなんて、そんなものさと嘯いてみる

私が「台所に立つこと」にはまった理由が、今思えば2つある。

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1つは「大草原の小さな家」を見ていたとき、唐突に考えたこと。

「この時代って、火を起こしてから料理をしていたんだよね? オーブンがあっても、サーモスタットはないから温度調整は手動でしかできないし、他にも家事はいっぱいあるし、どうやっていたんだろう?」

その日以来、台所で料理をするたびに
「もし、このオーブンが石造りの簡素なモノだったら私はどうするか?」
「火を使う料理はまとめてしたり、川の水で何かを冷やしたり、工夫していたのかな?」
と考えるのにハマってしまった。

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もう1つは、コース料理が一皿一皿提供される現代の形式は、もともとロシア料理にあった習慣が、フランスなどに輸入されたものである、と知ったこと。

ロシアは寒いので、テーブルに料理を並べていると冷めてしまう。そのため、一皿一皿、食べるタイミングに合わせて加熱されたものが、出されていたらしい。

ロシア料理の出し方は丁寧な感じがすると評判になり、フランスなどほかの国でも、一度にお皿を並べるのをやめて、一皿ごとに出される形式になったそうだ。

日本でご飯を作っていると
「複数の料理を、いかに同じタイミングで作り終えるか」
ばかり考えてしまうが、他の国では
「いかに、仕上がりをずらすか」
を考えているんだと思いいたり、やっぱり
「自分がコース料理を出すなら、どうするか?」
とあれこれ考えるのにハマってしまった。

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……まぁ、そんな話を聞かされても「そうですか」としか言えない人が多いでしょうが、人間が何かにハマるきっかけなんて、そんなものさと嘯いてみる。。。


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