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【書籍紹介】『タックス・ヘイブン』(岩波新書)志賀 櫻 著

志賀 櫻『タックス・ヘイブンー逃げていく税金』を読みました。
タックス・ヘイブンとは課税が免除あるいは著しく少ない地域のことで、租税回避地と訳されます。代表的な場所としてはスイスや香港、シンガポール等が挙げられます。
富裕層が高額な課税を嫌って資産を移すことで本国の税収減や課税の不公平をもたらすほか、麻薬や武器取引の資金を隠匿する目的でタックス・ヘイブンが使われることもあり、国際問題となっています。

最近は物価高で生活が苦しい人も増えており、「金持ちからもっと税金を取れ」という思いを抱く人は少なくないでしょう。それはそうなのですが、あまりに課税すると海外に逃亡されて税収自体入ってこなくなることも懸念されます。なかなか難しい問題です。
法律で規制しようとしていますが抜け穴も多く、しかも国を跨ぐので法の支配がなかなか及びません。
解決のためには一人でも多くの人がこの問題に関心を持ち、法整備や監視の仕組みづくりをしていく必要があるでしょう。本書がそのきっかけになればいいなと思います。
興味を持った方は読んでみてください。

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