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【書評】『日本写真史』(上・下)(中公新書) 島原学著

島原学『日本写真史』(上・下)を読みました。幕末の写真黎明期から現代までの写真の歴史を扱った本です。上下分冊となっています。

上巻では写真の誕生から戦後の高度経済成長時代までの歴史を説明。出版や映像メディアの進歩もあり、報道写真がジャンルとして成長・成熟していきます。戦渦や公害問題を社会に発信する「リアリズム写真」が影響を与えます。

写真史に名を残す巨匠たちの名前や活動実績、手法も続々と紹介。奈良原一高、土門拳、東松照明など。


『日本写真史』の紹介でした。
当初は高価で庶民には手が出なかった写真も、今ではスマホ片手にいくらでも撮影し、加工修正して全世界に発信できるようになりました。今や写真は最も身近なメディアと言っても過言ではないでしょう。
一方で、そんな写真の歴史について詳しく知っている方は意外と少ないと思われます。学校では習いませんし、土門や東松の名前も本書で初めて知りました。
写真は何を写してきたのか、私たちは写真とどう向き合うべきなのか、本書がその問題に対するひとつの回答になれば良いな、と思います。

以上で紹介を終わります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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