見出し画像

稽古納め

午前中は義弟の道場「益寿堂」にて、今年最後のオンライン忍道と八卦掌の配信をさせてもらいました。

忍道では、小さい頃に祖母に膝をきつく縛られて泣き泣き稽古した、女踊りの基本で、手弱女振りの「靡き」「柳腰」「浮御堂」「小間の脚」をやりました。

押上や八ヶ岳では、体験した方も居るのでわかると思いますが、内腿を擦り合わせながらの体捌きは、初めは身体の外側が利いてしまい、動きもガタつくし、身体のあちこちが痛くなります。
しかし暫く継続するなら、写真のように軸感で全身を連動させ、まるで一本のコシのある筆が大きな字を地面に畫いているような、闊達自在な動きになってきます。

この感覚を躰術に敷衍することで、より深い連動を起因とした運動様式を得ることができます。

和服を着て、桜吹雪の中(人の庭から失敬して折ってきた😆)桜の枝を担いで振り向く祖母の「藤娘」、辺りの空気をパーッと明るくしてしまう品の良さ、あんな躰術が出来たらなんと素敵な事だろう、と思い稽古しています。

来年こそは一曲に纏めて踊りきってみたい。本当にこれが目標になりました。

さて八卦掌と形意拳です。

こちらは「六合」。なによりも順番が大切です。
漠然と「身体の全部が一斉に……」と言う方が居られますが、身体にも効率よく動く点、線、面の流れがあり、それは時に交叉し、時に逆行し、時に立体的な展開を見せます。
漠然と「斉一」……とやれば、それは逆に身体を見ずに観念で行う技となります。効率も悪く、お相撲さんのように巨きい人ならともかく、私のような小ぶりな人間では自己満足で終わる所謂「旦那芸」が関の山です。

だからこその身体の探究と学びです。
動く所と動かない所を弁え、ゆっくり動いて早く到り、球が転がるように力を使うには「六合」の在り方にならなくてはなりません。

思えば中国の武芸の名称には、その芸を成り立たせている中心的な言葉を、門派名に冠している所が多いですね。曰く太極拳、八卦掌、形意拳、通背拳、八極拳、六合拳等等………

私も稽古のなかで、これら名称に窮理の手助けをして頂いているような経験が再三あります。

来年も、この各門の根本に立ち返り、探究を深めていけるよう頑張って参りましょう㊗✨

皆様、お疲れ様でした😊🙏

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?