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遺骨と旅する

怒られるだろうなぁと思った。故人への冒涜だとか子供は親の持ち物じゃないとか。元家族のお墓には、息子の骨が眠っている。

フィルムで写真を撮っています、小山ひときです。

今回は、今後行っていこうと思っている作品作りについての内容となります。すぐにではないけれど、必ず撮影しようと思っている内容があって、そのイメージが脳内で走ったので先に、キャプションを作りました。若干センシティブな内容となります。ご注意ください。

途中から有料記事とさせていただきました。
制作費にさせていただきますので、もし応援いただけたら嬉しいです。

---------【2019年12月11日追記】
12月11日、今日から開催されている『大田展 または、生贄と作家主義』という展示に、この撮影の始まりになる写真を展示しています。勇気が出ないと思っていたのですが、この展示をきっかけにはじめることが、できそうです。

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被写体の大田さんは、いつもは写真を撮る側の方なのですが
この展示は、その大田さんを生贄として様々な作家さんが、写真を撮ったり絵を描いたりして贅沢な展示を行う、というものです。私はその中の無料枠で、参加をさせていただいています。

大田さんから選抜無料枠、というものへ参加のお誘いを頂いて、その翌日に写真を撮りました。誰でも良かったわけではなくて、大田さんは『多分悲しまない』『ある程度の経験を積んできて、周りで大切な人も亡くなっていそうな年齢であること』『酷いとか、信じられないとか、非難をしない、作品として理解してくれそうだ』ということで、お願いができると思いました。

12月11日(水)〜12月15日(日)迄、名古屋で開催しています。
私の写真は、地味だけれど。自分のために撮った記録の写真です。

なぜ撮るのか、今後、なにが撮りたいのかを記録します。

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白い陶器の中で 蒼く光ったりしている

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怒られるだろうなぁと思った。故人への冒涜だとか子供は親の持ち物じゃないとか。元家族のお墓には、息子の骨が眠っている。分骨された骨が、私の手元にもあります。骨は実際のところ物で、生き物ではないしそこにあの子の気持ちがあるわけではないので『眠っている』という表現自体には違和感を覚える。

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