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どんなことも可能、不可能でさえも

今朝は夜明け前から、風がビュービュー吹いています。
「本当に、ビュー、ビューって言っているんだよ。」

こざるちゃんの言う通り、外から、ビュー、ビューと
風の音が聞こえます。
窓の外を覗くと、強い風に吹かれて、
どの木も歪んだようになっています。

こざる達は、いつものように、わいわい おしゃべりしながら、
朝ごはんの仕度をしています。

「今日は少しは気温が下がるみたいだね。」
「それでも 5月としては高いみたいだけど。」
「曇っているから、その分、気温も上がらなくていいね。」
3日間ほど、猛暑が続いたので、少しホッとできます。

「それにしても、風が強いねー。」
「風が止んだら、今度は雨だよ。」
今日は、曇りのち雨の予報です。

「気温も 気圧も 湿度も大きく変化しているから、
自律神経が整いにくいね。」
「それで体調がイマイチの人も、多いみたいだよ。」
「それに、この空…
やっぱり青空が見えないと、気分もどんよりしちゃうよ。」
皆、うんうん頷きます。

ラジオからは、そんな こざる達の声が聞こえたかのように
元気な歌が流れてきます。

「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス
どんな時にも 忘れないで どうぞ 望みを叶えてくださる言葉
スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」

「わぁ!」
こざる達の大好きな
『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』、
「メリー・ポピンズ」の 魔法の歌です。

こざる達も、嬉しそうに一緒に歌います。
「世界の すみずみへ行きました
どこの国でも この言葉を 話せば みんな ほめたたえる
あなたの言葉は素晴らしいぞ オー!」

歌に合わせるかのように、はたまた張り合うかのように、
外では、ビュー、ビューと風が強く吹いています。

「この風にのって、メリー・ポピンズがやって来たらいいなぁ!」
「そしたら、楽しいのにねー。」
「そうだ! 今日のおやつは、逆さまケーキにしようよ!」
こざる達は、嬉しそうに笑います。

「メリー・ポピンズの あの言葉、ぼく、大好きなんだ。」
こざるちゃんは、そう言って、続けます。
「Everything is possible. Even the impossible.」
(どんなことでも可能です。不可能なことさえも。)

「うん、そうだよね。まず、"可能"って思わないとね。」
「最初から、"できない"って思っていたら、"できる"ことも
できなくなっちゃうからね。」
こざる達は、皆、うんうん頷きます。

「そういえば、りこちゃんも、同じようなこと言ってたね。
『最初から出来ないって決めつけない!』って。」
「そうだ、言ってたね。」
どこの国の親も、同じようなことを 子供に言うのでしょうね。

「また映画、見たいねー。」
「りこちゃんと一緒に、皆で観ようよ。」
「そうしよう!」

朝ごはんの仕度が もうすぐできるようです。

「りこちゃん、呼んでくるねー。」
こざるちゃんが、歌いながら りこちゃんの部屋に向かいます。

「りこちゃーん、朝ごはん できたよー。
今日はスペイン風オムレツ 作ったよー! 一緒に食べよう!」

こざるカフェは、今日も ゆっくり始まって、
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
今日は、本当に
メリー・ポピンズが飛んで来てくれればいいのにと思う日でした。
よい毎日でありますように。

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