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アガパンサス 変わっていくこと 変わらないこと

今日も ずっと大雨のニュースが流れています。
「心配だなぁ。」
ラジオのニュースを聞きながら、
こざる達は、夕飯の仕度をしています。
「被害が最小限で済んで、皆が無事であるようにって願うよね。」
皆、うんうん頷きます。

「ただいまー。」
すぐ近くの八百屋へ行った こざるちゃんが戻ってきました。

「おかえりー。」
「あのね、そこの桜並木の向こう側に、あの青紫色の花、
茎がスクッとのびている花がたくさん咲いていたんだよー。」
「青紫色の花?」
「あの、なんとかかんとかっていう花!」
こざるちゃんが そう言うと、皆、笑います。

「あの小さな花がたくさん咲いて丸くなっている花だよね。」
「うん、そう!」
「アガパンサスだよ。」
「アガパンサス?」

今の紫陽花の咲く頃に、ちょうど咲きます。

「昔は見なかったよね。」
「うん、なかったよね。最近、あちこちでたくさん見かけるようになったよね。」

丈夫な花のようで、それもたくさん植えられる理由でしょう。

「昔、りこちゃんの雑誌で、見たことあるよ。」
「雑誌?」
「うん。フランスで花嫁さんがブーケとしてアガパンサスを一本 持っていて、
その写真が載ってたんだよ。」
「わぁ、ちょうどブーケみたいだもんね。」
「とてもセンスがいいね。」
皆、うんうん頷きます。

「やっぱり外国原産の花なんだ。」
「そうだね、和風な感じはしないよね。」
「日本の気候に うまくあったんだね。」
「そうか、そうだよね、気候風土が合わないと生きていかれないけれど、
特別な手入れをしなくても、ちゃんと毎年、花を咲かせているもんね。」
皆、うんうん頷きます。

「子供の頃から見ていたら、紫陽花や朝顔、桜と同じように
日本の花って思うんじゃないかなぁ。」
「ああ、きっとそうだね。子供の頃の世界が、当たり前の世界だもんね。」

私が子供の頃から比べると、大きく変わっていることが沢山あります。

「どんどん変わっていくことと、変わらないでそのまま残るものと。」
「変わった方がいいことは、変なこだわりを捨てて変わった方がいいよね。」
「うん。昔とは、生活も随分変わってきているからね。」
「今の子供たちが高齢者になる頃には、どう変わっているんだろうね。」

どうなっているんでしょうね。
誰もが暮らしやすい、よりよい社会になっていればいいなと思います。

「そしたら、ぼく、ちょっと写真撮ってくるね。」
こざるちゃんは、写真を撮って りこちゃんに見せようと思っています。
「うん、ぼくも一緒に行くよ。」
「じゃあ写真、撮ってくるねー。」
二人のこざる達も 元気よく外へ飛び出します。


こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
大雨や急激な天気の変化に どうぞ くれぐれも気をつけてください。
よい毎日でありますように (^_^)

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