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寂しかったことを理由にする女性たち

注:「寂しい」は「さびしい」とも読めるし、「さみしい」とも読める。そもそも「さみしい」自体が「さびしい」の音変化。


NPO法人ピルコンの理事長を務める染矢明日香は、2023年8月25日に<カジュアル化する「パパ活」のリスク――周囲が寄り添い、できることは #こどもをまもる >という記事を投稿した。


記事の一部を引用する。

気軽に見える?パパ活や援助交際のリスクとは?
SNSでは、パパ活や援助交際は気軽に始められて、若さを魅力として同世代がなかなか行けないようなお洒落でリッチな場所に連れて行ってもらい、たくさん稼げるというメッセージが多く出ています。しかし実際には、相手側がプロフィールを偽って掲載していたり、約束していた支払いがされずに逃げられてしまう、学校や勤務先・保護者にばらすと脅される、といったリスクがあります。さらに、密室でお酒を飲まされたり食事中に薬を盛られたりして、性被害や金銭トラブルに巻き込まれる、盗撮やストーカー被害にあうなど、性的な被害や搾取につながるケースもあります。しかし、たとえ被害にあったとしても、問題が表面化することを恐れて、被害者の泣き寝入りとなってしまうこともあるのです。


被害にあったとしても、被害者は悪くない
ただ、性被害にあっても、被害にあった人が悪いわけではなく、責任は加害者にあります。
若い人がさみしい気持ちや知識不足に付け込まれるなどして、大人から被害にあってしまうことは起こり得ます。パパ活や援助交際で起こる性被害の多くは、相手の方が立場も人生経験も腕力も上という力関係も背景にあります。

 https://archive.is/agZLq

この箇所を読み、筆者は複数のことを考えた。

「<たとえ被害にあったとしても、問題が表面化することを恐れて>というのは<たとえ被害にあったとしても、「自分がパパ活や援助交際に手を染めているヤバい人間であるという事実」が表面化することを恐れて>という意味なんじゃないの?」と感じたし、「SNSでは、パパ活や援助交際は気軽に始められて、若さを魅力として同世代がなかなか行けないようなお洒落でリッチな場所に連れて行ってもらい、たくさん稼げるというメッセージ」という箇所を見て、漫画を多数投稿しているダイアナなどのことを連想した。

そして「寂しかったからといってパパ活や援助交際に手を染めてよい理由にはならないよね」とも感じた。

たとえば非行に走っている男子中学生がいて、彼が「俺は家庭や学校で居場所がないんだ。自分が飲酒や喫煙に手を染めたり、反社の人を慕ったりするのは、寂しかったからなんだ」と本音を周囲の大人に打ち明けたとする。
未成年の非行を減らす上で未成年者の心理や境遇に寄り添うことが重要となってくる場面はあるだろう。
しかし、そうだとしても、「寂しかったからといって非行に走ってよいとはならないよね」という社会常識を軽視するのは誤っている。

筆者は染矢明日香の記事を読んで「自分がパパ活(P活)や援助交際をしていても、寂しかったんだから自分は悪くないんだ」などと感じてしまう女性が現れることを危惧している。

「そんなの杞憂だろ」と思う読者の方もいるかもしれない。だが、元AKB48篠田麻里子の例の騒動を思い出してほしい。

麻里子が或る男と不倫関係にあることに気づいた夫は麻里子に不倫の件を問い詰めた。
その際、麻里子は「だって…寂しかったんだもん」と衝撃的なコメントを口にしたのだった。


https://www.youtube.com/watch?v=tPlfOvCof0M
注:動画タイトルが「篠田麻里子事件(まりちゃん36才)」となっているのは、動画内で麻里子が自分のことを「まりちゃん」と呼んでいるシーンがあるため。

これも「寂しかったからといって不倫してよい理由にはならないよね」で終わる話である。

麻里子はAKB48に入る前キャバクラで働いていたことが報じられている。パパ活や援助交際がキャバクラ同様に水商売の一種であることは論を俟たない。

余談になるが、前述したダイアナはそこそこ読み応えのある漫画もそこそこあると筆者は感じているし、書籍デビューも果たしているようである。また、篠田麻里子の件では離婚が正式に成立したと発表されている。

パパ活や援助交際で「売る側の女性たち」と「買う側の男性たち」の両方がなくなることを願って、筆者は本記事を結ぼうと思う。






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