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そこにあるのは世界

 オンラインでの買い物は便利で、外に出なくても何でも買える。お店に足を運ぶという時間的・体力的コストを損なわずに済む。利己的なわたしはここ最近特にそう思っていた。おかげで、服や必需品、大好きな本までもオンラインで購入する日々が続いた。愛してるよアマ○ン…..。

 こんな気持ちを抱きながら、今日、バイトの出勤前に時間があったので、久々に書店に立ち寄った。私はこれまでの思考を後悔した。書店は、オンラインでは感じられない良さであふれかえっていた。今日感じた良さについて、ペラペラだけれども、今日のうちに語らせてもらう。(日付を跨いでいることに関しては目を瞑ってください)

1.感覚への刺激がいっぱい!
 目に飛び込んでくる大量の本たち。そして紙のにおい。本をパラパラと開く音。手で感じられる本そのものの厚みや重み。人間がもつあらゆる感覚を優しく刺激してくる快感。これは書店でしか味わえないものなのではないだろうか。この感覚については、本が残り続ける要因にもつながる。このTED talkをぜひ視聴して欲しい。

チップ・キッド: 本はなぜ存在し続けるのか

2.出会いの場になる
 オンラインストアでは、自分の興味のあるジャンル、欲しい特定の本について検索をして、購入する。または、人気作や好きな作家に限定して検索をかけたりする。こういった使い方をしている人は多いのではないだろうか。しかし書店は違う。すぐ隣の棚はもう異世界なのだ。
 今日、これまで全く興味を示してこなかった建築・デザインの棚に足を運んだ。そこにあった「マンホール」に関する本に心を奪われた。ここでなければ、絶対にキミとは出会っていなかったよ。

『マンホール:意匠があらわす日本の歴史(シリーズ・ニッポン再発見』

 もちろん、好きなジャンルでも新たな出会いがある。私は怪談などのオカルトが好きなのだが、訪れた書店では夏ということで世界の怪談話が特集されていた。個人的に、世界の怪談についてはほぼ未開拓。これは読まねばならないと思った。

『ロシア怪談集』(河出文庫)

3.様々な年代の人の集合場所
 書店に訪れる人の年齢層は広い。絵本をねだる子どもたちから、座るスペースでのんびりと本を読むお年寄りまで、老若男女が集っている。皆共通して「読むこと」と「癒し(娯楽)」を求めている。あらゆる年齢の人々が集える場というのは、現代ではかなり貴重なのではないだろうか。

 ここに記したことを当たり前だろう、と思う人も多いかもしれない。しかし、オンラインや電子書籍の進化、この情勢下でやむなく店を閉める書店もあるのが現実だ。オンラインストアにも数多く利点があり、これからも変わらず利用していくつもりだが、単純な私は、改めて、書店という場の大切さを感じたのである。 

 あなたにとっての「まちの本屋さん」はありますか?外に出ることが憚られる世ではあるが、環境の許す限り、たくさんの世界が広がる夢いっぱいの書店へと足を運んでみてもらいたい。きっと新たな出会いがあるはずだ。

 

 本を買いすぎてしまった。いわゆる"積ん読"が30冊くらいある。まだ開いていない世界があると思うと、ワクワクが止まらない。

#読書 #本 #書店 #大学生 #本屋 #日記  

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