2018年 UIデザイナーが読んでよかった本 7冊

こちらはInHouseDesigners Advent Calendar 2018の23日目の記事になります。

UIデザイナーのkassyです。あっという間に年末ですね。
今回は、今年読んで良かったUIデザイン関連の本を中心に紹介したいと思います。気になる本があったら、年末年始のお供にぜひどうぞ!

1. 『融けるデザイン』

コンピューターなどがますます小型化・分散化していく時代の中で、人間とハードウェアやソフトウェアの関係性は今後どのように変化していくのか?そのタッチポイントであるインターフェイスは今後どのようになっていくのか?について考察した本。学術的な内容ですが、具体例も豊富なのでおもしろく読めます。

▼ おすすめポイント
・重要キーワードである「自己帰属感」について知ることができる
・この本を読むことでiPhone X以降のFluid Interfaceの設計思想を、より深く知ることができる


2. 【新版】UI GRAPHICS

最新のUIに関する事例をさまざまな角度から紹介した本(海外の事例が多め)。旧版はビジュアルで魅せるタイプの構成でしたが、読み物系の記事が増え、かなり読み応えがある一冊にアップデートされてました。

▼ おすすめポイント
・2018年の最新のUI事例について知ることができる
・改訂前(2015年)のコラムも合わせて収録されているので、その間にどのように変化したのか?という視点で見ても面白い


3. 『WEB+DB PRESS Vol.107

最近じわじわと注目されている、UIを設計する上でのベストプラクティスであるオブジェクトベースUI設計(OOUI)に関する特集がこの号では組まれています。基本的な考え方やコツなどが分かりやすく解説されているので、初めて触れる方にもオススメ。

▼ おすすめポイント
・オブジェクトベースUI設計について大まかな概要を掴むことができる
・ソシオ上野さんのtwitterもこまめにチェックするとかなり勉強になる


4. 『欲しい ほしい ホシイ』

人間という生き物がもっている習性を踏まえて、どのような広告表現だったら人々に刺さるものができるのか?についてわかりやすく解説している本。著者はコピーライターとしても著名な方で、文章もとても読みやすいです。

▼ おすすめポイント
・人間の本質的な習性からビジュアル表現を考える視点が得られる
・小霜さんのその他の著作も面白いのでぜひどうぞ


5. 『価格の心理学』

行動経済学の本といえば『ファスト&フロー』や『予想通りに不合理』が有名ですが、こちらの方がコンパクトに内容がまとまっているので基礎的な知識をざっと頭に入れたい場合はオススメ。

▼ おすすめポイント
・行動経済学の知識をざっと仕入れることができる
・『
ファスト&フロー』よりコンパクトで分かりやすい


6. 『新潮 2018年9月号』

この中に収録されている伊藤ガビンさんの「もう直感は役に立たなくなってしまった」というコラムは、UIやUXに関わっているデザイナーの方にはぜひ読んでほしい内容。その中では、行動経済学などによって私達の行動が自分の意志で選択しているようで、実は選択させられているという状況に対する疑義が投げかけられていて、一読の価値があります。

▼ おすすめポイント
・行動経済学や認知心理学の負の側面に対する気づきを得られる
・『自由を考える―9・11以降の現代思想』も合わせてオススメ


7. 『これからの 「カッコよさ」の話をしよう』 

最後に紹介するのはより広い意味でのデザインについて考える本です。最近では「モノからコトへ」ということがよく言われていますが、この本ではそのような流れに対して、むしろ「コト」が孕む問題性や「モノ」が持つ可能性について、ファッションや建築やインテリアなどの具体例を取り上げつつ議論が展開されています。

▼ おすすめポイント
・UIデザインだけにとどまらない、現代社会におけるデザインを取り巻く諸問題について視野を拡げることができる


以上、7冊の紹介でした。

いろいろ振り返ってみると今年は人間の認知や習性に関するいろいろな本を読んだ一方、それをテクニック的に安易に活用することの危険性についても改めて考えた一年でした。

最後はブログですが、それに関する重要な指摘がされている記事がありました。こちらもぜひ読んでみてください。


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