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人間に関する学問は臨床的に研究されているのでしょうか。
わたしはかなり疑問を持っています。

臨床的というのは、
床に臨む、なので実際に
生きている私たちの身体を診て
どうなっているのかを研究するということです。

現在の学問は分割して、
細かく細かく見ていくことになっています。
あらゆるものが縦割りになっています。

私たちは分割できません。

いつでもなにかしらの問題を抱えながらも
一つの全体として生きています。


例えば、呼吸する動き。
これってなかなか複雑なのですが、
人間に関する学問がどのように見て行くかというと、
呼吸するとこの筋肉が使われていて、
そうすると息が入ってきて、
どういう流れで体内に取り込まれて、みたいな
そんな方向で考えていきます。

でも、ですよ。
だからと言って、どうやって吸っているのか、
それ自体はわかりませんよね。
(最近の研究ではわかっているのでしょうか)

追い詰められている時と、
ゆったりしている時と、
同じだとは思えませんし、
体感として違っています。

動きって、
その時の気分次第でコロコロと
変わっていって当たり前なんですよね。


だからこそ、わたしのレッスンでは
落ち着くところから始めるんです。

レッスンに遅れそうだから急いで来たって時には、
気分的にもあたふたしてますが、
何より、身体が忙しくなっているんですよ。
(つながっていますから当たり前なんですけれど)

そんな状態では繊細な観察はできませんからね。

動きは変わるんです、
気分によって。


実際の自分の身体を通して観察していかないと、
どこかしら、理想と自分の身体とが
食い違ってくることになります。

人間、頭でっかちになりやすいので、すぐに
学問を自分の身体に当てはめようとしてしまいます。

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