相川啓太

小説を書きたい。

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  • ゼロ・オペレーション

    社会派SFミステリー!!

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ゼロ・オペレーション 2

 2014年。長引くデフレスパイラルの真っただ中、牛丼チェーン店は泥沼の価格競争を強いられていた。原料価格の高騰、安価な輸入食材の使用による健康被害。そんな逆風に逆らえず、多くの牛丼チェーン店が値上げという苦渋の選択による業績低下に悩む中、ある企業のみが独自の経営戦略によって低価格を維持し、業績を伸ばし続けていた。  ワン・オペレーション。深夜手当によって人件費が上がり来客数も少ない深夜時間帯、アルバイト一人で接客、調理、清掃をこなすことで人件費を削減するという画期的な戦略。

    • ゼロ・オペレーション 1

       午前3時。新宿。  10年ほど前まで都心の歓楽街だったその街にかつての喧騒は無い。密集した高層ビルの面影だけを残し、荒れ果てた廃墟と化している。穴の開いた看板に生い茂った植物が絡み合い、夜風にそよぐ。そんな微かな音さえ聞き取れるほどの静寂。  失われた首都、東京。  そんな漆黒の闇に沈んだ街並みの中、一角だけが真昼のように煌々と明るく光を放っていた。3台の装甲車が一つの雑居ビルの前に並んでおり、設置された投光器がビルの一階に向けて光を投げかけている。  特徴的なカラーリング

      • 私はパンツ ~鋼鉄の死神達の終わりなき巡礼~

         漆黒だった視界へ稲光に似た眩しさを感じた直後、私は完全なる虚無の眠りから目覚めた。同時に、自分が自由落下していることを加速度センサーによって把握する。全身に取り付けられた25のカメラが様々な映像情報を脳へと送り込んでくる。上方の青空、たった今私をパージした輸送機。急速に接近する下方に広がるジャングル。そこからまばらに立ち上る黒い煙。  それらを把握するのに1秒程度、次の瞬間パラシュートが開き、ボディが激しく揺さぶられる。スラスターが爆発するように点火し、着陸地点を修正する

        • 一太郎を買ったのでKDPをやっていこうと思う。 原稿用紙数百枚をwebに載せるのはしんどいし、誰も読んでくれないだろう。

        ゼロ・オペレーション 2

        • ゼロ・オペレーション 1

        • 私はパンツ ~鋼鉄の死神達の終わりなき巡礼~

        • 一太郎を買ったのでKDPをやっていこうと思う。 原稿用紙数百枚をwebに載せるのはしんどいし、誰も読んでくれないだろう。

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        • ゼロ・オペレーション
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