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「助けの求め方」その5つのポイント

昨日の記事では、周囲に助けて欲しいと思っていても、黙っていても誰も助けてはくれないという話をお伝えした。

何だか辛辣な話だが、結局のところ「助けを求める」ということをしないと、周囲は手伝いたくても手出しようがない。そのことに気づかないと、いつまで経っても苦しみから解放されないし、お互いの関係に溝ができてしまう。

だからこそ、迷惑や恥といった気持ちを乗り越えて、その先にある目的を果たすために「私は困っている」「助けて欲しい」という意思表示を自らしなくてはいけない。

そうしないと、仕事であれば作業の進行に支障をきたしたり、職場全体をまきこんだトラブルに発展する可能性だってある。
それが自分自身だけの問題であっても、場合によっては生命に危険がおよぶ可能性だってある。

そのような場合を想定して、思い切って「助けを求める」という習慣をつけておいたり、シミュレーションしておいて損はないはずだ。


■ 事例提示:命に危険がある状況


では、具体的にどのように「助けを求める」をすれば良いのか?

いきなりだが、”生命に危険が生じた場合”を想定した助けの求め方をお伝えしたい。あくまで参考としてだが、一読いただければ幸いである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー【シチュエーション】
あなたはショッピングモールに1人で買物に来ています。あなたは持病を持っており、具合が悪くなったときに飲む薬も持参しております。これまで外出中に具合が悪くなったことはありません。
しかし、買物を終えて帰ろうとしたところで、急に胸が苦しくなりました。激しい眩暈と脱力感から立っていられなくなり、ちょうど近くにあったベンチに腰を下ろします。

鞄に薬が入っているのに手も力が入りません。
――― 「このままでは死んでしまう」という不安が膨れ上がります。

ふと顔を上げると、青いTシャツを着た通りすがりの男性が、こちらを気にかけた様子で眺めておりました。
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・・・さて、何やら極端なシチュエーションではあるが、持病や薬を持ち合わせるほどの状態でなくても、誰も予期せず体調を崩す可能性はある。

しかし、このような場合、多くの人は「休んでいれば大丈夫だろう」「疲れているのだろう」と目を背けてしまう。

早く助けを求めたほうが良いのに、自分で何とかしようとしたり、解決に向けた努力を面倒くさがったり、周囲に助けを請うことに気後れする。
こうして事態はどんどん悪くなる。


■ 命に危険がある状況における「助けの求め方」


上記の事例のような事態における最大の目的は「自らの生命を守ること」である。気づいたときには倒れていたという場合は別として、独りで何とかできないと分かった時点で、すぐに周囲に助けを求めるべきだ。

いくらベンチで具合を悪そうにしていても、人によっては「お疲れかな」くらいに思って通り過ぎると思われる。職場ならば同僚や上司が声をかけてくれるかもしれないが、今回のケースは周囲に知り合いは誰もいない。

となると、自分が動けない状態で自分の生命を守るには、迷惑とか恥とか言ってはいられない。この場は赤の他人に協力してもらうのがベストだ。

幸い、このケースにおいては自分を気にかけてくれる人もいる。助けを求めるしか選択肢はない。しかし、赤の他人なのでこちらの状態も知らないし、何をすればいいのか分からないことに留意しよう。

そこで、次のような「助けの求め方」はいかがだろうか?

「そこの青いTシャツの男の方、すいませんが助けていただけますか」

「急に具合が悪いので、手を貸してもらえますか?」

「救急車を呼んでいただけますか?」

「そこの鞄にお薬が入っているので、出してもらえますか?」


―――  何やら図々しいと思われるかもしれないが、このくらい言わないと周囲は緊急事態だと気づいてくれないし、助けようとしても何をしていいのか分からない。

もちろん、最低限の意思疎通が可能という前提であるとしても、ここまで伝えることができれば、青いTシャツの男性以外にも緊急事態と気づいて手伝ってくれる人が増える。

ひどく目立つだろうし、みっともない姿を見せることになるが、自分の生命を守るためならばどうでもいいはずだ。


■ 「助けを求める」ときのポイント


上記の例は大袈裟だとしても、「助けを求める」においてはポイントがある。

● 今起きている問題がどうなれば解決かを定める。
● 自分一人では対処できないと受け止める。
● 助けを求める相手を「指名」する。
● 自分が助けてほしい事態にあると伝える。
● 具体的にどうしてほしいかを伝える。


・・・何やら当たり前のように思われるかもしれないが、自分が窮地に立たされたときことを思い出していただければ分かると思う。

多くの人は「何が問題で、何が目的か」を定めていないまま混乱する。それなのに「何とか一人でやろう」とする。
いざ助けを求めるにしても「誰か助けて」という曖昧な言い方なので、結果的に誰も動かないこともある。
そもそも、周囲が動かないのは助けていいのか判断がつかないし、さらに手伝おうにも役に立つのか不確実であることで二の足を踏むこともある。

・・・と言うわけで、上記のようなポイントを意識して助けを求めるということをすると良いという話になる。


本記事では「助けの求め方」をお伝えした。
生命に危険があるという事例を取り上げたわけだが、それは大袈裟な話ではないし、助けの求めるというポイントにおいては考え方は同じである。

例えば、緊急時対応として心臓マッサージを多くの人がイメージできるだろうが、ここで「救急車を呼んでください」「AEDを持ってきて下
さい」と言うときも「指名」は重要だ。
その場にいる不特定多数に漠然と伝えるのではなく「(職場ならば)〇〇さん、救急車を呼んでください」と言ったり、「(知り合いがいない場合は)そこのピンクのシャツの方、AEDをもってきてください」と、指名も具体的に伝えることが重要である。

助けを求めるときの相手先の「指名」も、「助けの求め方」「助けを求める」ための基本であり、迅速に事態を解決するための1つのテクニックである。

日常で活用するには少しイメージしにくいこともあるだろうが、上記の5つのポイントの1つでも意識すれば、他人に「助けを求める」ということのハードルも少し低くなると思う。

ぜひとも、まずは自分のよりよい未来のために、「助けを求める」という一歩を踏み出していただければ幸いである。

ここまで読んでいただき、感謝。
途中で読むのをやめた方へも、感謝。

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