私に似た本質なのに私と全然違うテヒョンくんのことが好きで、尊敬している。
今の彼が過去の彼をやさしく抱きしめてあげていることが、とっても好きだ。

あの時の君は天の川を信じていなくて

君、という形で過去の自分と優しく向き合うInnerChildという曲が好き。
爽やかで疾走感のある曲は、未来へ進む歌だなと思う。

天の川、という星空のことをテヒョンくんはVonBoyage4のニュージーランドの大空で目にするまで、童話に出てくる作り話だと思っていた…というのがこの歌詞のはじまりだ。

それこそ嘘かと思った。
天使様を信じる彼が、天の川は信じていなかったなんて。
しかもこの番組の撮影があったのは2019年で、飛行機のチケットも荷物も任せるのが”普通”として育てられた2016年、シリーズ1作目の彼らとは全然違う。免許を持つメンバーも増え、交代して運転も行いながらの7人だけかのような大人の息抜き。

毎年撮影されたBonVoyageを4つ観ただけでも、彼自身もものすごく大人になったことが分かる。見た目だけでなく、話し方や表情…。
だからこそ、大人になっても彼が大切にするものが見えた気がして驚いた後に、ドキッとした。
自分が信じるかどうかは、自分が決めることだよね。と。
そして彼は、自らの目で見て、感じたことを素直に受け取って大切にすることが出来る、ちょっぴり頑固で、素敵なひとなんだなと知った。

ナムジュンとテヒョン

そして、このエピソードを大切にして、歌詞を一緒に作り上げるナムジュンもまた、素敵な感性だと思って。
ナムさんがVonBoyage2でテヒョンに書いた手紙が印象に残っている。特に、「テヒョンのこと、不思議で変わった子だと思っていたけれど、成長することで自分もとても変わった宇宙人だったことに気が付いた。」という部分。
おかげで君の不思議さが羨ましくて惹かれた、というナムさんもきっと、テヒョンくんのおっきくて、透明な瞳を通して、たくさんの物事をみたんだろう。
この曲が作られたのは2019年で、彼らの長い旅路を思うと、ナムさんとテヒョンくんの関係もまた、変化していったのかもしれないな。と想像してみる。この後、IntheSOOPで、ナムさんの描いた点描画を「いちばん好きだ」と褒めるテヒョンくんと、その時のナムさんの照れ笑いが特に好き。このふたりの感性は似ているところにきっとある。

そうして感性を丁寧に守って育ててきた彼と、言葉を美しく汲み取ることが得意な彼とでできた曲なら、愛おしくて当然でもある。

自分を大切にすることが得意なテヒョンくん

口が決して上手くはなく、MBTIでも、INFP…内向的で自分の世界をもち、夢見がちともいわれるものをしっかりともっているテヒョンくん。
彼の言葉にしきれない思いって、きっと言葉なんて小さな枠に収まらないからなんじゃないかと思うことがある。そんなことを、誰よりも知っているのもまた、彼を取り巻くメンバーたちなのかなとも。
テヒョンくんにとってのメンバーって、

ユンギは許してくれる兄。
ホソクは可愛がってくれる兄で
ジンは愛を与えることに疑問を持たない兄で
ナムジュンは似ているのに、違う部分を愛する兄。
ジミンは気が置けない友で、言葉が要らない同級生。
ジョングクは唯一絶対の、愛する弟。

なのかなと思っていて。

私は、尊敬して、励ましあって、ぶつかり合っておりなす7人の関係性が好きだ。自分を大切にできるテヒョンくんが好きで、自分を愛してくれる人を全力で愛せる彼が好きだ。
アミを大事にしてくれる彼がすきで、彼を大切に見守れるアミがすきだ。
まず自分を愛することの大切さ、LoveMyselfをメンバーの中で、まず教えてくれたのはテヒョンくんじゃないかなと思う。

暑い日にもうあついんだよってべたべたするのも愛だけど、
寒くてたまらない日にあったかい言葉と、ほっとする体温と、やさしさを惜しげなく分けてくれる人。
私は星降る夜にこそ、テヒョンくん、貴方と過ごしたいなと思うよ。
ナムさんのように、貴方の深い瞳に、記憶に映る、たくさんの星をみてみたい。
疑わないでくれることの強さにいつも驚くけれど、
そもそも人を疑う時に守っているのは自分だと気付く。
彼は自分を大切にするけれど、自分を疑わない。そして彼の大切な人たちのことも。なんて強いんだろうと思う。

泣いてもいい、ひとりで泣かなければ

一方で彼が時々、弱さを前面に押し出してくれるところがすきだ。
弱さを見せないジョングクやジンと対照的で、こういうところはユンギやナムジュンと似ている、と私は思う。
大きな口をあけて良く笑い、いたずらばかりの彼の2022は、よく泣いていたようにも思う。IntheSOOPのフレンドケーション、メンバーでない、気の置けない仲間と共に出かけた旅行の夜の彼。

「てひょん、ないてるの？」
からかってしまった後に、優しく声をかけてくれる、甘やかすのがうんと得意な兄たち。
そこで、今年はうまくいくことばかりではなかった。と答えた彼。

それを口にすることがどれだけ勇気のいることか、私はすこしだけ、知っている。なにをしても取りざたされ、センシティブに取り上げられてしまう姿もたくさん、見たから。
ただ、幼い頃の彼とはまた違った、苦みばしったような笑顔が、さらに魅力を増幅させること、彼は知っているかのようだなと思う。優しく落ち着いて、全てを隠してしまうような低い声も同じ。

今思えば、弱さをきちんと見せて向き合って晒せる彼と私は、MBTI以外は全く似てはいないな。と笑う。ただ、笑った時にすこし泣いているみたいな顔になるところだけは、そっくりだと思った。
彼が大切にしている彼の中の子供と同じ、笑い方。

抱きしめてくれるひと

テヒョンくんはこの曲のなかで不安な目をした昔の自分に、今、替わってあげるから君は僕の天の川をみたらいいよ、って言ってくれる。
ナムさんのお手紙にも、この曲にもあったように、不安と向き合ったたくさんの夜が、過去の彼にもあったのだろう。信じ続けることが難しい遠い未来に対して、当時、今すぐ楽しめるなにか、を選び取ることは簡単だっただろう。でも彼はそれをしなかったし、そして今、天の川をみたらいいよ。って言ってくれている。そのくらい彼にとっては大きな出来事だったのだろうな。

私は貴方が強く、そして弱くいてくれることこそ、救いになったんです。
小さい時の私に手を差し伸べてくれた人。
爽やかな曲で過去の自分を抱きしめた貴方に、そしてそれをゆっくりかみ砕いた私自身に、幼いわたしは、強く抱きしめられたと思う。

どうしても言葉を上手く選べなくて、上手に伝えられるかわからないんだけれど、過去の貴方を救ったものが、誰でもなく、今の貴方であるということがほんとうに素敵で、そして大好きです。
包み込んでくれる、この爽やかな曲と彼自身の強さに。
今のまた違う辛さと向き合いながら、ときにへこたれながら、一生懸命過ごしているたくましい姿に。
そして時に普通の20代の青年である貴方に、支えられています。
天使のような、宇宙人のような、ＣＧのような貴方へ。

いつもありがとう。
そしてこれからもよろしくね。
テヒョンくんと、6人のメンバーと過去、そして今の私に向けて。