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刃を研ぎ、仲間が乗り、出航の時は来た〜久高諒也のこれからの展望を語る

何をとっても、月とスッポン。人と鬼。

僕が仕事で向き合っているお客さんは、器の大きさも、懐の大きさも、経済的にも、年齢的にも(平均40歳)、僕とは比較にならないほど成功しているでっかい方々ばかり。

仰ぎ見るほどの大きさ、まさに鬼。
こちらが武器を持たなければ、相手にもされないでしょう。

しかし、ここ1年半にわたって、僕は大健闘中です(自分で言うか)。彼らとほとんど隔週のペースで対話し、対価をいただいています。

僕の武器は、対話と執筆。そして、3人の仲間。
3人とは、現在育成中のライターたちのことです。

おもしろいことに、実はこの3人、なんとなく性質が犬・サル・キジ・に似ていて、しかもこの順番で仲間となっています。なんだか見たことのあるお話にそっくりですね。

さてさて、本日は僕のこれまでの人生と、パーソナルライティング事業について、どんぶらこどんぶらこと語ってまいりしょう。

「かしこく・やさしく・おもしろく」

2000年。沖縄県那覇市。久高諒也は生まれました。

言の都(京)」と書く「諒」という字には、「思いやり」「さとい(賢い)」「まこと」などの意味があり、まさにこれは今の僕そのもの(笑)。

少なくとも、名刺に「かしこく・やさしく・おもしろく」と書くくらいには、僕が志向しているものをギュッと表現した字となっております。

さて、どこぞのピーチボーイとは違い、久高はすくすくとは成長しません。生まれた時から身体が弱く、小学生時代は車椅子での生活を送るなど、3歩進んで2歩下がるペースで成長していきます。

それは思春期になっても変わらずで、家庭の事情が原因ですっかり塞ぎ込み、声をかけてくれる大人に対しても冷たい態度をとる内弁慶な問題児に。

あの頃の僕には、角が生えかけていたかもしれません。

気長に向き合ってくれた大人たちが癒してくれた

中学時代は、精神的な問題が理由で教室に通えない時期がありました。家庭も荒れに荒れ、母はよく泣き、弟とはまさに犬猿の仲。

人生のどん底でした。
学校に行っても別室登校、友達もいない。

周りの大人がどんな慰めの言葉をかけてくれても、皮肉で返したり、無視したり、どうせ無理だと言い続けたり。今思えば誰も関わりたくないと思うような振る舞いをしていました。

しかし、偶然にも僕には、それでもひたすら向き合ってくれる大人たちが側にたくさんいてくれました。

彼らはしつこく話を聞いてくれ、僕がどんなことを言っても絶対に見捨てなかった。たまに感情的になって泣いたり、怒ってきたりすることもあったけれど、それでも関わることをやめず、気長に僕の立ち直りを信じて待ってくれた

ひとつ挙げるなら、幼馴染のお母さんが夜中にドライブに連れて行ってくれ、北谷の海沿いで波の音を聞きながら、ずっと話をきいてくれたことは今も忘れられません。

あの頃の大人たちの姿勢が、僕を癒し、自らの未来に希望を抱かせ、そこへ向かっていく強さを与えてくれたと感じています。

おかげで、中3の時にはクラス復帰。そして、県内の進学校へ。水耕栽培の研究をするぞと意気込み、仲間集めさえする気で進学しました。それはまた別のお話(当時の仲間があの頃のことをおもしろおかしく書いてくれました)。

高校で一緒に水耕栽培に励んだ生物同好会の仲間たちも、僕の未来を信じ、気長に向き合おうとしてくれる人たちで、今も彼らの存在が僕の力の源です。

“ライティング”に目覚めたきっかけ

また少し針を戻して。中学の頃。

当時、心療内科の先生に日記を書くことを勧められ、書きたいことを書きたいように書くことを始めました。

性に合っていたのか、気づけば書くことは習慣に。

当時ハマっていた推理小説の影響を受け、思いつきのプロットで学校のお知らせプリントの裏を黒くしていたことを懐かしく思います。(笑)

あれから10年近い時が流れ、21歳になった今。

書くことは、中学の時から今日まで誰がなんと言おうが続けてしまえたことであり、30年後もニヤニヤしながら続けていられるんだろうと思えることとなりました。もう、僕の人生とは切っても切り離せない。

そんな僕が1年半前に始めた、パーソナルライティング事業。

対話と執筆により、お客様の内省と継続発信をサポートするサービスで、社会で活躍するビジネスパーソンの方を中心に、じわじわと利用者の方が増え、今後の拡大が期待できるものとなっています。

10年研いだ刃で、いつの間にか鬼レベルの人たちと向き合えるようになっていたのでした。ペンは剣より強しというから、もはや架空のあいつよりも僕は強いかも?

大海原へ就航する船の用意はできた

そして、2021年11月。

飛躍的な事業拡大を狙い実施したクラウドファンディング。82名という多くの方々からご支援を受け、目標金額を大幅にうわまって達成することができました。

SNSでの好意的な反応や支援・アドバイスという形で、ご協力いただいた皆様には、改めて感謝申し上げます。

さて、物語も佳境へ突入。

信じて待つ大人たちに育てられ、
「対話と執筆」という己の天分を知った。

刃は、10年研いできた。
たくさんの支援者に背中を押され、資金も確保できた。

資本主義社会の荒波へ漕ぎいだす準備は整ったと言って良いでしょう。

あと足りないのは、そう、乗組員だ。

頼もしい仲間たちといざ出航!!

パーソナルライティング事業は、次なるステージへと動き出しています。

冒頭でもちらっと紹介しましたが、ライターが増えました。
現在3人を育成中です。

ちょっと紹介させてくださいよ。

最初にライターになってくれたのは、ひじり。
彼女は、なんと会ってから2回目、しゃべった時間でいうと2時間くらいで協力してくれることが決まりました。

彼女は、人の表情から感情を読み取るのが上手く、まっすぐな、想いの詰まった文章を書くのが得意。この辺がなんとなく愛くるしい犬っぽい。ライターとして初めて1人で担当した記事が投げ銭をいただくなど、今とても絶好調です。

続いて、さっさことゆうた。
なんと、彼は1回会って話して仲間に。お互いのこれまでの人生の話をし、事業にこめた想い、ビジョンを伝えたところ意気投合してくれました。エネルギーに溢れる男です。

ゆうたは、さっぱりとした歯切れの良い文章が持ち味。で、たまに毒舌。スピード感や野心、上下関係が意識できるところ。これらが僕の中で猿の性格イメージに近い。悪口じゃないっす。

そして、最後ははるき。
なんと、彼は7ヶ月も一緒に同じ家に住んだ頃にようやく「いい事業やってんじゃん。もっと早く言ってよ」と言ってきました。おせえよ。待ちくたびれたぞ。

彼は、いつも俯瞰して物事を見ていて、2歳年下なのですが「いいじゃん」と言う当たり、やっぱ視点が高いとこにあります(必死で上から目線と言わなかった優しい先輩なのでした)。キジのような人。

なぜとは言いませんが、そうなるべくしてこの順番で仲間になったんだろうなという気がします。

僕の声掛けに応じ、後輩ライターとして頑張ってくれている、みんな。
本当にありがとう。

さあ、舞台も役者も揃ったぞ。

出会いを紡ぎ、対話に紡がれる

僕は、このパーソナルライティング事業を通して、たくさんの素敵な大人に出会いました。どれも、遊びとバイトの大学生活では出会うことのないような、違う世界を生きる大人との出会いです。

もちろん、ただ出会っただけではありません。

ライターとして、お客様の見ているものを見ようとし、真に伝えたいことを伝えようとする中で、深い対話を経験し、それによって自身の行動にも影響を受ける。そういう体験を重ねてきました。

この、対話と執筆を通した思考や行動の進化をもっといろんな学生にも味わってもらいたい。それが学生時代のバイトとして、選択肢の一つに上がるようになってほしい。

このように考えた結果、パーソナルライティングの拡大に当たって、まずはあえて学生を“後輩ライター”として育成することに決めたのでした。

「取材と執筆」という武器を授けることで、地方の若者に人生が好転するかもしれない対話のきっかけを与える。

そういう社会的な役割意識を持って、これに背かない形でやっていくつもりです。

終わりなき冒険~仲間と共にどんぶらこ~

僕の取り組むパーソナルライティング事業は、今まさに過渡期を迎えています。

クラウドファンディングの達成を機に、多くのお客様との出会いに恵まれ、後輩ライターからも多くの刺激を受ける日々。

今まで以上に忙しくも、これまでとは違う毎日に充実を感じています。

今後、この取り組みがより広く知られ、応援されること。

それにより、パーソナルライターになりたい若者が増え、僕が経験したような人生を好転させてくれる出会いを増やしていきたいと考えています。

また、「対話」を意識して新たな取り組みをやる予定です。

拝啓、これからお客様となってくださる皆様へ

我々の仕事は、単にあなたの話を文章化することではありません。

我々は、あなたと身を交わし、言葉を交わし、あなたの人生で最も大切な「経験・知見」の価値を、その後の人生にわたって飛躍的に高めるパートナーである。

そう申し上げておきます。

お客様とは、ライティング以外においても、お互い支え合い助け合っていきたい。そう考えています。

一度向き合うと決めた人は、本当に死ぬまで向き合う覚悟でいます。

だから、ドンと来てください!(笑)

まずは、お試しからで構いません。

ぜひたくさんお話を聞かせてください。
そして、よければたくさん聞いてください。(笑)

皆様とのまだ見ぬ出会いと、一緒に笑い合う最高のエンディングを、

心から楽しみにしています!


ライター:大窪春己
編集:パーソナルライター 久高諒也

この記事を書いてくれた春己くんへ

昨年末、ライターの育成を兼ね、これからの久高・パーソナルライティングをテーマに後輩3人に取材・執筆を任せることに。

締め切りとした12月31日ギリギリまで、みんなが繰り返し推敲したり、追加で質問をしてくれたりするのが誇らしかったです。この姿勢で向き合えば、必ずどんな人とも素敵なものが生み出せると思う。

さてさて、取材される側をやるのは慣れていない僕のまとまらない話を素敵な文章に落とし込んでくれた3人。

苦しいのは、この中から1人を選ばないといけないことでした。もっと苦しいのは一生懸命書いて選ばれなかった方だと思うんだけど(ごめん…)。

対話を重ねて最高の形にして、絶対みんなの記事をなんらかの形で公開します。


新年一発目に出すこの記事を書いてくれたのは、先ほども書いていますが、春己くん。つまり、キジの記事です。

彼にとっては、これがパーソナルライターとして世に文章が公開される最初の記事。渾身の1記事にしようと、3回ほど修正し、アドバイスを求め、完成品を提出してくれました。その熱意が嬉しかった。ありがとう。

これから、君がお客さんとぶつかりながらも良い記事を作っていく未来が見えるよ。そしてさらにその先には、吸収した知見と、最強のつながりでどでかいことをやってくれると信じています。

この記事への投げ銭はすべて後輩ライターに差し上げます

サポートいただいたお金は、僕自身を作家に育てるため(書籍の購入・新しいことを体験する事など)に使わせていただきます。より良い作品を生み出すことでお返しして参ります。