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私の短歌日記にもタイトルを付けたい②

アップするのを忘れていた。
なんとまだ続いている。続いていると言っていいのか、短歌と言っていいのか、それでもまあ読み返すと日記のような。

12/3
息を吸う 月も出てない冷え切った空気で肺を凍らせるため

12/4
消費期限切れてる仕出し弁当をもらって帰る 帰ったら寝る

12/6
ホットコーヒーばかりが並ぶ自販機の端っこにあるしあわせボタン

12/8
暖かい冬を片手に持ちながらワクチン二つからだに入れる

12/13
地下街のひかりが目の奥に差し込んで痛いよここは誰の街だよ

12/16
いくつもの夜を数えてどれくらい足りてないのだ私の闇は

12/19
寒い夜 犬もきっと寒いので前足をずっと握ってあげる

12/21
しんしんと冷えゆく真昼間しろい空なんだかとてもあなたのようだ

12/24
子らの居ぬイブの深夜にサンタクロース追跡している 次トーキョーです

12/29
こんなにも広い世界かこんなにも色がないのか 君の無い場所

藤田美香/短歌日記2023.12


仕事と自宅を往復するだけの日々にも、何かしらはあるようで。
何かしらは思うようで。
それを31文字にできるかどうかはまた別の話として。

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