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不妊原因を探ろう*捕捉因子

こんにちは(^ ^)クマです!

今日からまた不妊の原因についてお伝えしていこうと思います。

今日は排卵した卵を捕まえるところに障害がある捕捉障害が関わる不妊についてです。



◎排卵した後の卵はどうやって卵管内に入るの?

卵胞が順調に発育し、20mmくらいまで大きくなるとLHの働きにより排卵します。

排卵すると卵胞に入っていた目に見えないくらい小さな卵子がポンと飛び出し、卵巣の外へと出ていきます。

卵巣の外へと放出された卵子は、扇状になった卵管采というところに捕捉され卵管内に取り込まれます。

卵管内では精子と出会い受精し、受精卵となります。



◎卵巣と卵管はつながっていない

先ほどの話をみてお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、卵巣と卵管は直接はつながっていません。

卵子は排卵されると卵巣の表面付近を漂っている卵管采の粘膜と接触し、捕捉されます。ちなみに卵管采の粘膜には微細な絨毛があり、卵子がくっつきやすい状態になっています。

卵管采の形が変形していたり、捻れていたりすると卵子を取り込むことができず不妊の原因となってしまいます。これが原因で妊娠しないものを卵の捕捉障害による不妊と呼びます。



◎捕捉因子による不妊は半数を占める!?

捕捉因子による不妊はすごく多く、実は不妊原因の半数を占めています。

これを解決するためには体外受精やGIFTと呼ばれる方法しか手がありません。

体外受精は皆さんもご存知の通りですが、卵子を卵巣から直接取り出し、体の外で受精させ、受精卵を子宮へ戻す方法です。

GIFTは卵管内へ精子と卵子を注入し妊娠を促す方法です。受精しているかしていないかの違いだと思ってもらえればいいと思います。

これらの方法を行うと捕捉因子が原因で妊娠しなかった不妊ではすぐに妊娠に至ることができます。

ちなみに、GIFTなどを行う際に卵管采から極微量の組織を採取し電子顕微鏡で観察すると、半数以上の患者様で卵管采の変形や卵管上皮の線毛の異常を認めたそうです。


原因不明の不妊で、一般不妊治療にて中々妊娠に至らない場合、捕捉因子が原因であることを念頭に早めのステップアップをおすすめします。



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