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「普通」とか「大人」って…

Netflixオリジナル映画「ボクたちはみんな大人になれなかった」を鑑賞した。
タイトルのセンスが素晴らしすぎる。スルーすることができない映画。

あらすじは…

1995年、主人公のボクは彼女と出会い、生まれて初めて頑張りたいと思う。彼女から「大丈夫だよ。面白いもん」初めて出来た彼女の言葉に支えられてがむしゃらに働く日々。

1999年の最後の日。「今度CD持ってくるね」といって別れたまま、一度も会っていない彼女。あれから20年が経過し、ボクは46歳。
ある夜、ボクはフラフラと繁華街を歩き、ふと気がつくと裏路地の見覚えのあるラブホテルの前に…。しかしそこは中途半端に取り壊され、廃ホテルになっれしまっていた。その風景が20年前の彼女と別れた記憶を蘇らせる…。

あることをきっかけに、好きな人を思い出して過去を振り返るみたいな物語が大好きなので、この映画はかなりタイプ。前ばかり向いていても、不確定なものばかりで不安が積もってつかれる。過去を振り返って休んで安心するこも大事。

主に、時代設定は90年〜00年代を中心に描かれている。ファッションや音楽が懐かしさを刺激してたまらなかった。がむしゃらに仕事して、様々な女性と出会い、ムカついたり、喜んだりと、大人の青春映画になっている。

この映画のキーワードは「普通」「大人」。映画を観終わると改めて、なんとなく使っている「普通」「大人」の意味を考えさせられる。

みんなが言う「普通」って誰のこと?「普通」でないといけないイメージがある一方で、「普通」だとつまんないみたいなイメージもある。社会出ると定義があいまいな「普通」を求められる。基準はなんんだろう?

キャリアを重ねると、大人にならなければいけない雰囲気はあるが「大人」って一体ななんだろうか。一般的なイメージだと「責任をとる」「感情を自制する」「迷惑をかけない」「挨拶をする」「相手のことを考える」みたいに思われているが、できていない人が多い。犯罪や問題を起こしているのも、大人と言われるいい歳した人ばかり。

「普通」「大人」という言葉や概念のおかげで、自分を抑制することもできるが、人生を退屈させられることもある。ありがたいようで迷惑な気もする。

個性的で実力のある俳優ばかり。懐かしさを感じながら、改めて「フツー」「大人」を考えさせられるいい映画。ゆるい感じで観れるので、オススメです。






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