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いい思い出はないが寂しい。

盆に実家へ帰り、オカンと弟と飯を食べたりして、一泊してきた。
帰ってくると隣人の男の部屋のカーテンばなくなっており、退去していた。

駐車場で車を停める時に気づき、ビックリして3分ぐらいフリーズしてしまった。
僕が入居して7年目ぐらいだが、隣人の男は僕より長く住んでいた。

これまで隣人の男とは駐車場や玄関であたりで何度と挨拶したぐらいの面識で、見た目は20代後半で僕より年下。

隣人の男はTVの音量は大きく、ゲームをしょっちゅうしており、いつも壁から盛り上がりが伝わってきてた。ひどい時は友人を家に入れこみお祭り騒ぎ。

これぐらいならまだいいが、キツいの彼女の喘ぎ声を強制的に聞かされてる時。
駐車場で何度か彼女を見た事あるが、これがまた美人なこと。強烈なジェラシーをくらわせられたことを今でも覚えている。

喘ぎ声を聞かされる夜は迷惑と興奮がたまらなかった。声が止んでほしいのかほしくないのか、よくわからなくなってしまっていた。ムカつきながら壁に耳を当てていた。あの時の僕の聴覚は野生動物をはるかに超えていた自信はある。

僕は、友達もいないし彼女もいないので、僕を侮辱し優越感に浸ろうとしているのか?と怒りながら絶望を感じさせられた。

生きている時代や場所は同じでも、壁一枚の向こうには別の世界をあること気付かされた。

そんな隣人の男がいなくなれば、少しは嬉しくなり暮らしやすくなるので、気持ちよくなるはずなのだが、妙に寂しい。無意識のうちに隣人の騒音が暮らしの一部になっていたような気がする。

迷惑と興奮を与えるだけ与えて、勝手にいなくなりやがって、なんという隣人なんだよ。僕もいなくなった時は、アパートの誰かに違和感を感じてもらえたいと思った。

早く隣に誰か引っ越してきて喘ぎ声を聞かせてほしい。できれば次の隣人は池田エライザみたいな女性でお願いします。



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