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中国人高校生からマクドでバイトしたくないと言われたお話

高校で日本に関する授業を行っていたときのことです。

日本のアルバイト事情を説明したときに、東京のマクドナルドでアルバイトしたら時給はどれほどになるのかと質問されました。

それで最低賃金が1113円程度だと伝えると、彼らは驚きの声を上げていました。

わたしの住む広東省の大都市ではマクドの時給は22元(440円)程度だそうです。それで、東京の時給が自分たちと比較すると三倍であることに驚いたといいます。

そして、マクドのようなファストフードでバイトする人はどんな人だと質問されました。

質問の意図がわからなかったので、何が疑問なのかを質問してみると面白い返事がかえってきました。

ファストフードのバイトはできればしたくないお仕事?

中国の高校生たちは、マクドなどでのアルバイトはできれば避けたいと思っているそうです。

理由は、低能と思われたくないからだそうです。

彼らは、ファストフードの店員なんて誰にでもできるお仕事なので、時給も安いし、学びもない。その割にストレスがありそう。そんな仕事を選ぶなんて頭悪いと感じるといいます。

わたしは、工場での作業員などのお仕事のほうが不人気と思っていましたので、マクドと工場で組み立て作業ならどっちがいいと聞くと、どっちも嫌だそうです。

つまり、彼らの考えでは単純作業を行うようなお仕事も、ファストフードなどの店員などのお仕事も検討対象にならないような職種のようです。

では、どんなアルバイトをしたいのかと聞くと「コンビニのバイトをしてみたい」そうです。

さっぱり意味がわかりません。

マクドとコンビニだったら、コンビニのほうがストレス大きそうな気がするのですが、彼らはそうは思わないようです。

恐らく中国のコンビニの様子を思い浮かべているのでしょう。大抵の中国のコンビニはガラガラで、空いています。店員はスマホを眺めながら接客することもあります。

給料が同じだったら、楽な仕事のほうが良いと思っているのでしょう。

では、彼らは日本へ留学した後、本当にアルバイトするのでしょうか?

わたしが今まで留学をお手伝いした学生たちに関して言えば、全員アルバイトをしていません。

これは、わたしの住む街が大都市で、富裕層が多いことと関係していると思います。

彼らは裕福な実家という太いパイプを持っています。親も、たかだか時給1000円程度の給料を得るために、子どもが苦労するのを見たくないというのもあるのでしょう。

それで、ほとんどの留学生は、旅行を楽しんだり、買い物を楽しんだりしています。

こういった状況を考えると、アルバイトの内容や時給について論じるのはどうかと思うのですが、必要がなくても知っておいたほうが良いことってありますので、授業としては成功だったと思うようにします。

それにしても、経済的な不安なく学業に集中できるってうらやましいです。そして、それを活用せずにいる若者をみて、若いなぁ〜って思ったりしています。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

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