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コスパの文化的違い:日本と中国の比較

コスパって言葉があります。

かかった費用に対して、お得度が高いものをコスパが高いといいます。例えば、通常3000円はするであろうステーキ肉を600円で購入できればコスパ高いとなります。

また、100円のソフトクリームがビックリするくらい美味しかった場合も、コスパ高いと言えるでしょう。

わたしはコスパ高いものが好きですし、良いものを安く手に入れられれば、ついつい自慢してしまいます。

わたしの友人も、良い買い物ができると「コレ幾らだったと思う」と聞いてきます。大抵「安く」買えたことを喜んでいるようです。

さて、中国の友人たちですが、コスパに対する考え方がわたしとは違うと思います。

彼らは、高いものを買うことをコスパ高いと思っているようです。

例えば、とある高校生はバトミントンが趣味で、ラケットを複数所有しています。ある時、その高校生の同級生たちが「先生、このラケット幾らだと思う」と聞いてきます。

わたしは「1万円くらいかな」と言うと、「そんなに安くないよ!3万円!!!スゴいよね〜」と大盛り上がりです。

そして学生が、それぞれのラケットの値段を教えてくれたのですが、わたしには高いものと安いものの違いがわかりませんでした。他の学生たちも、違いはわからないと言っていました。

ただ、ハッキリしているのは、高いものを所有すると、金持ちであることを手軽にアピールできるのでコスパ高いと思っているようです。

ラケットだけではなくて、SONYに高級ヘッドホンやアイドルグッズなども、手軽にお金持ちアピールできるという点でコスパ高いのでしょう。

そういえば、10年位前に知り合った东莞の社長さんも、800万円程度の副収入があったとき、悩まずトヨタのハイランダーを現金で買った話をしてました。

彼は現金を持っていても、仕方ない。お金があることをわかりやすくアピールできる車を買ったと言ってました。

家族や友人と食事をするときも、どこで食事をするかが大切です。

わたしは安くて美味しい店が好きですが、中国人は高くて立派な店で食事するのが好きなようです。

わたしは、その辺のビール1杯10元みたいなお店で平気なのですが、中国人友人が誘ってくれると、高級店だったりしてストレスがたまります。

これはコスパに対する考え方が違うからなのでしょう。

おそらく、わたしの思うコスパは「自己完結」していて、自分が満足していれば嬉しいことと関係があります。

それで、素敵な靴をお安く買えたことを嬉しく思いますし、1杯10元の生ビールが美味しかったら幸せです。

それに対して、中国人はお金を持っていることを、相手が認識すること。または、相手のために結構な金額を使えることを示すことで満足を感じているのでしょう。

だから10元の生ビールに誘うと、相手は10元で済ますのかと面子が傷つけられたと感じて腹を立てるかもしれません。そうなるとコスパとしては悪いと言えます。

見栄というか、面子とコスパを絡めて考える中国人の思想は、人を不幸にするような気がします。

絶えず他の人と比較することになりますし、浮き沈みに一喜一憂する暮らしは辛いと思います。

さて、春節前です。多くの人がお土産を買う時期になりました。見た目が立派で高そうだけど、お得なモノを見つけることが大事なのでしょうね。

コスパって大変です。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

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