あなたは偏見を持っていますか？

わたしは自分のことをフラットな人間だと思っていましたが、中国に来てからかなり偏見に支配されていることに気がつきました。

そもそも偏見とは何なのでしょうか。

辞書を確認してみると「偏った見方・特に差別的な見方」（三省堂国語辞典）と定義されていました。

他の国語辞典を確認してみても「公平さを欠く意見」とか「非好意的な先入観」と書いてあります。ですから偏見のそもそもの意味は良くないものとなります。

では、アメリカ人は陽気だとか、中国人は大らかだとか言った偏った見方は何と言うのでしょう。

こういう意見のことは固定概念と表現したほうが良さそうです。

さて、先日中国人と話していて、こんなことを言われました。

「日本人は、みんな真面目だ。でも真面目すぎる。だから効率が悪い。言われたことを黙って聞く人ばかりだ。」

それに対して、すべての日本人は真面目で、従順と思いますかと質問したら、例外はいるかもしれないけど「みんな」そうだと言います。

それで、それは偏見ですねと指摘しました。

すると、偏見ではない、事実だと気分を害したかのように熱く語ります。

こうなると、お話にならないので「そうですか・・・」とだけ返答しました。

その後も、その中国人はあらゆる例を取り上げて日本人が真面目だけど、ダメな例を言い続けていました。

この中国人と話していて、気をつけなければいけないなと思いました。

わたしだって、ほとんどすべての中国人は適当だと思っていますし、責任感に欠けており、面倒くさい人たちだと思っています。

ただ、そのことを相手に伝えません。すべての人が同じってことはありません。ただ日本人と比較すれば、ほとんどの中国人は適当だと思っているだけです。

また、今回のように日本人や他のグループに対する固定概念や偏見を聞かされるときも、それは偏見だよと軽く注意はしますが、それ以上の説得をしようとも思いません。

なぜかというと、結論のでない話題だからです。

相手は、固定観念や偏見に支配されています。その縛りを少しの会話で解き放つことなどできないのです。

さて、最近あたらしい職場で、文化講座を担当するようになりました。今後、ますます中国人の持つ偏見や固定観念にさらされることになると思います。

そんな中で、自分がどのように振る舞うか、何を教えるかは重要だと思っています。

相手がまだ知らない文化を紹介し、文化に良し悪しはなく、あるのは違いだけであることを強調したいと思います。

そして、自分も相手に自分とは異なる側面を見つけたときに、すぐに良し悪しを判断することがないようにしたいと思っています。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日！

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