見出し画像

中国人英語教師から英語の発音を大笑いされたこと:日本語教師としての意見

少しまえの出来事です。

職場のカウンターに、カナダ人英語教師、中国人英語教師、そして中国人受付スタッフが書類をみて中国語で何やら話し合ってます。

英語で書かれた書類の略号がわからずに推測し合ってます。それでわたしが「それは○○ですよ」と英語混じりの中国語で説明しました。

すると、カナダ人は「そうだ!」とすぐに言いましたが、中国人英語教師が「日本人の英語の発音ウケる〜」と笑いだしました。

さっきまで英語の略号がわからずに悩んでいた人たちが、正解を教えてもらったにもかかわらず、わたしの日本語訛りの英語を笑います。

心の中で「この人たち、大丈夫なんかな?」と思いつつ、冷めた目で見つめていたのですが、段々と腹がたってきました。

それで「你是英文老师,是吗?这样可以嘲笑别人的发音吗?嘲笑别人之前,你要提升你英文词汇水平吧!」(あんた英会話の先生だよね?人の発音をそんな風にあざ笑ってもいいの?まずは自分の英単語能力磨いたほうが良いんじゃない?)とサラリと中国語で言いました。

するとカナダ人は押し黙り、受付スタッフは恥ずかしそうにします。

ちょっとストレートすぎたかなと思ったけど、散々笑われたあとですし、キレた口調で言ったわけでもありません。でもここで黙って立ち去るわけにはいかないと思い、感じたことを口にしました。

すると、中国人英語教師がキレてなにか言ってます。もう何を言ってるのかさっぱりわからないので「意味わからん。頑張ってね」と言い立ち去りました。

この英語教師の対応はお話にならないなと思います。

以前、読んだ本に同じようなことが書いてありました。

ある、日本語教師が学習者と会話しています。その学習者さんの言い間違いがとっても面白くて、その場に居合わせた人は笑いたくなったそうです。

しかし、日本語教師は暖かい笑顔を浮かべて学習者さんと会話を続けてたそうです。

居合わせた人は、その教師に学習者さんの日本語を聞いて吹き出しそうでしたと話すと、その教師は「わたしもです。でも絶対に笑わないようにしてます。」と答えたそうです。

理由について具体的にどのように説明したかは忘れてしまいましたが、相手が日本語で話すことに意義があり、その努力や勇気は賞賛に値するので、笑うわけにはいかないってことだったと理解しました。

わたしも日本語教師として、訛りのある発音や、言い間違いを笑ったりしたくないと思っています。

もちろん、面白い言い間違いや、良くある勘違いもあります。

日本人だって言い間違えます。シミュレーションなのにシュミレーションと言ってしまったり、雰囲気を「ふんいき」ではなくて「ふいんき」と言う人もいます。

それを笑ったり、ましてや馬鹿にする必要ってあるのでしょうか?

ましてや日本語を学んでいる人のちょっとした間違いや、成長途中の発音を笑うなんてあり得ないことだなと思います。

わたしは自分に対しても学習者に対しても「未熟」だと思うようにしてます。そしてこれは敬愛するヤン提督の受け売りですが、誰かを評価するときには「半熟」だと思うようにしてます。

たしかに不足しているところがありますが、すでに成長した部分もあります。

それで、至らない点を欠点と決めつけずに、成長の余地はあるけれど、成長過程にあり、すでにある程度伸びていることを学習者や学生たちに気づかせたいと思ってます。

それがわたしの憧れる教師像です。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

皆さんの「スキ♡」が私の原動力です。メンバーでなくてもタップ可能、しかも無料です!下の「スキ♡」をクリックして応援してください。

ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。