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何事においても「おから工事」な中国のUNIQLOで笑顔の接客を受けたお話

おから工事って言葉をご存じですか?

中国において、劣悪な材料を使ったり、鉄筋を間引いたりして作られた建物をおから工事で作られた建造物といったりします。

おから工事では、建造物に必要な強度がでませんので、地震や台風などで想定外のパワーが加わると簡単に崩壊したり壊れたりします。

最近、中国で突風で窓が外れ、部屋にいた人が外に吸い出されるという事件が起きました。

まさにおから工事が招いた悲劇です。

他にも、大抵のビルは大丈夫だったのに、地震で倒れたビルとみると、構造に問題があったのか、それとも建築方法に問題があったのかと考えてしまいます。

日本でも手抜き工事が露見して問題になったことがあります。それで、おから工事は中国だけの問題ではないと思います。

ただ、中国で仕事をしていて、中国は品質を守るのが難しい環境だなと思う場面に何度も出くわします。

恐らくそれは、中国人の目先の利益が一番大事という考え方に起因していると思います。その理由をすこしご説明します。

目先の利益が最優先 = 後のことは知らない

例えば、日本語教室の場合を考えてみましょう。弊社のことではないですよ・・・多分ね。

さてさてとある経営者がいます。

何か儲かりそうなビジネスはないかと考え、日本語教室を思いつきます。経営者には日中の架け橋になろうとか、日本語を教えることで中国人の文化的素養を底上げしようなどの高尚な目標はありません。

大事なのは儲かるかどうかです。

ですから、主要な関心事、高品質な日本語教育を提供できるかではなくて、集客してお金を集めるかに苦心します。

ですから、顧客にとって楽しそう、面白そうな環境を作ります。

教室にアニメのキャラクターを置いてみたり、教師の経歴を大げさにアピールしたりします。

そして、集まって来た人にお金を出していただきます。

いちどお金を集めてしまえば、後のことはどうでも良いのです。教師に丸投げです。

この雰囲気は教師にも伝わります。教師たちは、よく準備してもしなくても自分の待遇に変化がないことに気がつきます。

それで、努力しなくなります。

それなりの成果がでれば良いのです。大事なのは問題にならないギリギリの線を見極めて、そこを狙います。

つまり従業員も経営者と同じく、目先の利益を追求するようになります。結果、品質が悪く、何かあったときにトラブルを引き起こしかねない状況が生み出されます。

ちなみに、とある日本語教師の勉強会で、ひらがなの「あ」が書けない日本語教師がいました。中国ではそんな人でも先生と呼ばれるんですね。まさにおからです・・・

日本語教育だけではない

他にも、酷い状況で届けられる宅配便や、これモノを売るレベルじゃないぞって100人いれば100人いうような状況や製品をなんども見たことがあります。

ちなみに酷い状況で届けられる宅配便は皆さんの想像する1000倍は酷い状況です。

こんな場所ですので、品質がどうのこうのと言うのが大変難しいです。

ただ、それでも最近はいくらか安心して食事したり、買い物したりできる場所も増えてきました。

また、今日UNIQLOで服を見てたら、店員さんに笑顔でコーディネートを手伝いましょうかと声をかけられました。

UNIQLO自体は、2015年に中国に来てからずっとありましたが、笑顔での接客、ましては積極的な声かけは始めてでしたので驚きました。

もしかすると、ただモノを売ればよいということから、もう一歩進もうとしているのかもしれません。知らんけど。

とにかく、良いきざしは見えるものの、日本とはまったく違う国である中国が、今後どんな風に変化していくのか、ボンヤリと見つめていきたいと思っています。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

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