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中国で紅の豚を映画館で見て感動したけど、感動に浸りきれなかったお話

1992年、僕は貧乏な若者でした。

日々の暮らしで精一杯だった自分は、映画なんて貴族の遊びのように感じていました。テレビもラジオもないオンボロアパートで暮らし、楽しみと言えば図書館で借りてきた本だけ。

そんなときに公開されたのが紅の豚。

キャッチコピーは「カッコイイとは、こういうことさ。

まったく自分に自信が持てなかったわたしは、そのキャッチに惹かれましたが、レイトショーの1000円を捻出することもできませんでした。

そして、生活の細々としたストレスに対処しているうちに、いつの間にか紅の豚の公開も終わってました。

その後、テレビで紅の豚を見て、これは映画館のスクリーンで見たかったな〜と。そして、リバイバル放映などあるわけもなく逃した魚は大きかったと諦めていたのですが・・・

中国で11月17日から中国全土の映画館で放映されることになりました。今度こそチャンスを逃すと次はないと思い、スマホでチケットを抑え、昨日妻と一緒に映画館に。

今まで何度かテレビで見たことがあるので、内容は知っています。

それでも、映画館という映画を楽しむために作られた特別な環境で、大スクリーンで見た紅の豚は予想以上の感動をわたしにくれました。

飛行艇は無理にしても、日本に帰ったらドゥカティに乗りたいなと思わせるほどの影響力がこの映画にありました。

ちなみにドゥカティってこんなバイクです。

Panigale V2 Bayliss 1st Championship 20th Anniversary

紅の豚の詳しい内容に触れるのはやめておきます。

ただただ、それぞれの登場人物の矜恃と、ブレない価値観に痺れました。

そして、好きと思うことと愛することの違いについても考えさせられました。

今、紅の豚を中国で放映することに深い意味があるのかわかりませんが、体制にながされずに暮らすポルコに、そして空賊やピッコロ社のみんな、さらにはジーナに影響を受ける中国人がいてほしいなと思ってます。

さて、映画はとても良かったのですが、残念なことも。

それはエンドロールが始まったらすぐに照明がつき、掃除のおじさんがどやどやと入ってきたことです。

特に紅の豚のエンドロールは短いし、最後に「おしまい」にメッセージがでます。そこまでが作品だと思うのですが、映画館の管理者にはわからないのでしょう。

食事は空腹を満たせれば良い。知識も持っていることが大事で、読んだことがある、知っていると言えることが大事と思っている人が大勢います。

でも、そんなんじゃ味気ないでしょと。

エンドロールが終わったあと、妻氏とあれやこれや感想を言い合うのも映画の楽しみなのに、いきなりブチンと終了させられたように感じて、余韻を楽しむことができませんでした。

そこだけが残念でした。

さて、もうしばらく紅の豚、公開されていると思います。もう一回くらい見に行っても良いかななんて思ってます。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

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