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#135 アメリカの夏休みは宿題がない

こんにちは、くみです。

私の住んでいる地域では今週から学校がそれぞれ始まりました。
6月10日から約2ヶ月強にわたる長い夏休みも終了です。

子供達が楽しみにしている夏休み。
実は日米で随分考え方が違う。

長い夏休み。宿題が全くない

日本の教育から見ると全く違うシステム。
それは2ヶ月もの間、宿題が全くないってことです。

その大きな理由の一つ。
夏休み=年度の切り替わりの時期だから。
我が家の子供達も、今週から現地校の3年生と9年生です。

なので、夏休み終わったら新しい学年に新しい先生。
いったん今までのことはリセットされる。

日本でも春休みは宿題ないのと同じ。
なので思いっきり自由に夏の時間を過ごすことができる。

そもそも休暇は日頃できないことをやるためのもの

宿題がなかったりするのも、年度の切り替わりというのも大きいけど、そもそも長期休暇に宿題はない。

それは休暇に対する考え方が大きく違うから。
夏休みは普段の学校生活ではできないことをして過ごすというのが一般的です。それが故に、サマーキャンプと称して、いろんなプログラムがある。

サマーキャンプというと、ついつい泊りがけのキャンプ(飯盒炊飯とか野外キャンプ)を思い浮かべるかもしれないけど、それだけじゃない。
デイキャンプ(日がえりプログラム)も数多くあり、その種類もスポーツ系(水泳、バスケ、テニス、サッカー、野球)やアート系、STEM系(プログラミングやレゴ教室、マインクラフト教室などもある)、牧場や森、川などでの自然体験などあらゆる種類がある。

我が家の子供もバスケ、テニスなどのサマーキャンプに入れた。(本当はSTEMやいわゆるキャンプ系もやらせたかったが時間と費用との関係で次回に持ち越し)

中学生や高校生になると、キャンプにいく子もいるけど、いわゆる高校生など部活に明け暮れる子もいるし、ボランティアなどに精を出す子もいる。
ボランティアなどは、大学行くさいの学業成績にも大きく考慮されるため、真剣度が違うし、実はここから結構面白いサービスが生まれたりする。

勉学以外のいろいろな体験をさせることが人生の彩りに繋がるという考え方、私は結構好きで、それがあると画一的でない過ごし方ができるよなと思ったりしもします。幼い頃の体験というのは、意外と大人になってからも覚えていたりするし、普段できない経験をすることで一回り成長する機会でもある。

長い夏休みは一方で学力低下の懸念もある

アメリカ型の長い夏休み。一方でSummer Slide(サマースライド)と呼ばれる学力低下の危機を招くという課題もあります。一般的に、3年生〜5年生で英語については夏休みの間に20パーセントの学力低下、算数については27パーセントもの学力低下があるそうです。

これはわかるなあ。子供って吸収も早いけど、本当に忘れるのも早い。
学力以外の面でもその傾向は顕著。

卑近な例だけど、我が家の息子。普段から毎日バスケットをやっているのですが、ここんとこ10日ほど(たった10日)旅行のためにバスケの練習をやらなかったら下手になっていたんですよ。いわゆるカンが掴めてなくてシュートも入らないし、そもそもシュートフォームも下手になってる。

改めてわかる習慣の力。

おまけのこのサマースライド。
普段から学力がない子の方がより起きやすいという結果。アメリカの子供の学力は、(日本もそうだけど)親の所得に比例しやすい。

つまり親の所得が高い=子供の教育にも熱心、かつ、金銭的にも支援できるためいろいろなサマーキャンプも体験できる。

一方で「所得が低い=サマーキャンプも体験できず、親も色々と余裕がないので、子供に対して十分にサポートできない」となると長い夏休みも、特に成長の機会というわけでもなくなる。

ここで起こるのがサマースライド。

サマースライドを防ぐためのサマーリカバリープログラム

サマースライドを防ぐために、学校側もサマーリカバリープログラムを準備していたりする。英語を母国語としない子や学業で遅れをとっている子、その他希望者にむけたサマーインテンシブコース。3週間ほどあるので、ここで1年間の遅れを取り戻そうというもの。

我が家の子供達も行きました。英語を母国語としないしね。
参加者は意外と学業に遅れをとってない普通以上の子の希望者も多いんですよ。いかんせん、長い夏休み、親も子供にどんな予定を入れようかと四苦八苦するから学校のサマープログラムに入れちゃえって感じで活用してたりする。だからこのサマープログラムで本来の学力を取り戻すというのが狙えるかというと、そこまででもない。
普段と違って宿題も出ないし、内容も結構緩いし。

ちなみに我が家の夏の過ごし方

長い夏休み。私の思いは、今しかできない体験をさせることと英語力の維持。家では日本語100パーセントだからね。

上の娘は学校のサマープログラム(とりあえず英語に触れろというくらい)に参加し、日頃からやってる英会話は夏休み中も継続。
それ以外は自由。本当は本人も希望するスイミングの短期を探したんだけど、申し込みが遅く入れず(涙)

下の息子は、学校のサマープログラムに加えて、アメリカの子供達同様、キャンプ三昧。テニスにバスケ。本当は水泳やSTEM系もやらせたかったけど。それに加えて、普段から継続している公文や英語での作文をさせた。息子は特に放っておくとゲームばっかりしたがるので、ゲームばかりするなら学校に遊びに行こうと外遊びに連れ出したり。懸念していた英語力は夏休み中も毎日のように友達と日々遊んでいたのでそういう意味では大丈夫か。


今週からようやく新学期。
やっぱり子供たちの新学期が始まると親としてはホッとする。







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