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自己啓発という言葉に秘めるものとその実践について考える

京都は桜の花が一気に花開くと同時に、人の動きが加速してきました。時間は動いている、、、のを感じます。


ここ数日、X JapanのYoshikiさんがプロデュースしたロックダンスバンド(?)XYのCrazy Loveをしつこいくらい聞いています。みんな素晴らしいけど、後から加わったボーカルの後町さん(Jay)とGaiさんもいいけど、特にバンドの3名(ボーカルのYOSHI君がデビュー前に交通事故で亡くなってしまいとっても残念)、ダンサーのP→★がとにかくやばい!


話は本題に戻り。

トレーナーや教師、保育士、スポーツ指導者など、すべての役割は「対人援助者」という言葉で語られます。

直接人を援助する、
医療分野の医師、看護師、保健師、救命救急士、鍼灸師、マッサージ師、など

教育分野の教師や学童保育指導員、児童指導員など

福祉分野の保育士、介護士、ソーシャルワーカー、ホームヘルパーなど

他にも、検察官、弁護士、警察官、消防士など、社会全体の安全安心を管理する人たち。

そして対人援助職を支える様々な人たちが間接的に存在している。つまりは、すべての人は誰かの援助者として存在するのがこの世の中。


その誰かの援助者である我々は、コミュニケーションを理解することで、その援助者の得れる価値が変わってくる。


私が動作教育者として、トレーナーとして、他者の援助をする上で大事なことは、「相手の言葉にならないその望みを引き出し理解すること」であると思っています。まだまだそれを極める道のりは遠いですが。


人は自分の思いの多くを、無意識下で持っています。
言語化できて意識できているその思いはわずか。
「~になりたい。」と言っているその言葉が表現しているものの裏には、奥にはもっともっと広く深いその人のなにかが存在している。


言語化できているものはすでに実現したようなもので(あとは実行に移すかどうかの問題、継続をするかの問題)、本当の意味で自分の可能性を知るというのは、言語化できていないそこにあるものを見にいくこと、感じることにあると思っている。


コーチングの重要性はいろいろな側面で話される。
対人援助者としてのトレーナー・動作教育者は、ティーチングとコーチングを時と場合によって使い分ける。が、現場の多くはティーチングで止まっていて、それでは相手の言葉にならない思いを引き出し、満足度を上げられないので、結果顧客は離れていく。


ティーチングは、必要な情報を落とし込むため、その情報や技術を伝えるために、その理解を深めてもらうために必要で、これは相互交流というよりは、教える側と教わる側という構図ができる。

運動のセッションや体のケアに関するセッションにおいても、ティーチングの時間は少なからず存在する。体の基礎知識や人を理解するうえでの情報を伝えながら、その人の学びのレベルに合わせて提供する。


一方でコーチングは、学習者自らが問題解決能力を高め促進することを目的としたもの。

ティーチングで得た情報、経験から得た情報を、自分自身でその環境に合わせて自ら問題解決するための能力をひきだし、自己理解を深めることを支援するのがコーチング。


時々、「コーチングという言葉に違和感を感じる」という話を聞く。その理由は、「コーチがコーチの意図する答えに相手を誘導している感じがして気持ち悪い。」というもの。


実はその言葉にこそ落とし穴がある気がする。


もちろんそういうコーチもいるかもしれない。「今日はこの答えまでたどりつきたい」「あの人にこの答えを見つけてもらいたい、、、」みたいに、エゴの強いコーチ(コーチングの本質よりも、目的意識が高くなってしまっている状態)もいるかもしれない。


が、実はそう受け取っている、そう見えている自分に目を向けることが大事なのではないか、、、と。

「そう感じている自分を自己開示するとどういうものがでてくるのか」

「そう受け取った自分を自己開示するとどういうものがでてくるのか」


コーチングは自己啓発の一つの手法であると言われますが、その前提には(またはそれと並列で)、自己開示が存在すると思う。


自己開示とは、自分自身についての情報や感情を他者に明かす、と定義されるが、それはただ明かせばいいのではなく、大事なのは自己についての洞察を深めることにあると思う。自分自身への理解、自分の強みや課題、状況によっての自分の反応の傾向、自分の感情の変化、そういったことが他者との信頼関係を築くうえでも大事になってきて、他者とのコミュニケーションにおいてキーとなり、その延長線上、その交錯地点に、コーチングが存在している。


先ほどの
「コーチがコーチの意図する答えに相手を誘導している感じがして気持ち悪い。」

という感想・感情が浮かんだ自分を自己開示するとどうなるだろうか?


他者に自分の考え方を導かれたくないという思いが隠れていたり、私はわかっている、、、って実は思っていたり、質問してくれているけど結局は理解できないと思うけど、という気持ちが隠れていたり、自分がわからないことを聞かれている気がして拒否反応が出るみたいに感じたり。


どんな状況でも、大事なのは何かに対して「そう感じた自分がいる」ということに気が付くこと。そしてそれを素直に開示すること、それが自己開示。で、それを元にコーチは様々なコーチング理論を使って、その人のまだ言葉になり切れていない思いを、一緒に言葉にするために伴走してくれる。


15年位前、主人がシアトルマリナーズでトレーナーとして働いていた頃からコーチングの勉強を始めたのを今も覚えている。相手の奥にある思いを理解し、その人の目標や目的を達成するための対人援助者としてのトレーナーである自分ができることを学ぶ方法を模索したらコーチングにたどり着いたのだと思う。

それで数々の実践での成功例を体験したことで、通常高額のビジネスコーチング講習だが、スポーツや健康産業の現場にあったコーチングの内容に組み立て直し、それを多くのトレーナー、対人援助者に知ってもらいたい、とその思いを形にしたのがSCMA。


今は亡き、ビジネスコーチのカリスマだった今給黎勝さんに壁打ちしてもらい作り上げてきたもの。


その講習を、講師の3名とこれからも多くの人に届けていく。
それが私の役割だと思っている。


トレーナーや運動指導者だけでなく、誰かの成長をサポートするすべての人に、そして自分自身の成長を信じている人に、正しい自己開示と自己啓発の組み合わせによる、ティーチングとコーチングを体験していただけたら嬉しいです。


今年のSCMAベーシックコースの開催は

京都で

2023年

5月13日(土)、14日(日)

6月17日(土)、18日(日)

の4日間

全日程、対面参加が受講条件となります。

開催場所はKyoto MBM Laboです。

金額は 140,000 円【税込 154,000 円】

定員は最大12名

講師 

鴨井啓(PHP上級ビジネスコーチ、日本チームコーチング協会理事)

中野達也(ビジネスコーチ)

森本貴義(アスレティックトレーナー、元シアトルマリナーズ、第一回&第二回WBC帯同トレーナー、鍼灸師、PHP上級ビジネスコーチ)

お問い合わせは

tlc.ayogambm@gmail.com

までお送りください。


ウェブサイト移行中のため、日程の情報は古いですが、講座説明、詳細はこちらのリンクでもみれます。


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