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印南敦史さん

書評家よりも音楽ライターのイメージ

6月23日は、2020年10月末以来となる印南敦史さんと再会。作家、書評家として知られる印南さんですが、私的にはやはり音楽ライターや、音楽評論家としてのイメージが未だに強くあります。

10代の頃にR&Bを知る上で、印南さんが執筆された文章を通じてどれだけ知識を吸収したことか!ブラック・ミュージック専門誌「ブラック・ミュージック・リヴュー(のちのBMR)」の編集長をはじめ、海外アーティストの国内盤CDのライナーノーツで幾度となく印南さんのお名前をお見かけしました。また印南さんの名著「Juicy」は、同時としては貴重な80年代以降のR&Bにスポットライトを当てたガイドブックで、私にとってバイブルとも言うべき内容でした。

私が所有する印南さん渾身のR&Bガイド本「Juicy」。特に画像左上の記念すべき一冊目は、繰り返し読み過ぎて、ボロボロです(苦笑)

音楽の記憶

昨春、印南さん自身が、音楽と出会った時々の記憶、体験談をもとに綴られた著書「音楽の記憶」を読み、それにヒントを得てから、私自身も自分のSNSで不定期ながらも、曲にまつわる思い出話を書かせてもらっているスタンスをとるようになりました。その甲斐もあり、長文ながらも私の体験談(特に私の失恋話を中心に、苦笑)を読んでくれる方々から、沢山のリアクションを頂く事ができました。因みに印南さんも、私の拙い文章を読んで下さり「クオ君、文章うまいよね。ただ長いなあ……(苦笑)」と感想をおっしゃって下さいました。

音楽の記憶

自分自身の体験談を書く

このご時世、曲の知識は、ネット検索すればある程度わかりますし、普通に曲紹介したところで、なかなか自分の個性は発揮出来ません。ならばどうすれば他人と差別化出来るかを考えた場合「自分自身の体験談を綴らなきゃいけない」と印南さん。いやあ本当にその通りなんですよね!

貴重なエピソードの数々

再会の挨拶もそこそこに、早速印南さんと音楽談義。私がDJ活動を開始した1997年には、すでに東京の音楽媒体やシーンの中核を担われていた方とあって、出るわ!出るわ!の貴重なエピソードの数々。いやあ、本当に興味深い話ばかりです。

知る人ぞ知る国産R&Bの名盤

なかでも当時、日本の音楽業界で活動していたアメリカ出身の歌手KAIREがリリースしたソロ・アルバム「Soul Intentions」のレコーディングに立ち会われた印南さんのエピソードは特に興味深かったです。「あれはね、高円寺のとあるマンションでレコーディングしたんだよね。その時にKAIREが天ぷら蕎麦食べててさあ~」なんて、さらりと話して下さったのが、凄く印象に残りました。因みに、このKAIREのCDのライナーノーツはもちろん印南さんです。

KAIRE「Soul Intentions」
印南さんの解説

Juicy復活!

来月7月2日(土)には印南さんご自身の誕生日パーティーをかねて、久々にあの伝説のR&Bパーティー「Juicy」が下北沢メンフィス兄弟で1日限りの復活。これは東京近郊に住んでいるR&Bフリークの皆さんは要チェックです。

Juicy復活!


御礼

気づけば3時間余り印南さんとご一緒する事が出来ました。今回も沢山の貴重なお話、そして私の所有する印南さんの著書「音楽の記憶」にサインまで頂き誠にありがとうございました。深く御礼申し上げます。

最後まで、お読み頂きありがとうございました。

印南さんの直筆サインを頂きました

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