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大学院 1年目を終えて

1/11の授業で、大学院1年目の授業が終了しました👏 これからはゼミ活動と研究活動がメインになります。この1年は本当にあっという間で色々なことがありましたが、大学院1年目を終えて、この1年でやったことや感想を書いてみたいと思います。(将来ムサビのクリエイティブリーダーシップコースに進学する方の参考になるかも?!)


どんな授業?

4月から始まった大学院の授業は、「デザイン」を中心にした理論を制作やグループワークを通して学ぶ、と言う感じでした。(この場合の「デザイン」とは、モノの形や色といった「意匠」だけではなく、問題解決の手法としてのデザインや、地方創生のような地域デザイン、などおよそ人が関わる営み全てに関わるんじゃないかというぐらい広義のデザインです。)
授業の中では「お、それ聞いたことある」というものから、「初めて聞いた・・・」というものまで、新しいもの好きの私としてはシンプルに授業は楽しかったです。

グループワークでハマった(上手くいかなかった)のは、既存のフレームワークに当て嵌めてしまい、斬新な発想が出せなかったこと。講評の中でも「答えを置きにいくのではなく、もっと発想を飛ばさないと良いものは出てこない」と何度も指摘されました。。。
社会人経験がそこそこ(だいぶ?)長いこともあり、「大きくコケない、着実な成功・成果を取りにいく」癖がついており、これが大学院、特にムサビの授業にとっては仇となったと思います。ただ、少しづつではありますが自分の思考の癖を意識し、柔軟に発想できるようになってきたような気がしますし、今回の進学は「自分の中の常識や固定概念を壊す」を目指していたので、その目的に照らすとムサビを選択したのは良かったと言えます。

もうひとつ授業の特徴を上げるとすると「実際にモノを作ってみる」ということです。様々なテーマに対して個人ワークやグループワークをするのですが、基本的には「アイデアや資料」で終わるのではなく、「作品やワークショッププログラム、表現としての寸劇」などを制作するところまでやります。現実のものとしてカタチにしてみることで気づくことがたくさんありました。

検討段階でも「ものを作ってカタチにしてみる=プロトタイプを作ってみる」ことで、目に見える形で一旦作ってみることで、ステークホルダーはそれを見て確認することができますし、自分自身も検討不足の部分や矛盾点に気づくこともできます。この特徴はアジャイル開発にも共通していて、検討や設計を煮詰めるのではなく(むしろ検討や設計を煮詰めるために)一旦カタチにしてみる、これが個人的には一番の学びになりました。

kintone SIGNPOST的に言えば「小さなリリース単位」ですね笑

どんな生活?

4月から始まった大学院生活ですが、基本的に6限(18:20 〜 19:50)と7限(20:00 〜 21:30)に授業があります。履修の仕方にもよりますが、だいたい月〜木に授業があり、金曜日や土日に授業が入ることもあります。土曜日の授業は制作に特化した授業が多く、それはそれで楽しいのですが結構疲れます。(土日も含めて15日間連続授業になった時が1回あり、流石にそのときは本当に疲れた。。。😅)
結論:週休二日は尊い。

すべての授業は市ヶ谷キャンパスでのリアル参加が原則となります。2022年度のコロナ禍ではオンラインでの授業もあったようですが今年度からは全てリアル参加となりました。グループワークや制作を考えるとリアルの方が良いですね。

地味に困ったのは夕食を食べるタイミング
平日は17時まで仕事して、そこから市ヶ谷に移動して、21:30まで授業、というタイムラインでした。そうすると授業開始前にコンビニおにぎりをかきこむか、20:00頃にコンビニ弁当を食べるか、という2択になりがち。コンビニ弁当はだんだん飽きるし、野菜不足になるし、、、。授業開始前に時間を作って食べるのが良いと思います。

どんな課題が出た?作ったものは?

授業の中で制作した作品を並べてみます。

造形言語リテラシー演習

蝶課題(テーマに沿って3つの蝶を使ってカテゴリを説明する)

デザインエンジニアリング

「明るい光は全てを照らしてくれるのか?」

造形構想基盤演習

「ショックアブソーボックス」

造形言語リテラシー実習

クマからクラゲへの生態系
反復が作品になる時
コンクリートポエムをつくる
私の考える「間(あいだ)」
美しき罠を作りなさい
パブリックとプライベートに生まれるニキビ

1年を通して様々な制作にチャレンジしてみましたが、振り返ってみるとここでも「既存のフレームワークに当て嵌めてしまいがちだった」と気づきました。
「どこかで見たような良い作品」「これは気に入ってもらえるであろう、という打算的な作品」は、講評時にちゃんと見抜かれてダメ出しされます。公表を受けた後に、自分が暗黙的に易きに流れていたことに気づきます。
しかし作品のテーマや制作自体にのめり込んでいると、ごくたまに「自分でも思っていなかったような作品」が出てきます。これには自分自身も驚くのですが、そういう作品の方が、自分らしさが出ていて、かつオリジナリティのあるものになったと思います。

どんな変化があった?

本をめっちゃ買いました

講義の中で紹介された書籍のうち、面白そうだったり、自分の研究に参考になりそうな書籍は片っ端から買ってみました。おかげさまで積読がすごいことになっています。kindleでの本もあるのですが、古い書籍やマイナー(?)な本は紙の本が多いイメージです。置き場所が。。。
Notionの積読リストを共有します。

哲学をかじり始めました

デザインを学び始めると、自然科学的な数式やデータよりも人文学である哲学や芸術に辿り着きます。また、私が研究対象にしたい「地域通貨」は社会科学の領域ではありますが、人の行動や社会現象を辿っていくとやはり哲学にたどり着くこともあり、哲学への興味が深まりました。

哲学の本はどれも長いし難しいし読みづらい。。。ですが、最初から全部理解しようとするのではなく、何度も重ね塗りするように読むとだんだんと理解が深まってくるような気がします。

2年目はどうなる?

大学院2年目は、ほぼほぼ自分の研究となります。私は岩嵜先生のゼミに所属していますので、研究を進めつつゼミでフィードバックをもらうということになります。

ちなみに、ゼミ以外の選択科目を履修したり聴講することもできます。昨年末に受講した造形言語リテラシー実習は聴講して引き続き制作にチャレンジしたいと思っています。

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